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セフカペンピボキシル塩酸塩錠の風邪への効果【飲み合わせに注意】

<監修薬剤師 日髙宗明>
薬 

「セフカペンピボキシル」ってなにかの呪文のようですが、これは病院でよくもらう抗生物質の一つ。「フロモックス」という名前だったら、聞き覚えのある人も多いと思います。

 

抗生物質というと風邪の時に処方されるイメージですが、この薬にも風邪への効果はあるのでしょうか。セフカペンピボキシル塩酸塩錠が風邪にどう効くのか、注意したい服用方法とともに解説していきたいと思います。

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セフカペンピボキシル塩酸塩錠の特徴

 

病院で出されるときは、「フロモックス」という商品名のことが多いと思います。いわゆる抗生物質で、フロモックスは先発品。後発品(ジェネリック)になると、「セフカペンピボキシル塩酸塩」と元の名前に戻ります。

 

殺菌・静菌作用により、細菌による感染症の治療に使われますが、幅広い病気に対応しているため、病院での処方頻度も高いようです。

感染症とは、病原微生物(細菌、ウイルス、真菌など)が体内に入り込むことで発症するもの。感染する場所が上気道だと、いわゆる風邪となりますね。風邪の場合、原因はほとんどが細菌ではなくウイルスとなっています。

 

セフェム系抗生物質

セフカペンピボキシル塩酸塩は、「セフェム系」という抗生物質で、「グラム陽性・陰性菌」というグループの細菌に対して効果があります。つまり、すべての細菌に対して効くわけじゃないのです。

 

特に効果が強いとされるグラム陰性菌の代表は、膀胱炎などの原因となる大腸菌。ほかにも、皮膚や咽頭、中耳炎などの幅広い感染症に対して効果が期待できます。

その一方で、それ以外の菌やウイルス(風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなど)に対しては効果がないとされています。

 

先発薬のフロモックスについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
フロモックス100の効能!服用方法を間違えないで!

 

セフカペンピボキシル塩酸塩錠はこの症状に効く

 

セフカペンピボキシル塩酸塩錠は抗生物質。体内に侵入した細菌を殺菌・静菌することで、細菌感染による症状を治します。

 

のどの腫れ・痛み、発熱

細菌感染による、肺炎、気管支炎、咽頭炎、扁桃炎、リンパ節炎などで、のどが腫れて痛んだり、熱が出たりした時に使われます。

また、表在性皮膚感染症や深在性皮膚感染症といった、皮膚への感染症でも使われます。

 

泌尿器系の感染症

特に、膀胱炎(原因が大腸菌のもの)で処方されることが多いようです。

ほかには、腎盂腎炎、尿道炎、子宮頸管炎、バルトリン腺、子宮内感染など、泌尿器系のほか生殖器系の感染症にも対応しています。

腎盂腎炎についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
腎盂腎炎の治療法と期間について【9つの原因も確認しておこう】

 

耳鼻科系の感染症

中耳炎や、それより外側の外耳炎、それに副鼻腔炎での細菌感染でも使われることがあります。

 

歯科・眼科系の感染症

歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎など、歯科や口腔外科を受診した際に処方されることもあります。

また、麦粒腫(ものもらい)や瞼板腺炎、涙嚢炎などの、目の周囲での細菌感染による症状に対しても使われます。

目にできるできものについてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
目にできものができる4つの原因!【白いし痛いコレは何?】

 

セフカペンピボキシル塩酸塩錠の風邪への効果

 

さて、風邪でもよく処方されるセフカペンピボキシル塩酸塩ですが、先ほども少し触れたように、風邪って原因は細菌じゃなくてウイルスですよね。つまりは、この薬の殺菌・静菌作用は効かないということ。

では、どうして風邪でこの薬が処方されるのでしょう。

 

風邪をひいている時って、身体も弱っていて、免疫力が低下していますよね。この時、新たな細菌に感染しやすい状態でもあるのです。

なので、さらに細菌感染するのを予防するのが目的だったり、感染してしまった場合の治療として処方されている可能性が高いようです。

 

風邪を治すためではなく、新たな細菌感染対策ということですね。歯科治療で抜歯した時などにも、同じ理由で処方されているようです。

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セフカペンピボキシル塩酸塩錠は飲み合わせに注意して!

