生卵の賞味期限切れは健康に悪い?【下痢が起こる原因とは】
<監修医師 ゆまこ>
卵ってほとんどの場合がパックで買うことが多いですよね。スーパーは基本的にはパックで売っていますよね。専門店とか地域のエリアとかに行くと小分けでも買うことは出来ます。
そしてスーパーではいくら以上買うと、1家族様限定という言葉に釣られてついつい安価なので買ってしまいますよね。それによって、買った生卵が賞味期限が切れてしまって、捨ててしまうこともあると思います。
でも生卵には賞味期限があるので、気をつけないといけません。生卵は賞味期限が切れても加熱していれば大丈夫という事をよく耳にしますが、本当にそうなのでしょうか。今日はそんな生卵の賞味期限や賞味期限切れを食べるとどうなるのかを紹介していきます。
生卵の賞味期限はいつ?
ではまず、生卵の賞味期限はいつなのか見ていきましょう。基本的には表示されているのが賞味期限となりますが、いつまで食べられるのかも見ていきましょう。卵を買ったときに表示されている賞味期限は、生食可能として食べても大丈夫な期限を表示しています。
表示されている表示期限は生食期限と覚えてください。賞味期限に近づいてくると卵の中のサルモネラ菌が繁殖してきます。賞味期限までは一定期間内は繁殖せず、その菌の繁殖は極めて低いのですが、賞味期限を過ぎると急速な繁殖が見られます。
ただこれは常温ではなく、冷蔵庫など保存温度が適しているときです。これは季節によって異なってくるので注意しましょう。賞味期限を過ぎたものを生で食べると食中毒を起こす可能性もあります。
また、賞味期限内でも生で食べるのを避けた良い時があって、それは卵にヒビが入っている場合です。殻にヒビが入っていると傷みが早くなっています。あと、卵を割ってみたときに黄色の黄身が割れていたり、崩れているときも注意してください。
サルモネラ菌以外の菌が原因の食中毒についてはこちらを参考にして下さい。
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賞味期限が切れた卵はたべられない?
賞味期限を切れた卵は生で食べられないとされていますが、では加熱すれば大丈夫なのか見ていきましょう。
これにはいろいろな人の意見があると思うのですが、賞味期限を切れても約1ヶ月までは食べても問題ないとされています。先ほど伝えましたが、卵は期間が経過するとサルモネラ菌が繁殖していきますが、加熱を行えばほぼ全ての菌を死滅させることができます。
そのため、加熱さえすれば問題なく食べられるのです。加熱すればレシピもたくさんありますし、料理に定番であり万能な食材なので、なるべく使いたいですよね。加熱温度としては70度~75度以上であれば大丈夫です。
それさえ守っていれば、卵は実は日持ちの良い食品です。無菌をしっかり保って殻につつまれた状態であれば、簡単には腐りません。
卵で下痢になる原因
賞味期限切れ、賞味期限内でも卵を食べて下痢になることがあると思います。その下痢になる原因について紹介してきます。
サルモネラ菌
サルモネラ菌はエンテロトキシンという毒素を出してます。それによって食中毒を引き起こします。サルモネラ菌による食中毒が多い食べものは卵と食肉などです。
実はこのサルモネラ菌は犬や猫などのペットも持っているため、ペットとのキスなどでうつる場合もあるので注意してください。
加熱不足
先ほどお伝えしたサルモネラ菌は、75度以上で加熱を1分以上すると完全に死滅します。これを怠ってしまし、温度の低いもので加熱したり、半熟卵・温泉卵などを食べる場合には、賞味期限には気をつけましょう。これさえ守っていれば、食中毒になったり、下痢になることはないです。
下痢以外の症状
卵によって下痢の症状が起こる以外にも、アトピーの症状がでたり、場合によってはアナフィラキシーショックもありえます。卵を食べたことで、何か体にいつもと違う症状が出た場合は、注意してください。また、下痢ではないですが、カロリーも高いのでコレステロールや高血圧の方は卵の摂取量・食べすぎには注意したほうがいいです。
卵以外が原因の下痢についてはこちらを参考にして下さい。
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卵での下痢を避ける方法
では卵を食べるうえで下痢になる原因を避けて、下痢にならないようにする方法を紹介していきます。
賞味期限内に食べる
まずはこれが重要ですね。賞味期限を設置してもらえてるのであれば、生食で食べるときはそこを期限として守りましょう。卵が安いから、お得だからといって、まだ卵があるのに多く買うのは控えましょう。あとはいくら賞味期限内だからといって食べ過ぎはしないでください。
常温で放置しない
卵は買ってきたら、なるばく早く冷蔵庫に放置して常温以上には放置しないようにしましょう。食中毒の原因菌のサルモネラ菌は10度以下の環境では繁殖のスピードは遅いと言われています。
また、高齢者や離乳食を食べている子供、妊婦の方、抵抗力が弱っている状態の方は、賞味期限に近い生卵や賞味期限が過ぎたものを加熱した卵などは避けるようにしたほうがよいです。
食べ物を常温で放置した際のリスクについてはこちらを参考にして下さい。
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