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虫歯の放置は命の危険性アリ!【手遅れになる前に治療を!】

<監修医師 みのり>
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虫歯の放置は危険です!命にかかわるような病気に発展する可能性があります。歯が大きく削れていても痛くないこともあります。しかし、痛みがないことより危険な状態にあるかもしれません。

虫歯の進行とそれによる病気のリスクについてお話します。手遅れになる前に治療を開始しましょう。

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虫歯は自然に治る?

 

虫歯は自然に治ることがあるのでしょうか?答えはノーです。削らずに治療を進めることはできるかもしれませんが、ケアをせずに治ることはありません

よく間食を控えたり、硬いものをよく噛んで唾液を出す、キシリトールガムを噛む、有効なミネラルを多く摂取することで再石灰化を促すのは歯に良いとされています。

事実、歯は歯が解ける脱灰と唾液の力で再生させる再石灰化を繰り返しています。ですから再石灰化が歯の健康を保つうえで重要であることは確かです。

しかし、虫歯にまで発展したものを治めるには、きちんとしたケアが必要ということになります。修復と治療は別の物なのです。

 

では、ここでいうケアとはどのようなものでしょうか?まず、歯科でのクリーニングと病態の確認です。

次にデンタルフロスや電動歯ブラシで歯垢(プラーク)を除去する、フッ素ジェルなどでフッ素を効果的に作用させることなどを指します。

また、そもそも自分の虫歯が初期のもので削らずに処理できるものかどうかはなかなか自己判断が出来ません。ついつい甘く判断しがちになります。

治癒が進んでいるかの確認をしてもらう為にも歯科にかかるようにしましょう。

また原因がおしかしたらおもわぬ所にあるかもしれません。こちらも参考にして下さい。

【関連記事】
歯が痛い原因が不明!【虫歯以外ならストレスが関係してる?】

 

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こんな症状が出たら歯医者へ行こう

 

虫歯に気が付いたら歯医者にかかると思いますが、どの程度まで来たら行くべきでしょうか?虫歯にはC0~4までの五段階に分けることができます。

 

虫歯の状態

✅ 虫歯C0~1…歯が透明感を失っている状態からエナメル質を侵す小さな穴が開いている。歯がしみることはあまりありません。

✅ 虫歯C2…エナメル質を過ぎ象牙質まで虫歯が進んでいる状態で甘いもの、冷たいものがしみるなど知覚過敏症状がある。歯に黒い点が出来るのもこの段階です。

✅ 虫歯C3…虫歯は象牙質を過ぎ、歯髄にまで達しています。見た目にもはっきりとわかるほどの穴が開いています。熱いものがしみて、激痛がはじまると夜も眠れません。

✅ 虫歯C4…さらに進行すると神経が破壊されて痛みは一度無くなりますが治ったわけではありません。

歯根膜に虫歯が到達するとさらに歯ぐきの腫れを伴ったさらなる痛みが襲ってきます。
膿が出て口臭がきつくなり、顔にも腫れが出る場合があります。

 

こんな症状がでたら歯医者へ行こう

上記の分類のC2になるまでには歯医者にかかる方がよさそうです。歯に黒い点が出来てしまった時点で虫歯は進行していると思っていいからです。

理想は、C1の黒い点が出来る前にケアを始めることでしょう。よく確認すればエナメル質が溶けて穴が開いているところが見つかると思います。

繰り返しになりますが、自己流の再石灰化やケアで虫歯が治ることはまずありません。早めの対処をお勧めします。

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虫歯を放置して起こる7つの病気

 

肩こり、頭痛

虫歯が出来ると、痛みなどから無意識に虫歯のある側の歯を使わないようになります。これにより咀嚼のアンバランスが起こる為に筋肉も偏った使い方にならざるを得ません。

その結果、筋肉に負担がかかるとしこりができて肩こりや頭痛が起きます

【関連記事】
肩こりからくる歯痛の解消法!心筋梗塞の可能性アリ!?

