9つの聴力の回復方法を徹底的に解説【諦めないで!】
<監修医師 豊田早苗|監修看護婦 ジビ子>
日本全国で難聴に悩んでいる人は、加齢による難聴も含め約12%もいることをご存知ですか?
また難聴者の中には聞こえが悪いと感じているにも関わらず、難聴の回復策を行っていない人が約900万人もいるといわれています。
難聴を放置しながら日常生活を送るとなると様々な不具合が生じるでしょう。今回はそんな難聴の回復方法をご紹介します。
聴力の回復方法
安静を保つ
耳の酷使しすぎや寝不足、過労などにより難聴になる可能性があります。
音楽プレーヤーを使用して大音量で音楽を聴くことが習慣の方や、仕事が忙しくて寝不足だったり過労が溜まっている方、ストレスを溜めている方などは難聴になりやすいです。
全身の疲れやストレスにより耳に不調が表れてしまうのです。
そうならないために、できるだけこまめに休憩を取って安静にする時間を作ることが大切です。
難聴の程度によっては、通院しながら自宅で安静にするよりも入院して安静を保つことを勧められる場合もありますので、医師と相談してみましょう。
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薬物療法
難聴に対して使用される薬物は様々な種類があります。
主に処方されるのは、耳に多くの血液を送るために血液の循環を良くする血管拡張薬や抗凝固薬、
耳の細胞や神経の働きを回復させたり活発にしたりする効果のある代謝賦活薬やビタミン剤、
ウイルスが原因の場合などに内耳の炎症を抑え、血行を良くするステロイド薬、
耳に過剰に蓄積してしまったリンパ液の排出を促す利尿薬などがあります。
病院を受診して、自身に適した薬を処方してもらいましょう。
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酸素の補給
耳への血流を良くするために、薬物以外に酸素を補給する方法もあります。
高圧酸素療法や混合気体吸入と呼ばれる方法があり、どちらも病院で治療を受けることができます。
マッサージ
マッサージは耳の血流を促進するために自宅でできる手軽な方法です。
耳たぶを引っ張ってくるくると回してみたり、耳の軟骨に沿ってさすってみたりなど、自分が気持ちいと感じるやり方を探してみてください。
さらに、聴力回復のツボがあるので、マッサージしながら押すとさらに効果的です。
口を開けると、耳の内側の突起から指一本分上に窪みができます。ここが「耳門」と呼ばれるツボです。
さらに後頭の付け根の部分、頸椎の両側に「天柱」と呼ばれるツボがあります。
どちらも難聴に効くとされるツボですので、指圧してみましょう。
しかし痛みを感じるほど押すのではなく、あくまでも気持ちいいと感じる程度に指圧することが大切です。
トレーニング
トレーニングをすることで、ある程度なら聴力回復の可能性が見込めます。
聴力は、耳から脳への伝達を良くすることでトレーニングすることができます。
例えば、日常の生活音や作業音などの音だけを聞いて何をしているのか想像すると、耳からの刺激で脳を活性させることができ、効果的です。
さらに、普段音楽プレーヤーで聞いている音楽や、英会話などの会話も聞き取りやすいような音量で聞くのではなく、少し音量を下げることで脳を集中させながら聞け、トレーニングとなるのでお勧めします。
難聴にも種類があるので、耳鼻科など専門の医師などに相談して自分に適した聴力の鍛え方を指導してもらいましょう。
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手術
手術も聴力回復の一つの方法です。
例えば、中耳炎や真珠腫に対しては鼓室形成術、耳硬化症に対してはアブミ骨を人工骨に置き換える手術などがあります。
難聴の原因によって手術方法は様々です。
そして手術となると費用も掛かりますので、他の治療方法と照らし合わせるなどして医師と相談しましょう。
聴力を回復する為の食事方法
難聴に効果がある成分を紹介しますが、基本的にはバランスの取れた食事をすることが大切です。
ビタミンを摂取する
ビタミンは細胞の修正や活性を助ける働きがあり、耳の細胞や神経の回復に重要な成分です。
しかしビタミンはほとんどの場合体内で合成することができないので、食物から摂取しなければなりません。
野菜や果物など、ビタミンを多く含む食べ物をできるだけ摂取するようにしましょう。
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カルシウム
ストレスが原因の難聴の方は、カルシウムの摂取をお勧めします。カルシウムはストレスの原因となるイライラを防止する効果があります。
手軽にカルシウムを摂取するには牛乳などが手に入りやすいでしょう。煮干しなどの小魚をおやつ代わりに持ち歩くのもお勧めします。
身体を温める食事
血流の促進のために、身体を温めることも大切です。生活の上で必須である食事をうまく利用して、身体を効率よく温めましょう。
鍋やスープなどはもちろん、ショウガや長ネギ、大豆製品などは身体を温める効果があるので積極的に摂取しましょう。
野菜を摂るときもサラダではなく、なるべく温野菜などにして食べる習慣をつけると身体を冷やすことを防ぐことができます。
聴力を良くする為に普段から気を付ける事
一般的に、年齢を重ねることで高音が聞き取りづらくなるといわれています。
例えばモスキート音などの高周波数の音は20代から30代になると聞こえづらくなることが多いです。
これは高音を聞き取るための細胞が耳の入り口付近に集中しているため、他の細胞よりも障害されやすいことが理由なのです。
聴力の低下を防止するために、普段から予防することが大切です。
例えば、生活習慣病により血流障害が起こると、もちろん耳の血流にもかかわってきます。それを防ぐためには毎日規則正しい生活を送り、バランスのとれた食事を摂ることが大切です。
さらに大音量で音楽を聴いたり、騒音の激しい環境にいることで耳の細胞が障害されやすくなります。
音楽を楽しむ場合も、音の大きさに注意し一定時間ごとに休憩を取ると良いでしょう。
難聴になってから治療を行うと、病院の通院が必要だったり手術をしなければいけないこともあります。
そういった大事になる前に、毎日の積み重ねで予防をすることで聴力を保っていきましょう。
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