独占欲が強いし束縛したくなる!【隠された心理と克服方法を徹底解説】
<監修臨床心理士 鈴木崇弘>
「独占欲が強いよね」と言われたらどんな気持ちになりますか?当然!と思うこともあるでしょうが、あまりいい気持ではないことの方が多いのではないでしょうか。
あるものを独り占めしたいとか、好意を持っている相手を束縛したいという欲求が独占欲です。誰にでもある欲求ですがいったいなぜそのような気持ちに強弱があるのかや、そもそもどこから独占欲という心理状態が発生するのかを正確には知りません。
自分の独占欲が強すぎると思う人はその心理状態の裏にある猜疑心をどうしたら克服できるのかを知りたいと思うこともあるはずです。
独占欲のメカニズムを知って、独占欲が強い相手への付き合い方やどうしたら克服できるのかを考えてみましょう。
独占欲とは
あるものをひとりじめしたい欲求や恋愛関係で発生する嫉妬心や束縛がおもに独占欲として話題に上りますが、何かを獲得したいという征服欲・自分の大切なものを守るための防衛本能ともいえるのではないでしょうか。
それらにはどんな行動や心理が伴うのかを考えます。
束縛
独占欲という心情が行動に現れてしまうのが束縛と言えます。人間関係において束縛は難しい位置にあります。友達や結婚・親と子供の関係など「愛」に関わる関係性のなかで発生し、相手への所有欲が大きな原因なのです。
いつどこで何をするのかをすべて確認したり、ひどくなるとどんな状況にあっても常に電話に出なければ激怒するようになったりします。相手の行動をすべて把握し、制限しようとすることで人間関係に悪影響を及ぼしてその大切な相手を失う危険もあります。
執着心
相手への執着心から起こる激しい嫉妬やその周りにいる他者への勝手な敵意から激しい独占欲が発生します。夫が見ず知らずの女性と話しているだけなのにその状況を見ただけで強引に割って入って喧嘩をするなどの衝動的な行動を起こすことがあります。
人や物に対する依存が激しい方はこちらを参考にしてみて下さい。
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支配
エスカレートする独占欲から相手を支配するという行動に出ます。一生懸命になりふり構わず手に入れた相手をよそにさらわれるのではないかという強い警戒心から周囲に対しても恐怖を感じます。縛るだけでは飽き足らず、支配は自己中心的に進んでしまうことがあり事件にまで発展してしまうことがままあります。
余談ですが、血液型がO型の人は愛情深さの裏返しとして独占欲が強いと言われています・・・
独占欲に隠された心理~男性編
男性には原始時代からの狩猟脳が引き継がれていると言われます。草食男子が市民権を得てはいますが、征服欲や独占欲といった狩猟民族の遺伝子は備わっているのです。
自信の無さ
独占欲の強い男性は自分に自信がないことが多いのです。彼女や妻が自分以外の男性に取られるのではという不安が膨らんで異性との接触禁止を言い渡してしまうこともあります。
常に自分から離れてしまうのではないかという不信感や、もしも浮気をしていたらなどと思い込みで束縛を強くしてしまいます。
人の目がどうしても気になる心理についてはこちらを参考にして下さい。
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プライドの高さ
プライドが人よりもかなり高い男性に独占欲が強い傾向にあります。なんでも自分の思うままに手に入れたい・独占したいという欲望が強く表れるのです。その身勝手なプライドの高さから言動を否定されることで被害者妄想を持つこともあります。
自分は正しいという強い思い込みから失敗を他人のせいにするなどの困った性質もあるようです。
獲物じゃないのに自慢
トロフィーワイフという言葉を聞いたことがありますか?彼女や妻を自分が獲得した獲物や勲章のように思い込んでしまうのです。ということは自慢できる存在なので逃げられることを恐れます。
いなくなることが寂しい・怖いという感覚を飛び越えて自尊心が傷つくのです。自分以外の異性と話をしただけでも好きなんじゃないのか、どうなのかと詰め寄り言葉を使って縛るのです。それでも足りなければ力ずくでも自分のエゴを押し付けます。
コンプレックス
自分以外の男性に対してコンプレックスを抱いていると独占欲を前面に出して束縛するようになります。遠距離恋愛などは特に彼女が自分をこのままずっと好きでいてくれるだろうかという点に非常に固執しています。
