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高熱が続く夏風邪を長引かせない5つの対処法【手足口病に要注意】

<監修医師 豊田早苗>

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高熱が続いたり胃腸の不調が出る夏風邪は、油断すると長引く厄介な存在です。そこで今回は夏風邪を長引かせずに済む対処法について解説します。

 

夏風邪に感染しやすい子どものいる家庭だけではなく、症状が悪化すると危険な大人も要チェックです。

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意外に手ごわい夏風邪はいつかかりやすいのか

 

風邪といえば空気の乾燥する冬場に発症するイメージをもつ人も多いですが、夏場に発症する風邪もあります。

 

それは高温多湿の気候を好むウイルス性の風邪が存在するためです。冬場に流行する風邪の原因ウイルスは乾燥寒冷を好むのとは対照的です。

 

具体的な流行時期としては梅雨時から夏、すなわち「5月~8月」に流行しやすい風邪です。そのため流行時期にちなみ「夏風邪」とも呼ばれます。

 

また「風邪は数日がんばったらいつの間にか治るもの」「風邪くらいで病院なんて大げさ」と考える人もいますが、夏風邪の原因となるウイルスは子供や高齢者などの抵抗力が弱い人に猛威を振るいます

 

特に子供は集団生活を送ることが多く、集団感染しやすい環境で生活しています。

 

夏場のプールは高温多湿を好むウイルスが増殖しやすい場所ですので、なおさら子供は感染しやすいのです。

 

しかも「よくある風邪」と見逃してしまった結果、別の感染症を合併したり症状をこじらせる場合もあります。

 

夏風邪の症状や原因について正しく知ることで、適切に対応することが重要となります。

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高熱が出やすい夏風邪の原因はウイルス

 

「夏場に身体を冷やし過ぎると風邪をひく」という話を一度は聞いたことがある方は、多いのではないでしょうか。

 

確かに冷えやエアコンの使用過多による体温低下は感染してしまったウイルスが症状を発症する要因となることが多いです。

 

そもそも風邪の原因となるウイルスは数百種類に及びます。

 

季節や体調など複合的な要素によって体内で悪さをはたらいてしまうのですが、中でも夏風邪の原因となりやすい高温多湿を好むウイルスについて解説します。

 

アデノウイルス

「リンパ腺」や「扁桃腺」を示す言葉である「アデノ」を冠するとおり、呼吸器やときには腸で増殖するウイルスです。

 

感染する場所にしたがいのどの痛みや咳、急な発熱といった症状を引き起こします。

 

子供が夏場に経験するプールで集団感染することも多いため、「プール熱」と呼ばれる症状を引き起こす原因のウイルスでもあります。

 

悪化すると気管支炎を発症することもあります。

 

また子供だけではなく、感染した子供と接触した大人も感染・発症を起こすこともあります。

 

大人がアデノウイルスに感染すると肺炎などの重い合併症を引き起こすおそれもあるので注意が必要です。

 

またあまりにも喉の症状が酷い場合は、夏風邪ではなくかびが原因の肺炎だった、ということもあります。

 

喉の痛みは「よく起こる症状」と楽観視しすぎず、いつもと違う症状は出ていないか自分で注意しておくべきです。

 

エンテロウイルス

後からくわしく説明しますが、夏風邪の症状の中でも「手足口病」を発症させる原因となるウイルスです。

 

「腸」を示す言葉である「エンテロ」の名を冠するとおり、のどに侵入したウイルスが腸に移動し、そこで増殖します。

 

そのため嘔吐、下痢、食欲不振といった胃腸関連のトラブルの原因となります。さらに特徴的なのは、発疹も現れることです。

 

保育園や幼稚園などで集団感染を起こすため子供によく見られる感染症として知られていますが、大人にも感染・発症することがありますので子供同様に大人も注意が必要です。

 

コクサッキーウイルス

コクサッキーウイルスは喉の炎症急激に高熱を引き起こします。

 

エンテロウイルスの仲間でもあり、同じく「手足口病」の原因となるほか「ヘルパンギーナ」の原因にもなるウイルスです。

 

エコーウイルス

エコーウイルスもエンテロウイルスの仲間です。

 

やはり「手足口病」「ヘルパンギーナ」の原因となり、下痢などの胃腸症状を引き起こします。

 

また高熱が出てから一旦下がり、再び上がるという特徴があるので症状に油断できません。

 

