風邪はサウナでスッキリ治る!【3つの効果や入り方の注意点】
<監修医師 ドクターTST>
風邪をひいた際にサウナに入れば治るという話を聞いたことがあるでしょうか。医学的な根拠に基づくものではないですが、その効果から今日まで民間療法として広く認識されてきました。
実際にサウナで風邪は治るのか、その根拠はどこにあるのか、疑問点がいくつかあると思います。そこで今回はサウナの効果と、風邪を治すための効果、さらに風邪の際の利用の仕方の注意点をご紹介したいと思います。
気になる所から確認してみよう
サウナの効果
美肌効果
スチームサウナを利用すると一般のサウナよりも温度が低めのためゆっくりと汗を出すことができます。
40度前後の低めの室温で息苦しさなどをあまり感じず、湿度が100%に近いため体への負担も少なく初心者でも利用しやすいと言えます。
普段使用していない汗腺が機能し、本来肌が持つ天然の保湿因子を含んだ質の良い汗をたくさんかくことができます。
さらに皮脂腺も活性化されるため、毛穴の奥深くに詰まった汚れや古い皮脂などの老廃物も排出しやすくなります。これによりニキビなどの肌トラブルの改善や美肌効果が期待できます。
デトックス効果
たっぷりと汗をかくことで体内の毒素を排出することができます。体内毒素は慢性的な疲労や肩や首のコリ、偏頭痛の原因となります。不規則な生活を続けると新陳代謝が低下し体に毒素がたまりやすくなります。
サウナに入ることでそれらをデトックスすることができます。これにより体内機能が活性化され、冷え症やむくみも改善できます。
不眠解消
サウナに入ることで体全体の血液循環が良くなり、また運動後のような疲労感を感じるため、自然に眠りにつきやすくなります。このときに感じる疲労感は運動後と同じ疲労ではありません。
運動後は疲労物質である乳酸が体内に蓄積されますが、サウナ後はこの蓄積がなされることなく汗とともに排出されるため、疲れが残りにくく熟眠感の高い眠りを得ることができます。
入眠効果と熟眠効果の両方が効率的に得られるものです。
風邪でなかなか眠れない場合の対処方法についてはこちらを参考にして下さい。
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リフレッシュ効果
サウナの中で発生している蒸気には高いマイナスイオン効果があります。高温の空気が皮膚を刺激することで中枢神経が興奮し身体機能の調整も促進されます。
これによりリラックス感と癒し効果をたっぷりと得ることができます。またうつ病の緩和にも効果的と言われており、心のデトックスにも最適といえます。
冷え性改善
体温が低い状態であると免疫機能も低下し様々な不調を引き起こしやすくなります。外的な因子による冷えへの対策も必要ですが、血行を促進させ体の深部から温めることのできるサウナは冷え性改善に非常に効果的です。
風邪がサウナで治る理由
ウイルスの撃退
風邪をひくと熱が出て体内のウイルスを排除しようとします。ウイルスは温度が高い環境の中では生存できません。
そのためサウナに入り温度の高い空気を吸い込むことで体の中のウイルスを排除する働きが強まると考えられています。また発汗することでウイルスの侵入自体を防ぐことができます。
免疫力・抵抗力アップ
サウナの後に水風呂に入り、またサウナに入り水風呂に入るという流れを繰り返すことで体の血行が良くなり自律神経が刺激され体の持つ抵抗力が増します。
また温まった体を水風呂で冷やすことにより全身の毛穴が引き締まり保湿効果も増します。サウナに入り新陳代謝が促進されることで体全体の免疫力もアップします。
血行促進
血管が拡張するため血流が良くなり鼻づまりの解消につながります。またスチーム効果や湯気が喉の粘膜を保湿するためウイルスの活動を抑制することが期待されます。
鼻詰まりに関してはこちらも参考にして下さい。
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入り方の注意
高温な部屋に入るため諸注意がいくつかあります。また風邪の時にむやみに入るとさらに風邪を悪化させたり長引かせたりし兼ねません。
サウナでの効果をきちんと得るには入り方にも気を配り上手に利用する必要があります。
サウナは体力の消耗も激しいため無理は禁物です。高熱時はもとより、体がだるい時、めまいや嘔吐、下痢などがある場合も控えるようにしましょう。
また子どもや高齢者も風邪の際は体力の低下が普段よりも顕著であると考えられるため控えた方が良いでしょう。
さらに公共の場所には様々な菌が混在しているため抵抗力が弱った状態で安易に出向くと逆効果になる恐れもあるので注意が必要です。
また心臓疾患や血管疾患のある方は発作の危険があるためきちんと主治医と相談してから利用するかどうかを決定するようにしましょう。
サウナから上がった後には湯冷めしないようすぐに体や髪を乾かし、速やかに布団に入り体を冷やさないことが大切です。
サウナは思った以上に発汗作用があり、体は脱水症状を起こしています。必ず水分補給をきちんと行い、栄養のある食事も摂りましょう。
脱水症状時の対処方法はこちらを参考にして下さい。
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