簡単に言うと自分よりも見た目の良い男に惹かれるのではないか、などということを常に考えているのです。コンプレックスを盾に、彼女の目に映る男性が自分だけしかいない映画のような世界を望むのです。
独占欲に隠された心理~女性編
「女の勘」という言葉があるほど女性は生まれ持った勘が鋭いために独占欲を持つことが多いのです。勘が鋭いというスピリチュアルな面が働くため男性を信じ切ることが難しいという心理の問題が関わってきます。
自己顕示欲
男性のトロフィーワイフに触れましたが、女性は少し違って特有の行動として誇示したり見せつけるという習性があります。カフェに彼氏と一緒に入ることに誇らしいという気持ちになり、彼氏から愛されていることを誇示したいのです。
そしてそれを維持するために自分が愛されている状況を一生懸命続けなければならなくなるために男性を束縛するのです。
尽くす性質
尽くす気持ちが大きくなりすぎてその見返りとして自分だけを大切にしてくれるはずだ、自分だけが愛されたいという見返り願望も大きくなります。彼氏の愛という恩賞は自分だけに与えられて当然だという感情論を平然と持っています。
なりふり構わぬ必死さが生む独占欲というわけです。
理屈よりも心が大切
男性の脳は理屈で、女性の脳は心を基準に動くことも要因です。理屈を次々と繰り出す男性に向かって「私が来てと言ったらどんなことをしてでも来て!」などとおおよそ無理なことでも感情的になって叫んでしまうのが女性です。
とにかく理屈が嫌いで自分の思い通りにならない男性に対して独占欲を発揮してしまうのは感情的になりやすい女性の脳のせいなのかもしれません。
独占欲を克服する3つの方法
独占欲とは自分も相手も苦しい状況に置いてしまうことが多い欲望です。独占欲の裏には相手に依存し、自立するすべがないという心の状態があります。常に相手を監視して浮気の不安を持ったり自信を失ったりするばかりで決して幸せな恋愛はできません。
それが夫婦や親子関係であるとしたらどこかで裏切られるのではないか、自分の元へ戻ってこないのではないかなどの不信感を抱き続けることになります。独占欲が多ければ多いほど自信も余裕も失い、信頼関係をもなくしてしまうという結果が見えてきます。
他者依存をやめる
相手への依存心が強いことが独占欲の大きな原因です。このパターンでは幸せな恋愛をしているという満足感や幸福感を自分の頭の中でぶち壊すからこそ独占欲が生まれます。
相手はおろか、恋愛していることに対して依存していることに気づいていないのです。恋愛以外の幸せを探すことが独占欲を克服する最短コースだと言えます。
友達とおいしいお店を食べ歩いたり趣味の活動を見つけてその達成感を味わったりすると、独占欲という強い欲求を持つ人は思わぬ方向に才能を発揮したりすることが多いのです。1人で行動する癖をつけて自分磨きや嬉しい体験を見つけることで、独占欲から解消される日も近づきます。
実績は裏切らない
仕事で成功した経験やスポーツに打ち込みトレーニングした経験は決して裏切りません。相手を信じられなかったりコンプレックスや理屈だったり、様々な理由はありますがそれらはすべて想像の産物なのです。
実在しないものでモヤモヤしたり他者との関係を崩したりするよりも、現実世界での視野を広げて爽快感を味わうことこそが健全な人間だと言えます。あまりにも独占欲が強すぎると精神病ではないかと周囲から疑われたり、病的だと診断されることもあるかもしれません。
経験や実績を積むことで自信を持てるようになり、コンプレックスさえも解消してしまえるのが人間です。
つらい過去を捨て去る
心の重荷から独占欲への道筋ができているということもあります。あんなに一生懸命尽くしたのに彼氏に捨てられた、自分だけを愛していたはずの遠距離にいる彼女が知らない男と住んでいたなどひどい体験もあるでしょう。
しかしそれはすべて過去のこと、顔にできるシワのようなどうにもできない人生の模様でしかないのです。過去は過去、そこには逆立ちしても戻れないのが人間です。
道は未来に向かってしか伸びていないということを忘れずに生きることです。
自分で幸福を生み出すためのコツとしてこちらも参考にして下さい。
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