頭痛に加えあくびがするのはコレが原因!見逃さないで!
<監修医師 ドクターTST>
ふとした時に頭痛が起こり、それが仕事中や外出先であれば非常に厄介ですよね。
中には頻繁に頭痛があるので、頭痛薬が手放せないなんて人もいるしょう。今回は頭痛に加え吐き気やあくびが起こる原因などについてお話しします。
気になる所から確認してみよう
頭痛の3つの原因
頭痛の原因には主に3つの原因があります。
①日常的に起こる頭痛
日常的に起こる頭痛は睡眠不足、気候の変化、ストレス、二日酔い、風邪などのそれぞれの体調に関係がある頭痛です。
また女性であれば生理に伴う頭痛や妊娠中にも頭痛が起こる事もあります。
②一次性頭痛
明確な原因となる病気がないのに繰り返し頭痛が起こる事を言います。
この一次性頭痛には緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つがあります。緊張型頭痛、片頭痛は混在する人もいて、一次性頭痛が俗にいう「頭痛持ち」という頭痛の症状になります。
この一次性頭痛の主な原因としては、頭部の血管の収縮・拡張や首や頭部の周りの筋肉の緊張などによるものが挙げられています。
③二次性頭痛
これまでに経験したことのないような頭痛が突然現れて、手足のしびれや痙攣、嘔吐や高熱などを一緒に発症した場合には、くも膜下出血や脳腫瘍などの危険な病気の可能性があります。早急に病院を受診する事が必要です。
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頭痛+あくびや吐き気が起こる原因は・・・
頭痛に伴ってあくびや吐き気が起こる場合があります。原因としては「片頭痛」が挙げられます。
あくびの生じる原因とは
片頭痛が良く起こる方に良く見られるのが、片頭痛が起こる数時間前に前兆として生あくびが出る事です。
なぜ頭痛の前にあくびが出るのかというと、血管の収縮に関係しています。片頭痛のメカニズムとしては血管が何らかの原因によって収縮した後、拡張する事によって、神経を圧迫する為に引き起こると言われています。
あくびというのは脳に酸素が減少した際に起こるので、酸素を取り込む際に血管が広がる現象が見られます。その為、片頭痛が起こる際には血管の収縮・拡張が関係している為、片頭痛の予兆としてあくびが起こるのです。
その他の要因についてはこちらを見て参考にして下さい。
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吐き気の起こる原因
頭痛が起こると吐き気も同時に起こる事があります。
痛みの神経への刺激が吐き気をコントロールする神経にも伝わるために、神経が圧迫される事で吐き気が起こる形になります。吐き気と共にげっぷが出る事もあります。
あくび、吐き気の対処法とは
あくびや吐き気が起こった数時間後、または数日後には頭痛が引き起こる事が多いです。その前兆が分かっていれば、対処は出来ないかと思いますよね。
片頭痛に対する対処法はずばり「コーヒーを飲む事です」
コーヒーには多くの人がご存知でしょうが、「カフェイン」が含まれています。
このカフェインには血管の拡張を防ぐ効果がありますので、カフェインを適度に摂取する事は片頭痛の予防・改善に繋がります。
カフェインには眠気を抑える作用もありますので、片頭痛の予兆だけでなく、大事な時に眠気が出ないように助ける効果もありますので、試してみると良いかもしれません。
ただし注意したいのが、カフェインの過剰摂取により、睡眠に支障をきたす、睡眠障害が起こったり、逆に片頭痛を酷くする原因にもなり兼ねませんので、注意が必要です。
コーヒーの効能について、くわしくはこちらを見て参考にして下さい。
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その他の片頭痛の10つの症状
片頭痛の場合にはあくびや吐き気以外にも他の症状も現れます。その他の症状を5つご紹介します。
①普段は気にならない光がまぶしく感じる。
光が目からの入り、それが刺激となって脳に伝わる事で片頭痛が起こります。
また目がまぶしくてだんだんと視界が狭くなったり、見えずらくなったりする事も片頭痛の予兆です。これを閃輝暗点(しょうきあんてん)と言います。
②音やにおいに敏感になる。
