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もやもや病の手術は危険?成功率や後遺症について解説!

<監修医師 豊田早苗>
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もやもや病という病気を知っていますか?

脳の血管が障害され、脳梗塞や脳出血などの危険性がある病気なのです。

 

現在、内科的治療では有効な方法が無く、外科的治療、つまり手術が最も有効な治療法とされています。

しかし、脳の血管を手術するというのはいろいろなリスクがありそうで不安になりますよね。

 

今回はそんなもやもや病の手術について、リスクや後遺症に至るまで詳しくご紹介します。

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もやもや病とは?

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もやもや病とは、別名ウィリス動脈輪閉塞症ともいい、脳底部に異常血管網がみられる脳血管障害のことです。

 

わかりやすく説明しますと、何かの原因で脳に血液(栄養)を送る役割を持つ太い血管が詰まるもしくは狭まると、それにより脳の血液不足(虚血)が 起きてしまいます。

そこで、この血液不足を補うようにその周囲から新しく細い血管が作られていくのです。

 

この発達した細い血管がもやもやとした煙のように見えることから、もやもや病と言われています。

脳に血液を送るための自己防衛とも言える現象なのですが、形成されるのが細い血管のため、ふとしたきっかけで脳の血液不足や脳出血に繋がってしまう危険があるのです。

 

特に過呼吸になった時などに脳の血管が収縮し、虚血に陥りやすくなるため注意が必要です。

 

もやもや病の原因は遺伝であると考えられています。

しかし遺伝子を持つすべての人がもやもや病にかかるというわけではなく、未だに詳しくは明らかになっていません。

 

環境的な要因も示唆されています。

発症時期は様々ですが、小児が発症することもあります。

 

症状としては、小児の場合脳への血液不足による知能障害や頭痛、痙攣や失神が生じることもあります。

成人の場合脳出血が多く、片麻痺や意識障害なども見られます。

 

症状が軽い場合は薬剤の服用などで経過を見ることもありますが、一般的には脳の血液不足を改善するために手術が必要です。

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もやもや病の手術方法

手術法には様々な方法があり、それぞれ適応が異なります。

 

今回紹介する2つの手術方法は、どちらも良好な血行再建ができれば症状は1年ほどで改善していきます。

しかし、既に脳梗塞や脳出血によって脳の病変ができあがってしまっている場合には、症状の進行の予防にはなるものの、既に完成してしまった症状が改善する可能性は低くなります。

 

いずれも悪化する前に早期発見が重要となります。

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浅側動脈―中大脳動脈吻合術

直接、バイパス手術とも言われています。

血液が足りない頭蓋内血管と血液足りている頭蓋外の血管を直接縫い合わせる手術です。

 

バイパス手術の詳細

全身麻酔を行い、主に皮膚や皮下の組織に栄養を送る役割を持つ浅側頭動脈(せんそくとうどうみゃく)を含む皮膚ごと切開した後、頭蓋骨を開き脳を包む膜を切開し、浅側動脈を皮膚からはがして脳の表面を走る中大脳動脈(ちゅうだいのうどうみゃく)に縫い合わせて直接繋ぐ(バイパスする)手術です。

 

もやもや病は両側性の病気のため、手術を行う場合は片側ずつ数か月の時期をずらして行われます。

成人の方は主にこちらの手術法を行われることが多いとされています。

 

間接バイパス術

こちらの術式はEDAS(イーダス)とも言われています。

 

主に脳を包む膜である硬膜に、頭部の皮膚や皮下組織に浅側動脈をつけたまま縫い合わせ、血液豊富な組織として脳の表面に接触させて、新たに血管ができて自然に交通する環境を整える手術です。

 

EDAS(イーダス)の詳細

浅側動脈に沿って皮膚を切開し、浅側動脈を周囲の組織をつけて頭部からはがします。

そして頭蓋骨を開き、硬膜を切って開き脳の表面を出します。

浅側動脈を周囲の組織と一緒に脳の表面に乗せ、硬膜ごと縫い合わせる、という方法です。

 

主に小児に適応される手術方法で、成人における効果は乏しいといわれています。

新しく血管のネットワークが形成されるまで、数週間から数か月かかります。

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もやもや病の手術の成功率について

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もやもや病の手術は以前は難しい手術とされていましたが、今では技術が普及して成功率も高くなり、比較的簡単な手術となっています。

もちろんそれぞれの症状や血管の状態にもよりますが、大体90%の成功率とされています。

 

脳の手術ということで怖がることなく、医師と相談しながら安全な手術法を選択しましょう。

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もやもや病の後遺症

 

成功率が高い手術でも、症状や血管の走行など患者の状態により、完全にもやもや病が改善されないという場合もあります。

これには個人差があり、全く後遺症が残らない方もいれば運動障害や言語障害など、後遺症として残ってしまう方もいます。

 

一般的に見られる症状は運動障害言語障害知能障害視力障害などがありますが、早期にリハビリテーションを開始することが重要とされています。

 

特に小児はリハビリテーションによる回復力が大きいといわれているので、もし後遺症が残ったとしてもあきらめずにリハビリテーションを行うことをお勧めします。

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