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水いぼの9つの治療法は子供と大人で違う?【自然治癒についても解説!】

<監修医師  WASHIO>
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小さな子供がかかりやすいといわれる水いぼですが、大人もかかることもあるって知ってましたか?水いぼの治療法とは一体どのようなものがあるのでしょうか?

また、大人と子供ではその治療方法は異なるのでしょうか?水いぼの原因から自然治癒を含めた治療法まで詳しく解説します。

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水いぼとは?

 

水いぼとは、児童期(3~15歳前後)に多くみられる皮膚や粘膜の良性のウイルス性感染症の事を指し正式名称を「伝染性軟属腫」と言い、ポックウイルスが原因でイボ状の湿疹ができます。

潜伏期間が2~7週間くらいあり、長い人だと6ヶ月位発症しないこともあるそうです。イボの大きさは2~5mmくらいで中心部に白っぽい芯があり、表面が白やピンクでつやつやしているのが特徴です。

イボは大きくなるとインゲンマメくらいの大きさになることもあります。イボの中には水状の液体が入っていて、この液体を触ることで感染してしまいます。

 

主に胸・わきの下・ひじ・膝などの手足にできることが多いのですが、顔や身体全体にバラバラにできたり、一か所に集中してできたりと症状は様々です。

痛みやかゆみを感じることはまれで、自覚症状がなく掻いてしまいウイルスが拡散して水いぼが増えてしまうことが多いようです。飛沫感染や空気感染はしません。

しかしながら、ウイルスに接触することが感染ルートになるので感染している場合は、タオル・水着・ビート板・うきわなどの共用は避けましょう!

プールの水で感染はしませんが、夏場の皮膚の接触が多い夏場は幼稚園や保育園などで感染してしまうことが多いようです。

 

大人より子供のほうが感染しやすい水いぼですが、ウイルスが皮膚についてしまうと成人でも感染してしまうので注意が必要です。90%は自然治癒するといわれていますが、それでも半年から一年くらいはかかってしまいます。

その間にイボを掻き潰してしまいウイルスが付着した手で体を触ることで感染が広まってしまったり、悪化してとびひになってしまい完治するまでに三年近くかかることもあります。

とびひについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
とびひの治療期間はどれ位?この方法ですぐに治る!

 

水いぼは肌が健康な状態であれば感染しにくい病気ですが、一歳から小学校低学年くらいの子供たちは肌が乾燥しやすく無意識で掻いてしまい肌を傷つけることで、ウイルスに感染することが多いようです。

またアトピー性皮膚炎の場合も同様の理由で感染しやすくなります。

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子供の水いぼの治療法

 

主な治療法

「自然に治るから治療しなくてもいい」、「感染するから早めの治療が大切!」など医療機関によっても考え方はバラバラなようです。様々な考え方があるので受診する際は病院のHPや口コミを参考にするのもよいでしょう。

治療法として最もポピュラーなのはピンセットでイボを潰す方法です。その他に硝酸銀を塗る、ヨクイニンを飲む、イソジンを塗るなどの方法があります。

全身に広がると治療にそれだけ時間がかかり、治療における子供の負担も増えてしまいます。

また場合によっては長期間プールに入れないなどの精神的負担も出てくるので、水いぼを見つけたら早めに皮膚科を受診し治療方針を決めることをおすすめします。

 

ピンセットで潰す方法

専用のピンセットで一個ずつイボをつまんでウイルスを絞り出す最もポピュラーな方法です。しかしながら痛みと出血が伴うというデメリットがあるため、たくさんのイボを潰すとなると子供の治療としては苦痛を伴います。

痛みを軽減させるために麻酔薬テープを使用することもあります。また自宅で簡単にできそうな感じがしますが、ばい菌が入って悪化させることもあるので必ず病院で治療しましょう

 

