肝臓を温めると感激の効果が起こる【カイロで手軽にダイエット!】
<監修医師 田中 恵文>
肝臓を温めるとダイエット効果や美容・健康に良いということを知っていますか?お酒を飲み過ぎた日や体が疲れているときには特にオススメなんです。
では、体のどの部分を温めれば良いのでしょうか。そもそも、肝臓ってどんな機能があるのでしょうか。
今回は、肝臓を温めることで起こる感激の効果についてまとめます。皆さんも、カイロや腹巻きで手軽にダイエットできるかもしれませんよ!
気になる所から確認してみよう
肝臓を温めると起こる効果
肝臓は約500もの働きをする最大の臓器
肝臓は横隔膜のすぐ下に位置し、右上腹部のほとんどを占め、一部分は左上腹部にもおよぶ大きな臓器です。その大きさは体内の臓器の中で一番です。
そして、エネルギー代謝や解毒作用、アルコール分解、胆汁の分泌などを含め約500もの働きをしています。その分、エネルギーを必要とし、その消費量は全体の約3分の1と言われています。
【関連記事】
肝臓の痛みのコノ症状に注意【原因や位置をしっかり知っておこう】
基礎代謝向上
呼吸、体温調節、内臓の活動など、生命維持のためのエネルギーで、安静にしていても使用されるエネルギー消費を基礎代謝と言います。
この基礎代謝は、実は筋肉よりも肝臓の方が多く、「筋肉をつける」よりも「内臓機能を高める」方が代謝を上げる上で重要なんです。
基礎代謝を上げるためには、肝臓を温めることです。肝臓が温まると血行が良くなり、肝臓への血流量が増えることで肝臓の働きが高まります。
基礎代謝がアップするということは、体内でエネルギーがたくさん産生されて、太りにくく瘦せやすい体になります。
デトックス
肝臓の働きが高まると、デトックス効果も期待できます。
これは、肝臓自体の解毒作用によって体内の老廃物を排出する効果が高まることと、基礎代謝が向上することによって、体温が上昇し、胃腸の働きも活発になることが関係しています。
必要な栄養素を摂り込んで細胞の新陳代謝も活性化されるので、美容や健康にも効果的です。
肝臓機能の低下によって起こる、むくみ、肩こり、偏頭痛、便秘、肌のくすみ、クマ、抜け毛や白髪、爪の脆さなどにも効果が期待できますよ。
疲れにくい体になる
肝臓の機能が低下すると、代謝も下がり体に必要な栄養を十分に吸収できなくなります。また、体内の有害物質が排出されず残ったままになってしまいます。
その結果として、体は疲れやすくなり、疲れも抜けなくなるのです。つまり肝機能が高まれば、疲労感や倦怠感が解消されて疲れにくい体になるということです。
安眠
肝臓と睡眠には関連性があると言われています。
肝臓の悪い人は夜間の睡眠も浅く、目覚めても疲労感が抜けずにスッキリしない目覚めとなります。また、冷えやイライラ、胃腸の不調などの症状も良質な睡眠を妨げる原因となります。
そのような状態が続くストレスもまた、肝臓に悪影響を与え悪循環に陥ってしまいます。肝臓を元気にすることで身体の不調を取り除き、結果的に安眠効果が期待できますよ。
睡眠の質を高める方法についてはこちらも参考にして下さい。
【関連記事】
質の良い睡眠をとる方法を解説!寝れない原因をチェック!
二日酔いの改善
肝臓はアルコールを分解する役割があります。肝臓でアルコールを分解しきれないと、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドという有害物質が体内に残り、胃痛、吐き気、頭痛などの症状を引き起こします。
肝臓の働きが活性化されるとその分アルコールの分解を促進することができ、二日酔いも早くに改善することができます。
肝臓を温める方法
右腹の少し上部分を温める
肝臓は、横隔膜の下の右上腹部から大きく広がる直角三角形の臓器です。そのため肝臓を温める場合、位置は右腹の少し上部分が良いでしょう。
また、温める時にオススメなのが、食後に10分間、右脇を下にし、足元と頭は少し上げた状態で「ごろ寝」することです。この姿勢で肝臓を温めることで、肝臓に血液が集中して肝臓の機能がさらに高まります。
食後の寝る姿勢についてはこちらを参考にして下さい。
【関連記事】
食後に寝る正しい向きはコレ【何時間空けないと太るの?】
もっとも簡単な方法はカイロ!
もっとも簡単でオススメの方法は使い捨てカイロを右脇腹に貼り、温める方法です。カイロは張り付けが可能なので体を動かしても外れないのが便利ですよね。二日酔いなどの症状にも効くそうですよ。
ただ、低温やけどの危険性もありますので、肌や生地の薄い服に直接付けるのは避けましょう。そして肝臓がある程度温まったと思ったら剥がすようにし、長時間使用にないよう気を付けてください。
蒸しタオルで20分ほど温める
蒸しタオルで20分ほど温める方法もオススメです。これは、濡らして軽く絞ったタオルを電子レンジで温めます。ほかほかに温まったら、温度を確認し、右脇腹から広い範囲に当てて肝臓を温めます。
食後に行うと肝臓の血流が良くなって代謝が上がり、ダイエット効果があります。
湯たんぽでじんわり温める
65〜70℃のお湯を入れた湯たんぽをタオルなどで包んで、じんわりと肝臓を温めてあげる方法もあります。
湯たんぽの場合も、長時間使用すると低温やけどの危険性があるため要注意です。使用したまま眠ってしまうことのないように心がけましょう。
腹巻きで安全
腹巻きは時間や場所を選ばず衣服の中に着用することができ、低温やけどなどの危険性もないため安全でオススメです。
また、肝臓の部分以外にも、お腹と腰回りの全体が温まるため、全身に温かい血液が巡ります。冷え性やむくみの改善や、胃腸の消化を助ける効果も期待できます。
温める時の注意点
毎日しない!週1〜2回で良い!
肝臓を温める効果については、週1〜2回が良いと言われています。毎日行うと、肝臓に負担が掛かってしまうことがあるそうです。また、腹巻きも常にし続けると、体温を上げる機能を低下させてしまう可能性があります。
休肝日をつくってリフレッシュ
肝臓は病気にかかっても無自覚の症状が進む場合が多く、「沈黙の臓器」と呼ばれています。
日々、体内のエネルギーをつくりながら、それと同時にたくさんのエネルギーを使って身体の健康を維持してくれています。
そんな肝臓を、過労やストレス、暴飲暴食などで酷使したりしていませんか?一生懸命頑張って働いてくれている肝臓のために、肝臓を休めたり労る機会をつくってあげてください。
肝臓を温める、お酒を飲まない日をつくる等、できることから始めてみましょう。
今回は、肝臓を温めることで得られる効果についてまとめました。
私たちの体にとって肝臓はとても重要な役割を担っていることが分かりましたね。また、肝臓が代謝に関わることから、健康や美容の鍵を握っているという点も大変興味深いですよね。
肝臓を温めて肝臓の機能を高めることも重要ですが、肝臓に負担を掛けないような生活を心がけることも同時にしていきたいですね。
当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。