鼻の中にできものがあり痛い!原因は危険な病気かも!
<監修医師 豊田早苗>
「鼻の中に何だか違和感。。」そう思ってちょっと触ってみるとできものが出来ていた!なんて経験はありませんか?
鼻の中にできものが出来ると痛みがあったり、気になると触ってしまって更に大きくなってしまった…なんて事も。
どうして普段外からの刺激を受けない様な鼻の中に、できものが出来るのでしょうか?
その原因や種類などについてご紹介したいと思います。
気になる所から確認してみよう
鼻の中にできものが出来る原因
鼻の中にニキビが出来る
鼻の中にできものが出来る原因は色々とありますが、一番多いのが「ニキビ」です。
ニキビは基本的におでこやアゴ周りの顔に出来ると思われがちですが、実は鼻の中にも出来ます。
ニキビは毛穴に雑菌や皮脂が詰まる事によって起こるものですが、鼻の中にも鼻毛が生えているので、もちろん中にも毛穴があります。
この毛穴が何らかの炎症を起こした際に鼻の中にニキビが出来るのです。
特に鼻の中を良く触る方、鼻の中の鼻毛が気になって抜いてしまう方は鼻の中にニキビが出来やすい傾向があり、注意が必要です。
鼻の中にニキビが出来た時の治療法としては、従来のニキビの治療法と同じ様に塗り薬を塗る、炎症を抑える為の抗生剤を服用するなどの方法があります。
この方法でニキビは何日かすると収まってきますが、ストレスや疲れが溜まっている場合には回復が遅くなる事もあります。
規則正しい生活を心がけて、治りが遅い場合には医師の診察を受けるようにしましょう。
ニキビと間違えやすいマラセチア毛包炎(もうほうえん)
ニキビと非常によく似た症状で、マラセチア毛包炎というものがあります。
これはマラセチアというカビの一種が繁殖して毛穴が炎症し、ニキビのようなできものが出来る病気です。
基本的に背中や胸のあたりに出来る事が多いのですが、まれに鼻の中に菌が入ってしまい、マラセチア毛包炎になることがあります。
これはニキビよりも治りが遅く、薬を塗って1~2か月くらいかかると言われています。
ニキビの治りが悪いな・・なんて思った場合にはこの病気の可能性も考えられますので、早めに皮膚科を受診する事をおすすめします。
鼻の中にも出来るヘルペス
口の周りなどに良く出来やすいヘルペス、かなり稀ではありますが、鼻の中に出来る事もあります。
特にアトピー性皮膚炎の方は感染しやすい傾向がありますので、注意が必要です。
ヘルペスは痛みがかなり強いので、早めに抗生剤の服用をした方が良いです。
他の場所に感染する危険性もありますので、患部は直接触れない様にしましょう。
鼻の中に出来る粉瘤
粉瘤とは古い角質や垢などが溜まり、皮膚の表面に溜まって出来たシコリのようなもの。
自然に無くなる事はなく、垢などがどんどん溜まる事で臭いや痛みが出てきます。
できものが硬いもので、できものの真ん中に黒い点(ヘソ)がある場合は粉瘤の可能性が高いので早めに病院を受診しましょう。
皮膚に出来るものなので、皮膚科の受診が適切です。
鼻の中にキノコが出来る?
鼻の粘膜から出来る腫瘤(しゅりゅう)で鼻にもポリープが出来ます。
この鼻ポリープを鼻茸(はなたけ)と呼ぶ事もあり、アレルギー体質の方に出来やすいと言われています。
鼻詰まりや臭いを感知する嗅覚にも障害が出てくる事がある為、服薬治療後に回復が著しい場合は切除手術の可能性もあります。
鼻の中のできものといっても、原因や種類は様々ですね。
これらは服薬治療や手術などでほとんど回復します。
また、ストレスや疲れによって免疫力が低下して、できものが出来る事があります。
なるベくストレスや疲れを溜めないように心がける事も大切です。
受診先は主に「耳鼻科」や「皮膚科」になります。
上記に挙げた原因以外にも鼻の中のできものは、もっと深刻な病気の可能性もあります。
こんな危険な病気の可能性も
かなり稀ですが、鼻の中に固いできものが出来、痺れ(しびれ)などの症状が出た場合には「鼻腔がん」の可能性があります。
このがんは特定の化学物質を扱う職業に従事する方などに発がん性リスクが高いと言われています。
主な症状としては鼻の中のできものと、リンパ節の腫れが見受けられたリします。
鼻の中に出来るので、がんと気づくにはなかなか難しく、症状が出て病院を受診した際には症状が進行していることもしばしばあります。
少しでも違和感を感じたら、病院を受診する事をおすすめします。
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まとめ
いかがでしたか?
鼻の中のできものと言っても色々な原因と種類があり、中には放置すると症状が悪化するものもあります。
まずは違和感を感じたら、医師の診察を受ける事が大切です。
できものが出来る要因も様々ですが、
一番は鼻の中を触りすぎない(刺激を与えない)、清潔に保つ事、そしてストレスや疲れを溜めない事が、
できものが出来るのを予防する近道になります。早めの対策をし、健康管理に努めましょう。
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