紫蘇油(しそ油)の8つの効果効能【この使い方を知らなきゃ損!】
<監修医師 WASHIO>
エゴマ油や亜麻仁油が身体にいい!と注目されていますが、「紫蘇油」ってご存知ですか?!実は、エゴマ油と紫蘇油は同じものなのです。紫蘇油にどのような栄養、効果効能があるか、解説していきます。
気になる所から確認してみよう
紫蘇油とは?
紫蘇油とエゴマ油は同じもので、えごまは“シソ科の一年草”で、一般に紫蘇と呼ばれる青じそと同種の植物で見た目も似ています。
シソ科の植物から採れた油として「紫蘇油」と呼ぶ場合と、植物の名前がエゴマなので「エゴマ油」と呼ぶ場合があり、最初はエゴマの知名度が低かったので“シソ”の名前を使ったとも言われています。
エゴマ油は、エゴマの種子を絞って作られた油で、食用は勿論の事、印刷用インクや油紙等の防水性塗料などにも使われており、菜種油が普及するまでは最もポピュラーな油の一つでした。
最近の研究でエゴマ油に含まれる必須脂肪酸等が着目され、“痩せる油”“デトックスオイル”と言われるオメガ3系オイルは、美容にも健康にも効果があると注目されています。
菜種油についてはこちらを参考にして下さい。
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紫蘇油の効果効能
エゴマ油(紫蘇油)は、健康に良い「α-リノレン酸」を最も多く含んでいます。
α-リノレン酸とは、オメガ3系の不飽和脂肪酸で、常温では凝固せず液体として存在し、元々は細胞膜を作るリン脂質の一種で、皮膚組織、粘膜組織、毛髪等を強化し、様々な生理活性物質の材料となる脂肪酸で、痛みや痒み等に深くかかわっています。
エゴマについてはこちらも参考にして下さい。
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中性脂肪を下げる
α-リノレン酸は摂取後、体内で青魚などに多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)に変換されます。
EPAやDHAは脂肪を溜めない効果、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールを減少させる役割を持つので、中性脂肪を下げる効果があります。
認知症予防
EPAやDHAは血液をサラサラにして血流の流れをスムーズにするので血栓が出来にくく、
老化で脳の働きが弱ってしまった脳の神経細胞を活性化させる働きがある事から認知症対策に繋がり、老人性痴呆、脳卒中や脳血管性認知症、アルツハイマー型認知症を予防する効果があると言われています。
血糖値の上昇を防ぐ
エゴマには、“ロズマリン酸”と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれており、血糖値の過剰な上昇を防ぐ効果があります。
うつ病の予防・改善
弱った脳の神経細胞によりうつ症状が発生した場合も、植物由来のα-リノレン酸摂取により改善が期待出来、また、血糖値の急激な上昇防止により低血糖症によるメンタル不調を予防する事が出来ます。
アレルギー抑制
アレルギー症状の原因であると言われている“リノール酸”の働きを抑え、アトピーや花粉症などの症状を緩和する効果があります。
リノール酸の摂取を控えてα-リノレン酸を摂取する事で、α-リノレン酸がリノール酸の働きを抑制してアレルギー症状を緩和する事が出来ます。
リノール酸の油は、コーン油・ひまわり油・サラダ油・ごま油等で、これらの油に含まれるリノール酸が活性酸素と結びつき様々なアレルギー症状を引き起こす原因となります。
アンチエイジング
ロズマリン酸は、老化を促進する活性酸素を除去する効果を持っています。
ダイエット
脂肪を溜めない効果やコレステロールを減少させる作用がある為、メタボ予防やダイエットにも役立ちます。
その他の症状の改善や予防
✅ 血流改善(血栓予防)
✅ コレステロール値の減少
✅ 脂肪燃焼
✅ 動脈硬化
✅ 高血圧症予防
✅ 糖尿病予防
✅ 不整脈
✅ 生活習慣病予防
✅ ガン予防
✅ 関節炎等の症状の改善と予防 など
α-リノレン酸の含有量は紫蘇油60%、亜麻仁油50%で紫蘇油の方が多く含まれています。
又、紫蘇油には抗酸化作用の強い“ロズマリン酸”、乳癌やアレルギーに効果のある“ルテオリン”と特にアレルギーの緩和に働きかけ、ビタミンEも含まれています。
紫蘇油の使い方
栄養価が高く、美容と健康に効果があるエゴマ油(紫蘇油)だから、使い方を間違わずに食生活に取り入れていきましょう!
加熱しない
熱に弱く酸化しやすいので、熱するとせっかくのα-リノレン酸が壊れやすくなってしまう為、加熱せずに必ず生のまま摂取するようにしましょう。
タンパク質と一緒に食べる
タンパク質には脳の神経細胞同士の繋がりを強める働きがあるので、脳を活性化させるエゴマ油と一緒に摂取するとより効果的です。
1日1杯摂取しましょう
エゴマ油は小さじ一杯で約40~50キロカロリー程度で、α-リノレン酸の一日当たりの推奨摂取量が2.0gですので、一日の適量は毎日スプーン一杯を目安にしましょう。
美味しい食べ方
エゴマ油(紫蘇油)は、せっかくの栄養成分を壊してしまわないように、そのまま料理にかけて食べる事が効果的です。
✅ おにぎり
✅ 卵かけご飯
✅ 納豆に混ぜる
✅ 冷奴(豆腐にかける)
✅ サラダにかける
✅ パスタやそうめんなどの麺類にかける
✅ ドレッシング(酢やワインビネガー、塩コショウ、レモン汁などを混ぜてお好みで)
色々試してみると、自分好みの食べ方が見つかりそうですね。
※ 油はとても酸化に弱い食材ですので、冷蔵庫などの涼しい暗所で保管し、使用期限内に消費するようにしましょう!
※ α-リノレン酸が欠乏すると発育不良や皮膚炎等の他、動脈硬化・梗塞・脳機能の低下を起こす可能性があります。α-リノレン酸を過剰に摂取すると、脂肪なので、カロリーオーバーで肥満になります。
又、便が柔らかくなったり、鼻血が出たりすることもあります。
※ 健康のために意識して摂るべき「必須脂肪酸」をスプーン1杯、毎日の生活に上手に取り入れていきましょう!
脳出血の前兆についてはこちらを参考にして下さい。
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