普段はそれほど気にならない音や匂いに対し、敏感になります。
③目の奥やこめかみが痛む。
脳の血管や神経が関係しているため、それに近い場所が痛む事が考えられます。
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④後頭部が痛い。
片頭痛によって肩や首の筋肉のこわばり、血流が悪くなったりする事から後頭部が痛む方もいます。
⑤寒気
寒気と頭痛という事で風邪と間違いやすいのですが、風邪ではなく体温を司る神経が影響を受ける為、寒気が起こると言われています。
⑥めまい
吐き気と共に起こる事が多く、はっきりした原因は解明されていません。
めまいと冷や汗が出る方もいます。症状が出た場合には静かに休む事が大事です。
⑦しびれ
血管の拡張により神経が圧迫されるためと言われていま。手足のしびれが頭痛の予兆として現れる事がありますが、あまり長く続くようであれば危険ですので、病院を受診するようにしましょう。
⑧耳鳴り
はっきりした事は分かっていませんが、頭痛の際の脳の興奮状態、もしくは過敏状態が関係しているのではないかと言われています。
⑨下痢
頭痛との関係があるのかと言えば不思議な感じですが、症状として吐き気がある際に胃腸が弱る事で起こる可能性が指摘されています。
⑩神経痛
まれに肋骨の間などが痛む、肋間神経痛などの神経痛の症状が現れます。
これらの症状を改善するためには、その症状を治す治療ではなく、片頭痛の症状を改善させる事が近道と言われています。
片頭痛の改善方法
✅ 冷たいタオルなどでこめかみなど、ズキズキする部分を冷やす。
(温めたりマッサージをする事は、血管を拡張させるので悪化する恐れがあり、逆効果です。)
✅ 出来るだけ暗くて静かな場所で安静にする。(音や光に敏感になるため)
✅ 食事に気を付ける。
(ポリフェノールを含む赤ワイン、チョコレート、チーズ、柑橘類などは片頭痛を引き起こす原因と言われています。過剰摂取は避けましょう。)
✅ ツボ押しをする(こめかみ、手や足などに片頭痛のツボがあると言われています。整体院などで相談してみるのも良いでしょう。)
また子供にも片頭痛が起こることがあります。その際には腹部の症状(吐き気、下痢など)が起こる事が多いと言われていますが、発作的に起こる事が多いため、時間が経つとケロッとしている事もしばしばあります。
子供は症状をうまく伝えらない事も多いため、周囲にさぼっていると誤解される事もあります。
子供の頭痛に気づいたら、身近な大人が注意する事が大切です。
また大人であれば女性だと体重を気にしてダイエットをされる方も居るでしょう。
しかしながらダイエットが片頭痛の原因になる事もあります。ダイエットにより、食生活が偏る事で、血糖値が安定しなかったり栄養不足で頭痛が起こる事があります。無理なダイエットは避けて、健康の為にも適度な運動などを心がけるようにしましょう。
片頭痛と偏頭痛の違い
インターネットなどでも頭痛に関する情報を見ると、「片頭痛」「偏頭痛」という記載があります。偏頭痛と表記されることもありますが、一般的には「片頭痛」の方が正解とされています。
特に違いなどもありませんが、医学界でも「片頭痛」の方で統一されています。
頭痛と言っても色々な症状があります。
近年では片頭痛の原因が「心臓に穴が開いているため」という報告もされています。心臓に穴がある方は心臓から送り出される血液の中に血栓が含まれてしまい、それが脳にいくことで頭痛を引き起こす原因になっている事が分かっています。
心臓に穴が開いているといっても大きな穴ではなく、小さなものがほとんどです。痛みが長く続く時やなどは一度脳外科などを受診しても良いかもしれませんね。
頭痛薬などでの対処法もありますが、片頭痛に効果・効能のある「片頭痛専用の薬」も今はあります。この薬は医師の処方が必要になります。副作用(動悸、息切れ、眠気など)が起こる場合もありますので、その際にはすぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。
片頭痛は特に予兆が現れますので、気分が悪くなりそうと感じたら早めの対策を取るようにしましょう。
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