Sponsored Link

メリスロン錠6mgが効かない?【効果から副作用まで解説】

<監修薬剤師 藤沢 淳司>

薬 

頭がくらくらするめまいは働きすぎによる過労や貧血でよく起こります。しかし原因はそれだけではありません。めまいを引き起こす病気もあるのです。

 

めまいを引き起こす病気の代表的なものにメニエール病があります。このメニエール病は現在では薬によってめまいの症状を改善させることができます。

 

メニエール病の治療にはメリスロンという薬がよく使用されます。今回はそんなメリスロンについてのめまいにどのように効くのか注意すべき副作用などを解説してゆきます。

スポンサーリンク
 

メリスロン錠6mgとは

 

メリスロン錠6mgは日本で1969年に販売されためまい・平衡障害改善薬です。メリスロン錠6mgの有効成分はベタヒスチンメシル酸塩です。

 

メリスロン錠6mgは他にも同じ有効成分を含み、その用量が2倍のメリスロン錠12mgも販売されています。メリスロン錠は市販では販売されていません。

 

メリスロン錠は6mgは医師の診察を受けて処方箋を発行してもらわなければ手に入らない処方箋医薬品です。

 

メリスロン錠6mgは販売されてから年月が経ちメーカーの特許が終了しており、他のメーカーから価格の安いジェネリック医薬品が販売されています。

 

メリスロン6mgのジェネリック医薬品は名称として「ベタヒスチンメシル酸〇〇」(〇〇は販売メーカー名)として販売されています。

スポンサーリンク

メリスロン錠6mgの効果

 

めまい・めまい感に有効

メリスロン錠はメニエール病、メニエール症候群、眩暈症によるめまい・めまい感に効能・効果がこれまでの臨床試験・研究結果として承認され、保険の適応となっています。

 

めまいとめまい感について解説してゆきます。

 

めまいとは

めまい体のバランスを司る耳の内部の機構や、脳の一部が異常を起こして生じます。めまいは回転性めまい平衡障害のふたつに分けられます。

 

周囲の景色がぐるぐると回転するように感じられるのが回転性めまいです。バランス感覚が崩れ酔っ払ったように体がふらふらする症状が平衡障害です。

 

めまい感とは

めまい感とはいわゆる気分による病気です。何となく頭がふらつく、ふらついたり、倒れそうな感じや気が遠くなりそうな感じなどの精神的な症状を現す病気となっています。

スポンサーリンク

メニエール病ってどんな病気?

 

メニエール病は内耳疾患で内リンパ水腫が原因として起こります。内リンパ液は内耳に流れている、古い細菌や老廃物を運ぶ体液です。

 

内リンパ水腫はこの内リンパ液が増えすぎて腫れてしまうことで生じます。この腫れによって周辺の神経が障害されてメニエール病が引き起こされるのです。

 

メニエール病の症状は回転性めまい、悪心・嘔吐と共に発汗、下痢、歩行が不安定になることもあります。回転性めまいは通常では1~6時間、最大で24時間続きます。

 

メニエール病は片側の耳だけが障害されて起こる事が多く、耳に閉塞感、圧迫感を感じることがあります。耳鳴りが断続的または継続的に起こりぶんぶん、ごーごーという音がします。

 

20歳から50歳で発症しやすく、男性と女性では女性の方が発症しやすいです。遺伝的な要因も関連があるとされています。

 

また、アレルギーや頭・耳に何かしらのケガを負った場合でもなりやすいとされており、梅毒という感染症でも起こる病気です。

 

診断には聴力検査やガドリニウム造影MRIを行う事もあります。

 

メニエール病によるめまいの予防にはアルコールやカフェインを避けること、塩分の取りすぎや脱水に注意することなどをはじめ、十分な睡眠や適度な運動など規則正しい生活が大切です。

スポンサーリンク

メリスロン錠6mgが効かない!なぜ?

 

メリスロン錠6mgは内耳に作用しメニエール病の原因である内リンパ水腫を除去することでメニエール病のめまい症状を改善します。

 

内リンパ水腫によるメニエール病以外にも左右の耳の血流量のバランスの乱れ神経の異常興奮といった内耳障害でめまいが引き起こることがあります。

 

このようにめまいの原因が内リンパ水腫以外である場合はメリスロン6mgが効きません。内耳障害ではセファドールが有効とされています。

 

メリスロン錠6mgの服用は医師の指示を守って

 

メリスロン錠6mgの飲む量は?

メリスロン錠6mgは1回1〜2錠を1日3回に分けて服用します。年齢やめまい症状の重さによって1回の量が考慮されます。大体は毎食後に服用することが多いです。

 

メリスロン錠6mgでアレルギーが起こる?

いわゆる薬剤アレルギーです。薬剤アレルギーは過敏症ともいわれ、体にブツブツができる発疹が症状として現れます。

 

メリスロン錠6mgに含まれている有効成分ベタヒスチンメシル酸塩や錠剤に含まれている添加物が原因の場合があります。

 

薬剤アレルギーが起こるのは稀ですが、全てのどの種類の薬剤でも起こるものです。

 

メリスロン錠6mgは胃を痛める?

メリスロン錠6mgは胃酸を分泌しやすくする作用も僅かながらもっています。

 

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の病気のある人は胃酸が分泌されすぎると、胃が痛くなったりする場合があるのでメリスロン錠6mgを飲む場合には注意が必要です。

 

必ずしも胃潰瘍や十二指腸潰瘍の人は飲んではいけないということはありません。

 

メリスロン錠6mgはぜんそくを引き起こす?

肺と口をつなぐ気管支が収縮しすぎて息苦しくなるのがぜんそくです。メリスロン錠6mgは気管支を収縮する作用を僅かながらもっています。

 

この為、元から気管支ぜんそくをもっている人は症状が悪化する恐れがある為、服用には注意が必要です。

 

メリスロン錠6mgは子供にも使える?

メリスロン錠6mgは小児には絶対に服用させてはならないという薬ではありません。

 

ただ小児にはこれまでに使用したデータが少ない為、メーカーからの説明では安全性が確立していないとされています。

 

これまで小児に投与した際に大きな副作用が起こった事は無いため処方される事もあります。

 

メリスロン錠6mgは妊婦でも大丈夫?

メリスロンを販売しているメーカーからの説明では「治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与するのこと」となっています。

 

つまりどうしてもめまいが酷くて日常生活に支障をきたす場合のみ服用できるということになります。

 

今まで妊婦さんが服用して重大な副作用が起こったという事は報告されていません。妊娠されている場合はその旨をしっかりと医師に相談するようにしましょう。

スポンサーリンク

メリスロン錠6mgは副作用の少ないお薬です

 

メリスロン錠の副作用で現在確認されているのは消化器では悪心、嘔吐、胃の不快感、重圧感、食欲不振、下痢です。頭痛や皮膚の発疹、浮腫も確認されています。

 

これらは今まで数件確認されただけなので必ずしも起こりやすいというわけではありません。

 

メリスロン錠6mgについて解説しました。基本的にめまいの症状で内科にかかるとよく処方される薬ですが、内リンパ水腫以外の原因で効かない場合もあります。

 

内リンパ水腫によるメニエール病かどうか精査してもらうには耳鼻科にかかり、適切な薬を処方してもらうようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

スポンサーリンク
 
 

関連するこちらの記事も読まれています

サブコンテンツ