硫酸銀を塗る方法

硫酸銀を使ってイボを焼くという方法です。イボが小さくて広範囲に広がっている時に有効で、痛みがないので赤ちゃんにも向いています。

硫酸銀を3日ほど患部に塗ると2~3週間でイボが黒っぽく変化し、ポロっと取れます。しばらくは茶色っぽく色素沈着しますが、数カ月程度で元に戻ります。デメリットとしてケロイドになる可能性が挙げられます。

 

イソジンを塗る

うがい薬として使われているイソジンですが、傷薬の軟膏もあります。殺菌作用があるのでイボの中のウイルスを退治してくれます。毎日お風呂上がりの肌が清潔な状態で塗布することで、早ければ一ヶ月くらいで治ります。

ただし悪化している場合は、さらに症状を悪化させてしまうので病院で相談してからにしましょう。

またヨウ素によるアレルギー症状等の副作用を引き起こす場合があるので、子供に使用する際は痒み・発疹・灼熱感・冷や汗・呼吸困難・顔面蒼白などの症状がないか注意して観察する必要があります。

イソジンうがい薬についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
イソジンうがい薬の6つの副作用【効果や正しい使い方も解説】

 

ヨクイニンを飲む

ハト麦の外皮を取った生薬で、角質層の新陳代謝異常を正常化してくれる働きがあるといわれています。ヨクイニンは錠剤や粉末がありハト麦100%のお茶とともに服用すると効果的です。

病院でも処方される薬ですが、即効性がないため治療には時間がかかります。

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大人の水いぼの治療法

 

大人の感染原因は?

主に幼児や子供に多い水いぼですが、アトピー性皮膚炎などで肌が乾燥していたり、免疫力が低下していると大人でも感染してしまいます。

多くは子供からの感染が原因ですが、まれに性行為によって感染することがあります。性行為によって性器にできた水いぼに接触することで感染します。

性器や肛門周辺、太ももの内側にできたら、性行為が原因の水いぼと考えられます。注意したいのは、HIVに感染している可能性がある場合の水いぼです。HIV感染による水いぼは治りにくく数年間続くことがあります。

アトピー性皮膚炎についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
アトピー性皮膚炎はうつるの?【出てくる汁が心配…】

 

大人の治療法は?

基本的には子供の治療法とかわりません。水いぼは自然治癒によって半年から一年前後で治りますが、見た目の悪さと伝染性軟属腫ウイルスが拡散するというデメリットがあります。

治療は必ずしも必要ではありませんが、数が増えてくるようであれば病院を受診したほうが良いでしょう。

 

*治療法(子供と同様)*

 

✅ ピンセットで圧出

✅ 硝酸銀の塗布

✅ ヨクイニンの服用 

✅ イソジンの塗布

 

*その他の治療法*

 

✅ 液体窒素による凍結療法・・・ドライアイスのように冷たい液体窒素を使って、水いぼに感染した細胞を凍らせて死滅させます。痛みが伴い治療のあと数日は患部が腫れることもありますが、患部はきれいに治ります。

 

✅ レーザー治療

✅ 抗ウイルス薬の外用

✅ 電気焼灼

などがあります。

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水いぼは自然治癒するのか

 

水いぼはそのまま放っておいても、半年~1年で抗体ができると自然治癒するといわれています。

そのため必要以上に神経質にならなくてもいいのですが、まれに痒みを伴ったりすることもあるので掻き潰して広がらないように注意が必要になります。

外見上気にならなければ特に治療の必要はないといわれていますが、完治するまで時間がかかるのでその間に他の人への伝染防止のために治療する人が多いようです。

 

水いぼの伝染力自体はそれほど強くないため、肌が健康な状態であればウイルスに接触しても感染する可能性は低いのですが、抵抗力の低下や乾燥肌、アトピー性皮膚炎による乾燥肌などの場合は感染してしまうことが多くなります

そのため体調管理や肌の保湿など、根本的な治療をすることが大切になります。

また抵抗力の弱い子供に自然治癒は難しい場合も多く、放っているとイボの数が増えたり周辺が湿疹になるなど症状が悪化してしまう恐れがあるのでやはり皮膚科を受診するのがおすすめです。

イボの数が5個以上になったら要注意です!

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