Sponsored Link

鍼灸治療の13の嬉しい効果【痛みと副作用についても知っておこう】

<監修医師 田中 恵文>
3

鍼灸治療は今や日本だけでなく、世界中からも注目されている治療法です。WHO(世界保健機関)からも病気に対する有効性が認められています。

 

鍼灸治療は痛そうなイメージをお持ちの方が多いと思いますので、今回は痛みについてもお伝えしていきます。また鍼灸治療の様々な嬉しい効果についてもお伝えしていくとともに、副作用等のデメリットについても把握していきましょう

スポンサーリンク
 

鍼灸治療の効果

 

鍼灸治療は東洋医学として、今や日本だけでなく、海外からも注目されている治療法です。

 

鍼灸治療と聞くと、腰痛や肩こり、ひざの痛み等の痛みに効果があると思われている方も多いと思います。ですが、実は痛みに対しての効果はもちろんの事、それだけではなく、全身の様々な症状や疾患に対して効果があるのです。

 

まず最初に鍼灸治療の効果について解説いたします。

 

痛みの緩和

頭痛・偏頭痛・腰痛・膝関節症・ギックリ腰・捻挫等、あらゆる痛みの緩和に効果的です。

 

鍼灸治療で身体の一部を刺激する事により、中枢神経の中のモルヒネのような役割をもつホルモンが放出されます。このホルモンが、痛みを脳に伝える神経経路をブロックする事で、痛みの緩和を図ります。

 

リラックス

鍼灸刺激で自律神経に効果的に作用する事でリラックス効果があります。

 

またリラックス効果のあるセロトニン等のホルモンが分泌される為、自律神経のバランスが整い、交感神経と副交感神経の働きがスムーズに行われます。イライラ・めまい・不眠・動悸・神経症・ノイローゼ等の心の不調に効果的です。

イライラとした心理状態についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
思い通りにならないでイライラする!【これ危険な病気ですか?】

 

こり・肩こり・はり・五十肩・関節炎・関節痛・腱鞘炎

自律神経の調節や局部の血流改善、筋肉や関節の炎症を和らげる効果があります。筋肉や関節のこり、はりをほぐしてやわらかくしたり、痛みの症状に対して効果的です。

 

また五十肩には鍼灸治療は五十肩の痛みの緩和と肩関節周囲組織の炎症を鎮めるのにとても効果が期待できます。関節炎の治療では、原因となる疾患の特定をした上で西洋医学とともに治療を行います。

 

鍼灸治療では、痛みの緩和と運動機能回復を目的とした治療になります

 

生理痛・冷え性・つわり・貧血・月経困難・更年期障害・不妊症・生理不順

鍼灸治療では女性の辛い悩みである生理痛・冷え性・つわり・貧血・月経困難・更年期障害・不妊症・生理不順等の症状への改善効果も期待できます。

 

冷えを取る事を考えながらホルモンバランスや自律神経の調節、血行促進、ストレス緩和を図ります。なかなか症状の改善が見られない方や、長い間お悩みの方はお試しになってみてはいかがでしょうか。

生理痛のメカニズムについてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
生理痛を緩和する食べ物特集【コンビニでも購入できる?】

 

美肌・しわ・たるみ・こり

最近は美容鍼灸という美容への鍼灸の効果も期待されています。顔への施術で最も即効性があるのが、リフトアップ・小顔効果。頬のたるみやこりを解消する事ができます。

 

またほうれい線やしわ等にも鍼を直接打つ事で、コラーゲンやエラスチンの再生・増殖を促し、肌組織を改善します。女性の悩みのしわ・たるみ・こり等の状態を改善し、美肌へと導いてくれるのです。

 

喘息・気管支炎・扁桃炎・咽頭炎・息切れ・咳・喀痰

鍼灸治療で喘息・気管支炎・息切れ等の呼吸器系の病気の改善にも効果が期待できます

 

気管支炎の場合は肺機能の強化と免疫力を強くする事を目的とした治療になります。扁桃炎・咽頭炎の場合には症状に応じた経路治療と免疫力を強くする治療を行います。

 

喘息の場合には軽度及び中程度の症状の方を対象に、西洋医学とともに治療を行います。呼吸筋の緊張緩和を中心に行い、体質改善に対する治療も行っていきます。

 

息切れ・咳・喀痰に関しては、まず症状の元となっている原因をきちんと特定した上で、西洋医学とともに治療を行います。鍼灸治療では自律神経の調節と呼吸筋の緊張緩和、肺機能の強化、経路治療を行います。

 

消化不良・食欲不振・下痢・便秘

脳と内臓は自律神経で繋がっていて、脳は自律神経を介して胃腸の働きを調節しています。鍼灸治療により、自律神経を整える事で消化器症状の改善を図る事ができます

 

またストレスからの消化器症状の場合もありますが、鍼灸治療によりストレス緩和にも効果が期待できますので、症状の緩和に期待ができます。

 

血行促進

血流が悪くなる事で様々な身体の不調が現れます。その為にも血行促進は大事です。血液は細胞に栄養や酸素を運ぶ働きをしています。

 

その血流が悪くなる事によって、細胞に栄養が行き届かなくなる為、細胞は正しい活動や成長ができなくなってしまいます。結果的に内臓や筋肉の機能不全が起こってしまうのです。

 

また血行不良により、血管からフラジキニンという物質が出て、その物質が細胞内に入る事で痛みとして脳に知らせ、私達の身体は痛みを感じるようになります。

 

鍼灸治療の鍼刺激により、血液量の増加、細胞の活性化が盛んになり、機能回復が促進されます。そして、血行が改善する事で、血管からフラジキニンの排出が止まり、痛みの症状も解消されます。

 

中耳炎・鼻炎・蓄膿症・メニエール病・耳鳴り・難聴

中耳炎・鼻炎・蓄膿症・メニエール病・耳鳴り・難聴等にも鍼灸治療の効果は期待できます

 

鍼灸治療では、頸や肩周辺の筋肉のこわばりやコリ、自律神経の乱れ等の改善を図ります。そして内耳や脳への血液循環を促し、緊張をほぐし、副交感神経を優位にしたり、筋肉の緊張をほぐします。

 

副交感神経が優位になると、耳鳴り等の症状は気にならなくなる事が多いです。

耳鳴りの原因についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
耳鳴りの原因!止まらないキーンという音の原因はコレ!