咳や鼻水といった風邪につきものの症状は出ないものの、熱が一旦下がった際には発疹がでるのも特徴の1つです。

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夏風邪は特徴的な症状が長く続く

 

「もしかしてこれは夏風邪?」と思った際の参考になるように、夏風邪の症状を解説します。

 

原因となるウイルスによって症状が異なるのが夏風邪の特徴です。

 

ヘルパンギーナ

✅ 39℃以上の発熱症状

✅ 喉の奥が赤く腫れ上がる

✅ 喉の奥に白い発疹ができる

 

喉痛などの喉の症状や高熱がひどく、唾も飲み込めないほどの痛みが特徴です。

 

また口の中のトラブルが多く、口内炎ただれなどの症状が出た場合には要注意です。

 

高温多湿の夏場は乾燥しがちな冬場に比べ喉のトラブルは比較的起きにくいものです。

 

しかし「喉が痛い」「だるい」といった夏バテを疑ってしまう症状が出る場合は、夏風邪も疑ってみた方が良いでしょう。

 

夏風邪による発熱が悪化すると、子供の場合は熱性痙攣意識障害を起こす場合もあるので油断は禁物です。

 

重症化した結果、「失明」を引き起こすこともあり得ます。また高熱が続き関節痛も一緒に出るようであれば、夏風邪というよりもインフルエンザを疑った方がいいです。

 

最近はインフルエンザも1年を通して発症しやすくなっており、「夏場にインフルエンザにかかるはずがない」という思い込みは危険です。

 

手足口病

✅  手足口に赤い発疹(特にてのひらや足の裏、口の中や舌など)

✅  微熱(38℃以下)が続く

✅  食欲不振

 

 

特徴的な発疹が手足や口にでます。

 

放置していても自然と治るとされていますが、ごくまれに放置の結果、髄膜炎や脳炎といった神経系の病気を引き起こすこともあるので早めに医療機関を受診することが必要です。

 

飛沫・接触・糞口感染という経路を辿るので、なかなか完全には予防できないのも特徴のひとつです。

 

プール熱

✅  39℃以上の高熱

✅  喉の痛み

✅  結膜炎(目の充血)

✅  頭痛

✅  嘔吐や下痢・腹痛、吐き気といった胃腸症状

 

プールを介して子供が感染しやすいためプール熱と呼ばれることが多い症状で、喉を中心に症状が広がっていく「咽頭結膜熱」とも呼ばれます。

 

大人の場合、感染すると「胸痛」の症状が出たり、悪化すると肺炎を発症する場合があります。

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やっかいな夏風邪の対処法5選

 

夏風邪の厄介なところは、症状でもご紹介したように「夏バテと勘違いしやすい」「非常に感染力が強い」という点です。

 

対処法を間違っているとなかなか夏風邪は治りません。

 

「よかれと思ってやっていたことが実はマイナスの行動だった」ということにならないように、対処方法についてあらかじめ知っておきましょう。

 

水分補給

まず重要なのは水分補給です。高温の日が続くと汗をかきやすくなり、知らず知らずのうちに体内から水分が失われてしまいます。

 

加えて胃腸症状の悪化により下痢や軟便が続くと、体内の水分が体外へと過剰に排出されて足りなくなります。

 

ですから意識的に水分補給を行うようにします。カフェインが含まれている飲み物よりも水などのしっかり体内に吸収できるプレーンなものを選びましょう。

 

夏風邪特有の喉の痛みを感じている場合は、オレンジジュースは刺激が強すぎるので避けます。

 

また汗をかくと水分と一緒にナトリウム(塩分)も失いがちです。塩分を含むスポーツドリンクや経口補水液を摂取するのも効果的です。

 

そのままだと糖分が高すぎるので、適宜水で薄めるのもおすすめです。

 

質の高い睡眠

ただ眠るのではなく、質の高い睡眠をとることで体力や免疫力をたくわえウイルスに感染しても発症を抑えたり、症状の悪化を防ぐことができます。

 

暑くて眠れない場合は氷枕など快適に過ごせるグッズを活用しましょう。湿度が高いと寝苦しく、睡眠の質が下がります。

 

そんな場合はエアコンの除湿機能が活躍します。また多湿を好むウイルスの活動を抑えることもできます。

 

ただし乾燥させすぎると喉の負担になりますので、50~60%くらいを目安に湿度管理に気をつけます。

 

寝苦しい夜のお供でもある氷枕ですが、高熱が出ている症状を癒やす事はできません。

 

