青あざの4つの原因!重い病気の可能性あり?
<監修医師 Dr.masa>
あざの中でも青あざは、最も多く見かけるあざといえるでしょう。
強くぶつけたときだけでなく、いつの間にか青あざが出来ていたという場合も多く見られます。
実は、青あざは、治療が困難な病気のサインである可能性も秘めているのです。
今回は青あざの原因や、青あざを症状とした病気についてお伝えします。
青あざができる原因
内出血、皮下出血
一般的な青あざの原因として多いのが、内出血(皮下出血)です。
身体を強くぶつけることにより、皮下の血管の毛細血管が切れ、血液がにじみ出てしまって青あざになる場合です。
体温や気温が低くなると、血管が切れやすくなるため内出血を起こしやすくなります。
そのため寝ている間など、気づかないうちに軽くぶつけただけでも、青あざになる場合もあります。
さらに、栄養不足ホルモンバランスの乱れにより血管の強度が下がり、切れやすくなることもあります。
他にも、病気の症状として表れる青あざは、内出血が原因となることが多いです。
内出血とよく似た別の症状についてはこちらを見て参考にして下さい。
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蒙古斑
蒙古斑(もうこはん)とは、先天的にできる青あざのことで、主に臀部にできることが多いです。
赤ちゃんの臀部に青あざができているのを見たことがある、という方も多いでしょう。
一般的に、臀部にできた蒙古斑は成長とともに消失しますが、他の部位にできたものは消えにくく、異所性蒙古斑と呼ばれます。
蒙古斑は、胎児が母親の子宮の中で成長する初期の段階において、メラニンを形成する細胞が受ける刺激によって発生します。
有害性はなく消失するものがほとんどなので、特に治療などは必要ありません。
青あざから考えれる病気
血小板減少性紫斑病(けっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)
血小板減少性紫斑病は、血液中にある血小板という物質が減少する病気です。
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メカニズムとしては、自身の免疫機能が誤って血小板を攻撃し、減少させてしまうのです。
血小板は血液の凝固に関わる役割があるため、減少すると血液凝固作用が低下してしまいます。
そのため、この病気にかかると少しの刺激でも内出血を起こし、青あざができてしまうのです。
止血されにくいため、少しの出血でも大量出血に繋がる可能性があり、最悪の場合死に至ることもあります。
血小板減少性紫斑病ははっきりとした原因が明らかになっておらず、難病に指定されています。
治療法は様々あり、効果には個人差があります。
血小板数を戻すことよりも大量出血の危険を防ぐことが重要となります。
というのも、血小板数を正常にするためには、ステロイドの投与を用いることがあるのですが、
ステロイドを多量に継続して投与すると身体に大きな負担がかかり、副作用の危険もあります。
そのため、比較的出血傾向が軽い場合は様子を見る場合もあります。
白血病
白血病とは、主に白血球が異常に増殖し続けてしまう病気で、血液の癌ともいわれています。
白血球を作る細胞が癌化することにより、細胞が寿命を超えて増殖し続けてしまうのです。
白血病の症状として、貧血症状の他に発熱や出血症状などがあり、気づかないうちに足や腕に内出血を起こし、青あざとなっていることもあります。
白血病もはっきりとした原因はわかっておらず、急性白血病治療は、抗癌剤の投与により癌の進行を遅らせることが目的となります。
抗がん剤は副作用が強いのですが、治療を選択しない場合、長くても数年で死に至ることが多い病気です。
青あざが出来た時の対処法
ここからは、病気以外の原因で生じた青あざの対処法をご紹介します。
温熱療法
打撲などにより一時的な青あざが出来てしまった場合は、患部を温めることで血流やリンパの流れを良くすることで、早く治すことができます。
打撲などをしてしまった直後は患部を冷やし、炎症や痛みを抑えることが良いです。
しかし、その後ある程度時間が経過した後は、温めた方が良いとされています。
熱すぎると皮膚に負担がかかるため、37℃前後のぬるま湯につけたり、湯に浸したタオルを乗せるなどするのが良いでしょう。
ぬるめのお風呂にゆっくりつかることもお勧めします。
鉄分やビタミンCを摂取する
鉄分やビタミンCは血管の形成に関わっているため、青あざができやすくなった時は意識して摂取するようにしましょう。
鉄分はレバーやひじきなど、ビタミンCはフルーツや野菜に多く含まれています。
レーザー治療
蒙古斑などの、メラニン色素の沈着による青あざに効果が認められます。
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異所性蒙古斑の場合、大人になってもあざが消えずに残ってしまうことがあるため、気にされる方も多いです。
こういった場合、特定の色素にのみ反応するレーザー光線などを当てることにより、沈着したメラニン色素を破壊することができます。
病院によって扱っているレーザーの種類は異なるので、まずは病院で相談されることをお勧めします。
青あざについてご紹介してきましたが、時には重大な病気のサインにもなり、種類によって治療法も全く変わります。
自分の青あざの原因を正しく理解し、それに合った治療を行えるようにしたいですね。
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