涙袋が腫れる8つの原因は?かゆみも出るしうんざり!
<監修医師 ゆまこ>
泣いた後に涙袋が腫れる経験はほとんどの方が経験されている事と思います。
ですが何らかの原因によって突然、涙袋が腫れてしまう事があります。涙袋の腫れの原因の多くは病気が関係しています。
また腫れと同時に痛みやかゆみを伴う事も多く、放っておくと症状が悪化してしまう事もあります。
そして原因の中には入院が必要となる病気もあるのです。
今回は涙袋が腫れてしまう原因や痛みやかゆみについてご説明いたします。
気になる所から確認してみよう
涙袋が腫れる8つの原因や病気
まず目の下の涙袋が腫れる8つの原因や病気についてご説明いたします。涙袋が腫れる多くの場合、治療が必要な原因ばかりです。
ほうっておくと重症化してしまう可能性もありますので、注意が必要です。
アレルギー性結膜炎
涙袋の腫れと同時にかゆみの症状がある場合には、アレルギーが原因である事が多いです。
スギ等の花粉を始め、ハウスダストやダニ、ほこり等アレルギー反応を起こす物質が目の表面に付着して、結膜に炎症を起こします。
症状として、目のかゆみ、涙袋を含めまぶたの腫れ、違和感、涙等の症状が現れます。
特定の季節だけ起きる方もいれば、一年を通じて起きる方もいます。重症化すると目の痛みや視力低下を引き起こします。
ものもらい
ものもらいの原因は細菌による感染です。汗や涙を出す腺や、まぶたのまつ毛の付け根に感染します。
涙袋やまぶたの腫れ・痛み・赤み・かゆみ・しこりが現れ、炎症がひどくなると腫れ・痛み・赤みがひどくなります。
最近はカラコンと呼ばれるカラーコンタクトを使用する若い女性も多いですが、それらによる細菌感染も考えられます。
目の周りを清潔に保ち、目をこすらないように気を付けましょう。
眼部帯状疱疹(がんぶたいじょうほうしん)
左右いずれかの上まぶたや、涙袋を含む下まぶたに発疹・むくみ・痛み・かゆみの症状が現れます。
身体の中に水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスが潜んでいます。
寝不足、ストレスや疲れが溜まって免疫力の低下により、そのウイルスが活性化して発症します。
最初は上まぶたや涙袋を含む下まぶたから、おでこにかけて痛みが現れます。次に皮膚に発疹が現れ、むくみやかゆみ、痛みも強くなります。
帯状疱疹が治っても神経痛として痛みだけが長く残る事もあります。早めにお薬を使う事が大事になります。
少しでも異常を感じたらすぐに病院に行ってください。
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クインケ浮腫(くいんけふしゅ)
上まぶたや涙袋を含む下まぶた等の目の周り、また口の周りに突然むくみが現れます。
気付いたら急に腫れたという方がほとんどです。
クインケ浮腫の特徴としては数時間~3日以内に症状が消えます。
原因はまだはっきりとは解明されていませんが、ストレスや疲労、食べ物や薬のアレルギーによって引き起こされている場合があります。
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クインケ浮腫が起きる予兆として、頭痛、かゆみ、ピリピリ感等の症状が現れます。
まれに遺伝による遺伝性血管性浮腫(いでんせいけっかんせいふしゅ)として症状が現れている可能性があります。
また腎臓等の内分泌系の病気が原因として症状が現れている可能性もあります。
むくみ以外の症状、腹痛や息苦しさがある場合や、何度も繰り返す場合には病院できちんと検査をしてもらいましょう。
結膜浮腫(けつまくふしゅ)
アレルギー性結膜炎や花粉症、細菌やウイルスによる結膜炎等によって引き起こされます。白目に水が溜まったようなブヨブヨと膨らんだ状態になります。
血管から漏れ出した組織液が溜まる事により、むくみを起こします。
症状として、白目のブヨブヨとした腫れ・涙袋を含む下まぶたの腫れ・充血・異物感が現れます。原因が分かる場合には原因へ対する治療を行います。
こちらの記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみて下さい。
眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)
眼球と目を動かす筋肉や神経、脂肪組織は頭蓋骨の中のくぼみに入っています。
このくぼみに細菌が感染する事により、眼球の奥や目の周りが化膿します。副鼻腔炎等から感染する事もあります。
症状としてはまぶた(上まぶた・涙袋を含む下まぶた)の腫れ・赤み、結膜浮腫(けつまくふしゅ)、強い充血、強い痛み、かゆみ、物が二重に見える等の症状が現れます。
悪化すると、目が飛び出してきたり、発熱、全身倦怠感、頭痛、吐き気を引き起こします。
痛みも激しく、入院をして抗生物質の点滴治療をする必要があります。すぐに病院に行ってください。
眼瞼縁炎(がんけんえんえん)
まつげの根元の毛根や汗腺の感染による原因と、脂腺の過剰分泌が原因によるものがあります。
症状は目の周りのまぶた(上まぶた・涙袋を含む下まぶた)にかゆみを伴う湿疹・腫れが現れます。
アレルギーによって引き起こされている場合には強いかゆみが現れます。アレルギーに対する治療も必要になります。
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眼瞼皮膚炎(がんけんひふえん)
まぶた(上まぶた・涙袋を含む下まぶた)の皮膚に起こるアレルギーによる炎症です。
化粧品やシャンプー・植物や金属等、あらゆる物がアレルギーを引き起こします。
まぶたの皮膚の赤み・かゆみ、そして進行すると水疱(すいほう)ができます。その後皮膚がただれて、表面の皮膚が剥がれ落ちてきます。
何のアレルギーによるものなのか原因を調べる事が大事です。
今まで大丈夫だったものも、寝不足・ストレスや疲労等による免疫力の低下により、アレルギー反応を起こしている場合もありますので、きちんと調べてもらいましょう。
涙袋が腫れた時の治療法
ここまで8つの涙袋が腫れる原因についてご説明いたしました。涙袋が腫れた場合には何らかの原因があります。
まずは早めに眼科を受診される事をお勧めします。
治療が遅くなると入院が必要になる病気もありますので、注意が必要です。
眼科では目薬や眼軟膏等による治療を行います。また原因がアレルギーによるものの場合にはアレルギーに対する治療も行います。
少しでも異常を感じたら早めに病院に行き、眼科を受診してください。
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