もしも熱を下げたいのであれば、アイスノンなどの保冷効果のあるもので首の左右や脇の下を通る太い血管を冷やした方が効果的です。

 

また扇風機も便利ですが、身体に扇風機の風が当たりすぎると逆に身体が冷えすぎて体調を崩したり、身体の水分が必要以上に蒸発してしまい脱水症状を起こす危険性もあります。

 

眠る際の扇風機はタイマー機能を活用するか、身体に直接風が当たらないように注意しましょう。

 

バランスと栄養を考えた食事

高温多湿の気候により「梅雨から夏までは食欲が減退してしまう」という人もいるかもしれませんが、食生活が偏ったり極端に食べないと体力や免疫力も低下してしまいます。

 

また栄養が不足すると血流が悪くなり、「冷え性」の症状がでてしまい感染症に対する抵抗力が落ちてしまいます。栄養バランスに配慮した食事に気を配りましょう。

 

もしも夏風邪の症状が悪化し、喉の痛みや口内炎のせいで食事が満足にできなくなったら医療機関で点滴を受ける必要があります。

 

また夏風邪は胃腸障害が出ることもあります。下痢や嘔吐といった症状がある場合は無理をして量を摂取するのではなく、消化の負担が少ない食事メニューを心がけます。

 

「体調が悪いから精を付けよう」と考えて無理にたくさん食べるとますます胃腸機能はダメージを受けますので、夏バテへの対処方法とは違うということに気をつけましょう。

 

十分な休息

暑い環境下で長時間の作業を行うと、普段よりも体力を消費し疲れやすくなります。

 

疲れが溜まると身体の免疫力が低下してウイルスに感染しやすくなってしまいます。しっかりとした休みを取りましょう。

 

また睡眠も同じ事が言えますが、休息する場合は涼しい環境を整えましょう。

 

ひなたよりも日蔭、屋外よりも屋内、無風状態よりも風を感じる場所が休憩には向いています。また屋内で過ごしている場合も、室内温度に注意が必要です。

 

十分な予防と二次感染への配慮

一度発症してしまった夏風邪は、体力や免疫力を高める努力をしながら安静にする必要があります。ですので最も重要なのは、「感染しないように十分注意すること」です。

 

冬場だけではなく夏場でも手洗い・うがいや消毒には十分気をつけます。

 

なかにはアルコールに対する耐性を持つウイルスもいますので、二次感染を防ぐためにも感染者の嘔吐物や糞口始末を行う場合は直接触れないようにしましょう。

 

夏風邪は発症した子供の看病をしていたら次々と家族が倒れていってしまった、なんていう事例もあります。

 

感染者は外出しないようにしたりマスクを着けて飛沫感染を予防するなどのエチケットも必要です。

 

市販薬は効果があるのか

夏風邪は今のところ、原因となるウイルスを完全に駆逐することが難しい症状です。

 

そのためこれまでにご紹介したような、体力と免疫力をアップさせて身体の快復力を高めるのが最も有効な対処法です。

 

しかし合併症などの恐れがある場合は、病院で抗生物質が処方されることもあります。

 

ただし抗生物質には医師の処方箋が必要ですので、それにかわる市販薬を見つけるのはちょっと大変です。

 

ジェネリック薬も出ているとはいえ、やはり抗生物質を服用することで起きる副作用も無視できません。

 

市販薬については症状に応じて「解熱剤」「頭痛薬」や「下痢止め」を使用することはできますが、特に下痢止めや解熱剤に関しては回復を遅らせる心配があるので個人の判断で使用しない方がいいです。

 

どうしても下痢が辛い場合は、医療機関で診察を受けて治療を受けます。喉の痛みについては漢方薬がおすすめです。

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子供が感染源。大人の手足口病は特に要注意

 

子供から大人へと感染するケースについてお話ししましたが、夏風邪の中でも特に手足口病は要注意です。

 

大人が手足口病を発症する危険性についてもう少しくわしく解説します。

 

大人の手足口病の症状

大人が手足口病を発症すると「手足口に水疱」「頭痛」「悪寒」「筋肉痛」といった子供と同じような症状が出ます。

 

ところが子供の場合は、手足口病を発症しても熱は上がったり下がったり、あるいは微熱が続く程度です。

 

しかし大人だと40℃近くの高熱を発症し、髄膜炎や脳症といった深刻な合併症を引き起こす確率が高くなります

 