 

副鼻腔炎

虫歯を放置すると虫歯菌による膿が発生しきてきます。虫歯菌や膿は口内でつながっている副鼻腔に到達し増殖すると炎症を起こすと副鼻腔炎を発症します。

 

骨髄炎

虫歯菌が歯の内部に到達するとそこから上下の顎(あご)の骨に進行していきます。骨を溶かされて炎症が拡大してしまうと頬や顎の痛みや腫れがおこるほか、倦怠感や発熱を伴う場合もあります。

 

脳炎・脳腫瘍

虫歯菌は放置し続けると脳にまで達します。脳が感染すると脳炎を起こし頭痛や首の後ろに痛みを覚えます。やがて炎症が拡大していくと脳腫瘍にまで発展する場合もあります。

自覚症状は痙攣(けいれん)吐き気・嘔吐などです。

 

脳梗塞・心筋梗塞

虫歯菌が血液に入ると血液がドロドロになり血栓ができ易くなります。その結果、心臓に血液が回らなくなる心筋梗塞や脳の血液が止まる脳梗塞が起こりやすくなるといわれています。

心筋梗塞の前兆についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
心筋梗塞の前兆は意外なアレ!4つの予防法!

 

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺の原因は様々ですが、虫歯菌による筋肉硬直や顔面神経に侵食が到達することにより起こる場合もあるとされています。

顔がしびれたり動かせなくなるのが主な症状で片目の周辺がぴくぴくしたり、味覚がわからない等の症状もでます。

 

敗血症

また、虫歯菌が血液内に侵入することで敗血症を引き起こすことがあります。敗血症とは血液内に細菌が侵入しておこる重篤な全身症状を指します。

細菌が感染するだけでは起こりにくいのですが、抵抗力が下がっている場合などは注意が必要です。

 

虫歯菌が血液内に入って炎症をおこすと、虫歯の時と同様、骨を溶かします。

それ以外の内臓器官に感染が広がると様々な障害を引き起こす可能性があります。悪寒、発熱、低体温等の自覚症状がでます。

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放置してしまった虫歯の治療法

 

虫歯菌は放置してしまうと大変危険であることが分かりました。放置してしまった虫歯はどのように治療するのでしょうか?その治療方法について解説します。

 

虫歯菌を除去する

最初に虫歯菌の除去です。方法は洗浄したり削ったりします。虫歯の進行度によって方法は変化し、症状の拡大を防ぐプロセスとなります。

 

詰め物をする・・・レジン・銀歯修復

削った部分は、詰め物で補わなければなりません。白いプラスチックの樹脂を用いるレジン修復と、歯の型をとり銀歯を作るインレー(銀歯)修復セラミック修復が一般的です。

 

神経を治療・抜歯(歯を失った場合)

虫歯が神経にまで達している場合には、根管治療を行います。根管とは歯の中にあって、血管や神経を収めている管のことです。治療は、洗浄により虫歯菌を除去し薬剤を詰めて清潔にしていきます。

洗浄しても虫歯菌がとり切れないこともあるのでこのプロセスで何度か通院することもあるようです。根管治療の後に、クラウン修復と呼ばれる歯の修復が行われます。

根管治療が不可能であったり、根管治療を行っても治りが著しく悪かったりすると判断した場合には抜歯することになります。抜歯した後はいくつかの方法があります。

顎の骨に金属製の土台を埋めてその上に人工の歯を作るインプラント、治療する歯の両隣の歯を支えに人工歯を入れるブリッジ、人工の歯を金具で留めておく取り外し可能な入れ歯、親知らずなどの自分の歯を加工し移植する自家歯牙移植などです。

歯科矯正やホワイトニングなど美容目的の処置は保険がきかないことが多い歯科ですが、治療に関してはどうでしょうか?

保険適用が出来ないインプラントの治療費は高額になり30万円以上かかることがおおく、それ以外の処置は保険適用後で一本当たり1~2万円の負担で治療が可能です。

何も処置をせずに治る虫歯はありません。悪化するほど時間もお金もかかる上に命にかかわるような病気に発展するリスクがあります。思い当たる症状が見つかる方は、なるべく早く対処してみてはいかがでしょうか。

抜歯後も消えない痛みについてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
親知らず抜歯後に頭痛がするのはなぜ?原因や解消法をチェック!

 

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