赤ちゃんの水虫の5つの症状や治療法【家族にうつる?】
<監修医師 Dr.masa>
意外に思う方も少なくないと思いますが、赤ちゃんは抵抗力がないため病気に対する影響も強く受け、水虫ができる事があります。
今回は赤ちゃんの水虫の症状や治療法についてお知らせします。
赤ちゃんの水虫の症状
爪水虫
爪水虫とは、水虫になる原因の白癬菌が爪の中で繁殖してしまった場合にかかります。足の爪だけと思われがちですが、手の爪にも出来ます。
痒みはないのですが、感染すると爪は白く濁って厚みを増します。また、爪がポロポロ落ちていきます。
爪の水虫についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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趾間型足白癬(しかんがたあしはくせん)
指と指の間に出来る水虫で、白くカサカサしています。強い痒みがあり、赤くふやけて皮がむけてしまいます。
かきむしってしまうことで痛みが伴うこともあり、水虫の中で一番多いタイプです。また、独特な臭いもあります。
小水疱型足白癬(しょうすいがたあしはくせん)
このタイプは、脚の側面や土踏まずなどに小さな水ぶくれが出来る水虫です。子供の足の裏に水泡があった場合は、このタイプの可能性があります。
水ぶくれが破れると、皮がむけ、液体が出て来ます。この液体はねばねばとしています。
角質増殖型足白癬
このタイプは足の裏に水虫菌が沢山いる状態で、かゆみなどの自覚症状がない為たちの悪いものです。ただ単に足の裏の皮膚が厚くなっただけだろうと思ってしまうので、水虫に気付くことが遅れてしまう事も多くあります。
手白癬(てはくせん)
手白癬は足のタイプと同じで趾間型水虫・小水疱型水虫・角質増殖型水虫・爪水虫(爪白癬)の4つに分類されます。
手の水虫は比較的めずらしいですが、特に角質増殖型水虫にかかる割合が多いと言われています。
手荒れだろうと自己判断してしまいがちで、病院にかかる事が遅れる事もあります。そのため重症になったり、完治が遠のいてしまいます。
さらに水虫は足や手だけでなく、腕・おしり・頭・顔などに感染する事もあります。
赤ちゃんの水虫の治療法
まずは病院へ
赤ちゃんの場合でもまずはかかりつけの小児科、または皮膚科を受診することをお勧めします。その際には、母子手帳を忘れないように持っていきましょう。
予防接種の確認などをされる場合もありますので、赤ちゃんの場合には持って行っても損はないでしょう。またお薬手帳があれば持っていくようにしましょう。
水虫はタイプによって塗り薬か飲み薬かなのかが変わって来ます。
市販薬
現在日本では、小児用の水虫の市販薬は販売されていません。また水虫に効果があると謳っているオロナインは、水虫に効く成分も入っており赤ちゃんでも使えます。
しかし水虫の有無は病院へ行って検査するほかありませんので、応急処置程度に使用する方がいいかもしれません。
大人の水虫への対処方法についてはこちらを参考にして下さい。
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赤ちゃんの水虫は家族にうつる?
赤ちゃんは白癬を生まれ持ってきているわけではありません。ですので、家族に水虫の人がいた場合に赤ちゃんにうつります。
そして、家族の人の水虫が治ったとしても、赤ちゃんが水虫にかかっている場合はうつる可能性があると言えるでしょう。
また水虫は高温多湿の環境を好みます。現代では靴下を履いて靴を履くというように、白癬には最適な環境が整っています。
その為、自然治癒する事はほとんどないといえますので、水虫にかかった場合は早期に病院へ行かれるようにして下さい。
水虫の治し方についてはこちらも参考にして下さい。
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赤ちゃんの水虫の予防法
靴下を履かせる
親が水虫の原因となる白癬菌を持っている場合、子供にうつる確率はグッと上がってしまいます。そのため、赤ちゃんがハイハイを始める頃には靴下を履かせるようにして感染を防ぎましょう。
また赤ちゃんは痒みを感じてもかゆいと伝える事ができません。赤ちゃんが皮膚を気にする様子があれば、皮膚科を受診してみましょう。
清潔を心がける
お風呂マットや玄関マットなど、水虫の人が触れたものを赤ちゃんが触る事で感染リスクもあがります。特に白癬は高温多湿を好むので、マットが湿っていれば白癬菌が増殖している可能性もあります。
またこのような理由から、手水虫が完治しても足の水虫が完治していない場合は、手の水虫も再発する恐れがあります。
また、お風呂の中で水虫に感染すると思われる方もいるかと思いますが、これは正確には「ポイント」お風呂上がりのマット・床・バスタオルにリスクがあるのです。
もちろん、お風呂の中で感染する率が0%というわけではありません。湯船自体にも白癬菌はいますが、流される確率が非常に高いのです。
なので特に気をつけるべきなのはお風呂上がりという事になります。
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