症状も7~10日ほど続くケースがあり、その間は仕事を休む必要があるため大人にとってはかなりきつい症状と言えます。

 

手足口病の検査方法として血液検査も有効ですので、「もしかして手足口病にかかった?」という疑いがあるのであれば、医療機関で検査を受けてみましょう。

 

大人の手足口病の感染経路とは

手足口病の原因となるエンテロウイルスとその仲間のウイルスは、多湿環境を好んで繁殖します。

 

そのため夏場や、最近では秋口にも手足口病が流行するようになりました。

 

発症は5歳児以下に多く見られるため、保育園や園児のいる家庭の兄弟姉妹が集団感染を起こすことが多いです。

 

大人の場合は、発症した子供の看病をする過程で自分も感染してしまい発症するケースが多いです。

 

ウイルスの感染経路は飛沫感染・接触感染・糞口感染の3パターンです。

 

くしゃみや咳をすると、空気中にウイルスが撒き散らされ同じ空間にいるとこの飛沫で感染してしまうのです。

 

また乳児のおむつ換えの際に十分に手を消毒しないまま食事の支度に取りかかり感染してしまった、というケースもあります。

 

「外出するときは感染を避けるためにマスクをする」という人でも、家庭内ではマスクを着けずに過ごしてしまい飛沫感染することもあります。

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夏風邪の予防には食事が大切

 

夏風邪の対処には食事のバランスが大切という話をしましたが、具体的にはどのようなことに気をつけるべきかをご紹介します。

 

免疫力を高める食べ物

夏風邪に感染すること自体を防ぐことは難しいです。ですから免疫力を高めて夏風邪が悪化したり長引かない身体作りが重要になります。

 

免疫力アップにはビタミンAビタミンCが役立ちます。中でも発酵食品はビタミン類が豊富に含まれている上に消化を手助けしてくれる酵素がふんだんに含まれています。

 

納豆、ヨーグルト、キムチなど様々な種類の発酵食品を摂取するのがおすすめです。

 

食欲アップ効果のある食べ物

「夏バテで食欲がわかない」という食欲減退状態だと、体力や免疫力が低下してしまいます。

 

ネギ、大根、しょうがなどを薬味として普段の食事にプラスするだけで食欲アップが期待できます。

 

また大根やしょうがは喉の痛みを緩和する効果もあるので、夏風邪特有の喉の痛みも鎮めることができます。

 

同じ辛み成分でも唐辛子などでは喉に対する刺激が強すぎるので避けた方が良いでしょう。

 

同じ理由で、食べ物ではありませんが喫煙も喉に負担をかけるので夏風邪予防のためにも禁煙をおすすめします。

 

消化の良い食べ物

「夏バテを治そう」と無理にこってりとしたものを大量に食べようとしても消化器官に負担をかけるだけです。

 

消化の良い食べ物、そうめんやうどん、お粥なども効果的です。冷たいものよりも温かい食べ物の方が消化にはいいです。

 

さらにしょうが梅干しなどトッピングを工夫すると消化が良いだけではなく食欲アップも期待できます。

 

また栄養価が高く少量でも十分に栄養を摂取できるもおすすめ食材です。民間療法の一つに「風邪は玉子酒で治す」というものがあります。

 

玉子酒とは砂糖を加えてよくかき混ぜた卵に温めた(40℃くらい)日本酒を混ぜて飲むものです。

 

「子供に飲酒させられない」という人は、一度完全に沸騰させてアルコール分を飛ばした後に冷ました日本酒で作るか、日本酒の代わりに牛乳を使うといいでしょう。

 

ただし牛乳とアルコールは内服薬との相性が悪いので、病院から処方されているお薬がある場合は玉子酒は避けた方がいいです。

 

水分や塩分を補給できる食べ物

夏場は水分が不足しがちで、水分不足が原因で体力が低下していることもままあります。積極的に水分と流出してしまった塩分を補いましょう。

 

かといって冷たい飲み物ばかりを飲んでいるとお腹を壊す原因にもなります。

 

細かく刻んだ野菜たっぷりのスープなどで水分と塩分を補給するのがおすすめです。

 

高熱が続く夏風邪の原因や症状、そして夏風邪を長引かせないための対処方法について解説しました。

 

熱中症やインフルエンザなど似ている症状の多い疾患ですが、特徴に応じた対処方法をとれば怖くない病気です。

 

しかしなんといっても予防が一番の対処方法です。正しい知識でしっかりと夏風邪を予防しましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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