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RSウイルスの子供の症状【検査方法や治療法を分かりやすく解説!】

<監修医師 春田 萌>
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RSウイルスは子供に多く感染し症状が起こる感染症です。乳幼児~乳児期に初めて感染し、一生感染を繰り返すといいます。

ほとんどのケースでは数日から1週間で回復しますが1~3%程度の患者で重症化するケースがあります。

 

どのような場合に重症化するのか、その検査と治療法を解説していきます。

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RSウイルスの症状

 

RSウイルスの感染について

RSウイルスは子供が感染する呼吸器の感染症のひとつで冬に流行します。生後すぐの赤ちゃんが感染しやすく、その時期に感染しなくてもほぼ100%の乳幼児が2歳までには感染するといわれます。

 

はじめて感染した時には免疫が出来ず、免疫が付くまでは何度か感染を繰り返します。大人でも感染する事があり、特に高齢者や他の呼吸器疾患を持っていると感染することがあります。

 

風邪のような症状が起こり自然と治まるものがほとんどですが重症化する可能性があります。生後数週間~3ヵ月未満、または心臓、肺などに特定の疾患があるケースで重症化のリスクが高いそうです。

 

重症化すると入院して治療をすることも珍しくありません。

 

感染により起こる症状

感染経路は飛沫感染と接触感染により、4~5日程度の潜伏期間を経て発現します。最初は鼻づまり、鼻汁、咳、痰等の特徴から風邪と勘違いされやすい症状といえるでしょう。

 

進行してくると発熱が起こります、高熱になることが少ないので油断しがちです。喉の痛みもおこり咳が続きます。

 

その後、気道まで炎症が広がり、気管支炎、細気管支炎、喘息発作のような呼吸がぜーぜーする喘鳴がおこります。ここまでくると、呼吸が辛くなったり夜寝付けなくなったりします。

喘息発作の特徴についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
気管支喘息の4つの症状【意外な原因や治療法を解説!】

 

まれなケースではありますが、呼吸が浅くなり息がしにくいという呼吸困難になりことがあります。ここまで来てしまうと無呼吸発作の可能性があるので必ず受診してください。

 

無呼吸発作は、20秒以上呼吸が停止してしまうことをいいます、命にかかわることがあり極めて危険な症状です。

 

生後1か月未満は、自然に呼吸を休むことがありますがそれは10秒程度のものです。これとは明らかに違い時間も長く、脈が遅くなったり、顔が青ざめることもあるようです。

 

診断と合併症について

RSウイルスの感染は、風邪以外にも喘息やインフルエンザウイルス、溶連菌感染症、マイコプラズマ肺炎に間違われやすいことから、検査で妥当な診断が下されるかが重要になります。

 

免疫が弱っているところへ、細菌感染が起こり、肺炎などを併発する場合もあるので注意が必要です。

肺炎の症状についてはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
肺炎の症状チェック!えっ大人でもうつるの?

 

RSウイルスの検査方法

 

RSウイルスの検査には綿棒で鼻汁か鼻の粘膜を採取し、試薬を用いてRSウイルスのモノクロナール抗体を検出します。この検査は30分以内に結果がわかります。

 

また、胸部レントゲン撮影をすることもあります。肺胞細胞に炎症があるかどうかを肺に影があるかで判断するためです。感染がどのくらい進行しているのかを確認するために行われるようです。

 

場合によっては血液検査を行ないます。白血球とCRP値が上がっているときはrsウイルスではではなく細菌感染による症状と判断するためですが、合併症の可能性もあり補助的な検査になります。

白血球数の異常に関してくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
白血球が多い!【6つの病気や症状に注意して!】

 

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RSウイルスの治療法

 

解熱剤などの薬を用いた対症療法が中心になります。

RSウイルスに直接作用する薬がないため、症状を抑えながら身体がウイルスに打ち勝つように促していく治療が基本になります。

 

喘鳴症状が酷い場合には、気管支拡張剤の吸入やステロイドの内服により呼吸困難のリスクを減らします。

呼吸困難の症状が出ていると無呼吸のリスクが高まるため、点滴や人工呼吸器を使用します。

 

また、RSウイルスの重症化に対してシナジスの投与が効果を発揮しますが、早産児、慢性肺疾患、先天性心疾患をもつ小児であるなど保険適用の範囲が限定的です。

 

しかも2割負担でも数万円とかなり高額になってしまうため乳幼児医療費支給制度の対象とならない家庭でこのような事態が発生した時に投与を続けるのが難しくなってしまう問題があります。

 

RSウイルスにかからないための予防法

 

飛沫感染や接触感染により拡大するということは、咳やくしゃみ、食べ物、キス、乳幼児のおもちゃなどが原因で感染する危険があります。

 

予防するためには、まず手洗いをきちんとしましょう。RSウイルスを含んだ鼻水や唾が手についているとその手を介して感染してしまう危険があるからです。

 

看護をしている大人がウイルスを持ってしまい別の子供に感染する可能性もあります。石鹸やアルコール消毒でもRSウイルスを止める事が出来るので外から戻った時は必ず行うようにしてください。

 

また、外出時はなるべくマスクを着用し、まめにうがいをすることも大事です。うがいは、粘膜に付着したウイルスを排出する事が出来ます。

 

乳幼児に対しては、手や口に触れるものはなるべく清潔にして、消毒できるものはこまめに消毒しましょう。

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