 

用法用量

まずは、用法用量から見ていきましょう。

 

成人なら、1日3回食後に、セフカペンピボキシル塩酸塩として100mg(1錠)を、コップ1杯ほどの水で服用します。年齢や症状によって適宜増減され、症状が重い場合には1回150mgにまで増量されることもあるようです。

 

対して、子供用には細粒があり、薬の量もこまかく調整することができます。細粒はイチゴ味でコーティングされているようですが、水などに溶かすと、コーティングが剥がれて苦みが強くなってしまうので注意しましょう。

 

飲み合わせ注意の薬は?

セフカペンピボキシル塩酸塩は、飲み合わせの悪い薬が少なく、安全性も高いと言えるでしょう。

ただし、一部の薬には、薬の効果が過剰にはたらいてしまうものもあるので、なにか薬を飲んでいる人は、必ずお薬手帳を持参して、病院を受診するようにしてください。

 

お酒は飲んでも大丈夫?

抗生物質とお酒は一緒に飲むと危険、なんていう話もよく耳にしますが、セフカペンピボキシル塩酸塩錠の場合は、特に副作用の報告などもなく、危険性は低いと言えるでしょう。

 

だからといって、お酒と薬を一緒に飲んでも大丈夫ということではありません。病気で弱っているときにお酒を飲むと、余計に肝臓や腎臓に負担をかけてしまいますよね。

 

また、お酒に弱い人だと、血中のアセトアルデヒド(悪酔いの原因物質)が増えて、気分が悪くなったり、場合によっては頻脈や低血圧、呼吸困難などを起こして危険な状態になることもあります。

どうしてもお酒を飲む場合は、薬を飲む時間とずらすようにしてください。

 

頻脈についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
頻脈とは?放置すると危険【原因や症状をしっかり解説します】

 

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セフカペンピボキシル塩酸塩錠の副作用

 

下痢

セフカペンピボキシル塩酸塩で一番多くみられる副作用が下痢です。

特に小さい子供は軟便になりやすいのですが、そこまで酷くないなら心配しなくても大丈夫なようです。ただし、下痢がいつまでも止まらなかったり、便に血が混じるようなら、病院で診てもらうようにしてください。

 

下痢のほかにも、胃部不快感、腹痛、吐き気、嘔吐などの消化器症状も出やすくなっています。

 

発疹

もう一つ、よく見られる副作用として、赤いブツブツが出る発疹もあげられます。

蕁麻疹になって痒みが強くなったり、発熱も伴うことがありますが、酷いアレルギーに発展することは少ないようです。ただし、息苦しい感じや、呼吸がゼイゼイいう場合には、症状の変化に注意しておきましょう。

 

重度の副作用

セフカペンピボキシル塩酸塩で重度の副作用が出ることは稀ですが、100%ないとは言えないので、こういった副作用もあるのだと覚えておいてくださいね。

 

✅ アナフィラキシー・ショック

✅ 腎臓・肝臓の機能低下

✅ 無顆粒球症

✅ 間質性肺炎

 

【関連記事】
間質性肺炎の初期症状は発熱?治療方法も分かりやすく解説

 

これらは命に関わることもあるので、十分な注意が必要です。

ほかに、長期服用によって、口内炎やビタミンK欠乏症になることもあるようです。

 

注意したい人

この薬で以前にアレルギー症状が起きたことのある人は、使用禁忌となっています。この薬に限らずですが、アレルギー症状が出たら、ちょっとしたことでもお薬手帳に記録しておくと良いですね。

 

腎臓が悪い人、喘息などのアレルギーがある人、高齢者も副作用が出やすいため、服用には十分に注意しなくてはいけません。量などは、医師とよく相談して決めてください。

 

もう一つ、気になるのは妊婦さんだと思います。

妊娠中は、この薬の効果が、副作用などの危険性を上回ると判断された場合にのみ処方されます。妊婦さんへの安全性は確立していませんが、副作用も少なく、比較的安心して飲める薬となっているようです。

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