 

眼精疲労・疲れ目・結膜炎・かすみ目・充血

パソコンやスマートフォン等の電子機器をよく見たり、デスクワークの多い現代社会では眼精疲労や疲れ目で悩んでいる方が多い事と思います。鍼灸治療はこれらの目の症状にも効果が期待できます

 

目の筋肉や調節機能の改善を目的に、目の周囲及び後頭部の緊張感・痛み・こり等に対して鍼灸治療を行います。

 

糖尿病

実は鍼灸治療は糖尿病にも効果が期待できます。糖尿病治療において最も大事な事は、ドロドロになってしまった血液をサラサラに変えて血流を良くする事です

 

鍼灸治療により、消化・吸収を改善し、血流の改善が行われる事で、全身にエネルギー源を送り込む事ができるようになり、内臓や筋肉が正常に働く事ができるようになります。

 

また鍼灸治療の効果により、膵臓の状態が改善され、インスリンを分泌する力が活発になり、インスリン不足が解消されます。そしてインスリン不足が解消される事によって血糖値が下がり、糖尿病の症状を改善する事ができるのです。

 

膀胱炎

膀胱炎の原因は細菌やウイルスによる感染が主な原因です。鍼灸治療では、身体の免疫力を高め、病気の原因をきちんとなくす事ができます

 

膀胱炎を繰り返している方、長い間悩んでいる方はお試しになってみてはいかがでしょうか。

 

夜尿症

夜尿症とは、4~5才以後に月1回以上のおねしょの症状があるものをいいます。

 

夜間睡眠中の抗利尿ホルモンの増加が悪く、尿量の減少が不十分であったり、自律神経のバランスが未熟な事により、膀胱容量の増加が不十分である事から尿意が発生します。

 

また夜尿症になる原因としてストレス等の関与も少なからずありますので、鍼灸治療により、ストレス解消も図る事ができ、身体の成長のバランスも整える事ができます。

 

また鍼治療では痛みをほとんど感じない為、お子様でも安心して治療を受ける事ができます

スポンサーリンク

鍼灸治療の痛み

 

鍼灸治療に使用する針の素材には、ステンレス・銀・金があります。痛そうと思われる方もいるかもしれませんが、鍼灸治療の場合はよく採血等で使われる注射針の太さとは全く違います

 

採血等で使用される一般的な注射針の太さは0.7~0.9mm。それに対して鍼灸治療の針は一般的には0.2mmの針、細い0.14mm~太くても0.34mmととても細く、注射針の3分の1以下であり、針が細い事で皮膚の抵抗も少なくなり、痛みもほとんど感じないのです。

 

皮膚の表面には痛みを感じる痛点が数多くありますが、この痛点は一定以上の刺激でない限りは反応しません。強い刺激を与えないように、打ち方や個人個人で針の太さを調節する等の工夫が凝らされています。ほとんど痛みのない治療方法であるといえます。

 

鍼灸治療の副作用

 

ここまで鍼灸治療の様々な嬉しい効果と痛みについて解説してきました。最後に副作用についても見ていきましょう。

 

瞑眩(めんげん)

東洋医学では瞑眩(めんげん)という症状で、治療後一時的に起こる症状の悪化や疲労感・倦怠感の事をいいます。

 

鍼灸は身体のバランスを整え、自然治癒力を高めます。身体は良くなろうとする時には副交感神経が優位になり、心地よいだるさを感じるようになります。身体を休める事で回復が早まるのです。

 

副交感神経が優位になる事でリラックス効果が生まれ、眠気も生じます。ただ東洋医学の考え方では、この疲労感・倦怠感・眠気の症状は副作用ではなく、治療に対するいい反応だと考えています

 

また慢性の腰痛や肩こり等の場合、治療後に痛みが増す事があります。ですが、これは筋肉の硬結・血行が悪くなっていた事により痛みを感じなかった部分が、鍼灸治療により血行が良くなり、痛みやこりを感じるようになったからです。

 

瞑眩の症状は副作用というよりは、治療の効果が確実に出ている証なのです。

 

掻痒感・出血・めまい・吐き気

鍼灸治療の副作用としては、針を抜いた後のかゆみや内出血、微量の出血、めまいや吐き気等があげられます。ただその発症率は非常に低いです。

 

しかし、治療を受ける時の体調によってはこれらの副作用が起きてしまう事があります。過度の睡眠不足や、極度の疲労、空腹時、飲酒後に治療を行うと脳貧血や気分が悪くなる事がありますので、そこは十分に注意する必要があります

脳貧血の症状についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
脳貧血の症状チェック!【意外な原因はコレなんです!】

 

また初めての治療の時には緊張してしまう事もあるかと思いますが、リラックスして治療を受ける事が大事です。何か少しでも異常を感じた場合には治療院に相談してください。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