水太りに効く4つの解消法!【4つの原因と特徴も知っておこう!】
<監修医師 田中 恵文>
水太りという言葉がありますが、水を飲んだだけで太るなんて、なんだか損な気がしますよね。水は本来0kcalのはず。飲んだ分の体重が増えるにしても、そのまま太るなんて、なんだか可笑しな気もします。
どうして水を飲んだだけで太るのでしょうか。水太りの特徴や原因と一緒に、水太りに悩んでいる人必見の解消法について解説していきたいと思います。
水太りの10の特徴
太り方にも種類がある
太る原因としては、真っ先にカロリーの摂り過ぎが挙げられますよね。いわゆる肉付きが良くなって太ったという場合には、これ。
食べ過ぎや糖分、脂肪分などの摂り過ぎによって体脂肪率が上がるものを「脂肪太り」と呼びます。
しかし、太る原因はそれだけではありません。よく耳にするのは「筋肉太り」ではないでしょうか。
運動のし過ぎなどで筋肉が付いてしまい、体重が増加してしまうもの。ふくらはぎだけ太いという人の場合、偏平足などで知らない間に足の筋肉を使っている可能性もあります。
しかし筋肉太りの正体は、実は脂肪であるということが多くなっています。運動をやめた後、筋肉量と共に代謝が落ちているにも関わらず、今まで通りの食生活をしていると、もちろん脂肪が蓄積されてしまいます。
また、今回のテーマである「水太り」と並んで、東洋医学では、太る原因に「固太り」を挙げています。
水太りになる人が虚弱体質と言われるのに対し、固太りになる人はエネルギーに溢れている人とされ、栄養を吸収しやすい割に便秘がちのため太ってしまうのだと言われています。
固太りは筋肉質で脂肪が固く、痩せにくいとされています。少し筋肉太りと似ていますが、どちらかというと、固太りの部類の中に筋肉太りが含まれるというイメージです。
水太りの特徴は?
水太りは、水を飲むことで太るのではありません。体内の水分は本来、汗や尿として排出されます。
しかし、その循環が上手くいかないと、余分な水分が体内に残ってしまいます。これが水太りと呼ばれるもので、むくみによって太っているように捉えられることが多くなっています。
水太りの人に見られる特徴には、以下のようなものがあります。
✅ 冷え性
✅ 曲線的な体型で色白
✅ 筋肉が柔らかい
✅ お腹に脂肪が付きやすく、対して脚は細い
✅ トイレの回数が少ない
✅ 顔や足のむくみ
✅ 下着や靴下の跡がいつまでも残る
✅ 足が重くてだるい
✅ 便秘と下痢を繰り返す
✅ 汗を全くかかない、または、多汗症である
汗をかかない原因についてはこちらを参考にして下さい。
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水太りが悪化するとどうなる?
水太りを放置してしまうと、セルライトが出来てしまいます。女性を中心に、すでにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
セルライトは、太ももや二の腕にできる、ぼこぼことした脂肪の塊のこと。水太りになると、体内に溜まった水分や老廃物が脂肪と結合してしまい、それが脂肪の塊となります。
セルライトは一度できると消すことが難しいため、そうなる前に水太りを解消したいですね。
なぜ水太りが起こるのか。4つの原因
代謝が悪い
体内に取り入れた水分のうち、余ったものは汗や尿として排泄されます。そのため、水太りになりやすい人というのは、この水の循環が上手くいかない、つまりは代謝が悪い体質ということになります。
体内の余分な水分は、リンパ管がリンパ液として回収して、静脈へと戻すような仕組みになっています。しかし代謝が悪いと、このリンパ管の働きも悪くなり、回収できなかった水分が細胞内に残ってしまいます。これが、むくみの原因。
水太りは実際に太っているのではなく、体内の余分な水分によって、むくんでいる状態であるケースも多くなっています。
それに加え代謝が悪いということは、血流が悪くなったり、脂肪燃焼が上手くいかなくなったりと、体重が増えやすい体質であるということ。
この元の体質を改善しないと、水太りによって本当に太ってしまうということも十分に考えられるので注意が必要ですね。
水の飲み過ぎ
成人の場合、何もしていなくても1日で2~3リットルの水を消費します。つまり、その分の水分を補給しなくてはいけないのですが、私たちは普段、飲み水だけでなく食事からも必要な水分を摂取しています。
