舌が黄色いのは病気?口臭の原因になるかも解説!
<監修医師 若菜康弘>
健康的な舌の色はピンク色が基本ですが、ふとした時に鏡で舌を見たら、黄色や白っぽくなっていたりする事があります。
どうして私たちの舌には色の変化があるのでしょうか?
今回は舌が黄色いのは病気なのか、また口臭の原因になるのかという事を解説していきます。
舌が黄色い原因!病気の可能性はある?
そもそも、なぜ舌の色は変化するのでしょうか?実は舌というのは血液が多く集まる場所でもあります。
つまり舌の色が変化するという事は、血液の状態によって変化しているのです。
人は病気のチェックをする際に、血液検査を行ったりしますよね。それと同様に舌の色は健康状態のバロメーターになるのです。
では舌が黄色い場合の原因を二つご紹介します。
舌が黄色くて乾燥している
黄色くて乾燥している場合には熱や感染症が考えられます。身体全体が乾燥していて、水分量が少なくなっていますので、水分を良く取り、脱水状態に気を付けましょう。
乾燥した状態が続く事で、糖尿病、高血圧症、脂質異常症の進行が進んでしまい、合併症を引き起こす可能性もあるので、舌の状態や血液の数値によっては注意が必要です。
舌が黄色くて厚くなっている
熱の影響で舌が厚ぼったくなる事があります。
高血圧の方などは特に脳出血や脳梗塞に繋がる恐れもありますので、熱が出て舌が黄色い、厚ぼったい感じがある場合には気を付けましょう。
また赤ちゃんや幼児の舌が黄色の場合は体調が悪い事が多いです。
赤ちゃんや幼児に限らず、胃腸の調子が悪い場合に舌が黄色になる事があります。
唾液が十分に出ずに口内の状態が悪いと、食べ物を飲み込んでも消化のための唾液が不十分のために、胃での食べ物の消化も悪くなります。
その他にアレルギーやアトピーの場合にも舌が黄色くなる事があります。
赤ちゃんや幼児の場合には自分で不調を訴えるのが難しいので、舌の状態で健康状態を知るのも一つの手ですね。
舌は黄色くなる他に、赤や白、紫などの色が見られる事もあります。舌の色によって身体の状態は変わりますので、簡単に説明します。
その他の舌の色
赤い場合
水分やビタミン不足で舌が炎症を起こしている可能性があります。
白い場合
鉄分不足が考えられますので、貧血に気を付けるようにし、鉄分の多い食事を摂るように気を付けましょう。
紫の場合
血流が悪くなり、免疫力が低下している可能性があります。免疫力が低下すると風邪を引きやすくなったりしますので、気を付けましょう。
また免疫力の低下により、風邪を引き、ウイルスをやっつけるために抗生物質を投与したりする場合がありますが、この抗生物質により、舌に「コケのような白いもの」が出来る事があります。これを「毛舌(もうぜつ)」と言います。
これは痛みも何もないので、悪いものではなく体調が良くなれば治る事も多いので、様子を見ても大丈夫なのですが、喫煙や飲酒、食べ物による色素沈着で白から茶色っぽく、色が悪く見える事があります。
出来るだけ体調の優れないときの喫煙や飲酒などは控え、食べ物を食べた際には口腔内を清潔にするように心がけましょう。
舌が黄色いのを治す方法
舌が黄色い場合の原因をお話しさせていただきましたが、では黄色い状態を治すにはどのような事に気を付けたらよいのでしょうか?
体調が悪く、胃腸の調子が悪い場合には、食べ物に気を付けて、日常生活や食習慣を見直す事が大切です。
胃腸の調子が悪いのは食べ物や体調が原因なだけでなく、ストレスも要因になると言われています。適度にストレスを発散したり、体調を整える事で、自然と落ち着くことが多いです。
また、体調に変化がなく舌が白っぽくなっている場合、「舌苔」の可能性が多いので、舌専用のブラシなどもありますので、舌用のブラシを使って舌苔を取る方法もあります。
あまりに黄色い色が長引く場合には、体調が長期的に悪い場合もありますので、その場合には早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
舌が黄色いと口臭が出るの?
舌が黄色くなっていると、口臭が出るのか?ということですが、ずばり・・「出ます」では、なぜ口臭が出るのでしょうか?
胃腸の調子
胃腸の調子が悪いと舌が黄色くなることは前述でお話しした通りですが、この胃腸の調子が悪い場合に口臭が出ます。
胃腸の調子が悪いと、胃の中で食べ物がうまく消化できずに異常に発酵してしまう状態になります。この状態が続くと血液から肺に悪臭が入り、口臭として外に出てしまいます。
ストレスによるもの
ストレスが原因で胃腸の調子を崩し、胃酸が多く出たり、消化不良から胃腸の不調、口臭が出ます。
出来るだけ、胃腸の調子を整える為にも暴飲暴食を控えて、身体を休める事が重要です。また適度にストレスを発散するような時間を設けて、心にゆとりを持てるようになると良いですね。
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まとめ
いかがでしたか?
舌の色が黄色いという事はいろいろな病気やストレスなどが考えられます。
身体のSOSという事になりますので、十分に睡眠時間を確保したり、日常生活に気を付けて、身体を休めるようにしましょう。
あまりに不調が続く場合には病院を受診する事をお勧めします。
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