もちろん運動などして汗をかけば、もっと多くの水を消費しているわけですが、一般的には4リットル以上飲み物として水を取っていると、飲み過ぎということになります。
塩分の摂り過ぎ
塩辛いものを食べると、のどが渇きますよね。私たちの体内では、塩分濃度というものを、常に一定に保つような働きがされています。
そこへ過剰な塩分が入ってくると、塩分濃度が高くならないようにと、水分を排出せずに溜め込んでしまいます。
塩分の摂り過ぎは、むくみの原因になるほか、高血圧を始めとする生活習慣病の原因にもなってしまうので注意しましょう。
ホルモンバランス
女性が水太りしやすいことには、この原因が関係しています。生理の時、女性の身体は、水を始めとした栄養素を溜め込もうと働きます。
生理期間は体重が増えやすいという人も多いのではないでしょうか。大体2kgの体重増加だったら正常です。
経験があるかとは思いますが、この体重増加は一時的なもので、生理が終われば元に戻るので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
もう一つは妊娠期間。赤ちゃんのために水分や栄養素を溜め込もうとするため、むくみが出るのは自然なこと。
こちらも一時的なもので、出産後、徐々に戻っていくことが多くなっています。しかし中には、産後むくみがなかなか取れないという人もいるので、少しずつ解消していくようにしましょう。
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水太りに効く4つの解消法!
身体をあたためる
水太りしやすい人は、冷え性の人が多くなっています。冷えは血流を始めとした、全身の循環機能を低下させてしまうので、積極的に身体をあたためる方法を実践していきたいですね。
まずは運動。特に、下半身の筋力を強化させるようなストレッチや軽い筋トレは有効です。
ウォーキングなどの有酸素運動もおすすめですが、汗をかいた分の水分補給は必ずしてくださいね。リンパマッサージや、セルライトが気になる方は専門のエステを受けるのも良いでしょう。
お風呂も血流改善に効果的です。
おすすめは半身浴。38~40度程のぬるめのお湯を浅く張って、少し長めに(20~30分)浸かりましょう。サウナや岩盤浴なども効果が期待できます。
また、食事でも温かいものを取りたいところ。
身体をあたためてくれる、生姜やネギ、唐辛子などを使ってスープはどうでしょう。飲み物も、温かいものか常温のものだと良いですね。
カリウムを摂る
カリウムには、体内の塩分を排出してくれる作用があります。塩分の取り過ぎでむくみが気になる人は、カリウムを多く含む食材を積極的に取り入れたいですね。
カリウムを多く含む食材には、以下のようなものがあります。
✅ アボカド
✅ ほうれん草
✅ きゅうり
✅ さつまいも
✅ ひじき
✅ わかめ
✅ バナナ
✅ キウイ
ただし、成人での摂取量は男性2,200mg、女性1,600mgと決まっています。
普通の人が摂り過ぎる分には問題ありませんが、腎不全の人が過剰摂取すると、高カリウム血症になることもあるので注意しましょう。
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おすすめの飲み物
水太りというからには、水を出来るだけ飲まないほうがいいのではないかと思うかもしれませんが、身体が消費する2~3リットルは摂るようにしましょう。
適量の水は、体内の老廃物を排出する循環機能を良くし、ダイエットにも効果があります。
ミネラルウォーターでおすすめは、バナジウムやマグネシウムを多く含む硬水。
お茶には利尿作用があるので、身体が冷えないように、温かいものか常温のものを飲みましょう。黒豆茶やコーン茶には、カリウムも多く含まれているので、気になる方は飲んでみてはいかがでしょう。
また、青汁には食物繊維が豊富に含まれており、便秘改善やデトックス効果が期待出来るのでおすすめです。
サプリや漢方薬
代謝を良くするためには、サプリメントの活用も有効です。選ぶ際は、脂肪燃焼やむくみ解消の表示がしてあるものに注目しましょう。
漢方薬では「五苓散」や「防己黄耆湯」が、冷えやむくみに効果があるため、水太りの解消に適しています。
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