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皮下注射は痛い?【部位や角度など注意点を知って不安を解消!】

<監修医師 まっちゃん>

注射

病気や予防接種の際に行う「注射」は子どもから大人まで、あまり得意な方は居ないでしょう。注射にも注射針を刺す部位などによって、種類が異なります。

今回はその注射の中でも「皮下注射」についてお話ししていきます。

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皮下注射とは?

 

そもそも「皮下注射」とは何なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

 

皮膚の構造について

皮下注射のお話をする前に私達の皮膚の構造についてお話しします。

私達の皮膚は一番外側から表皮、真皮、皮下組織そして筋肉や静脈が存在します。表皮の薄さは約0.2mm、真皮は約2mmととても薄い皮膚の層が一番外側にあるのです。

 

皮下注射はどこに注射するのか。

皮膚の構造をお話ししたところで、皮下注射はどこに注射するのかというと、その名の通り「皮下組織」になります。真皮と筋肉の間に針を刺して薬液を注入します。血管の少ない部分です。

 

皮下注射の特徴

皮下注射は薬剤をゆっくりと吸収させた方が良い場合に、実施する事が多い注射です。

主にインシュリン注射、インフルエンザなどの予防接種などの際に皮下注射を行います。薬液の吸収が遅い事で、薬剤の効果の持続時間を長くする事が可能になります。

 

痛みもそれほど深く針を入れないので痛みの感じ方には個人差がありますが、それ程ないと言われています。

皮下注射の場合に使用できる薬剤はpHや浸透圧が組織液と同様のもので、刺激のないものになります。

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皮下注射と筋肉注射はどう違うのか

 

皮下注射についてお話ししていきましたが、皮下注射ともう一つ良く聞く注射の方法として「筋肉注射」が挙げられます。この2つの違いを見ていきましょう。

 

筋肉注射は「薬液を筋肉の筋層内に注射」します。つまり、皮下注射よりも針を深い部分に刺す事がまず大きな違いになります。

皮下注射より深い部分に針を刺しますので、痛みも皮下注射よりも痛いと言われています。

 

そして筋肉の内部(筋層)には血管が多く走っており、皮下注射よりも薬剤を吸収する速度が速いです。その速度は皮下注射のおよそ2倍ともいわれています。

 

その為、薬剤の吸収がスムーズなので油性や混濁液の薬物も投与可能であり、薬剤量が皮下注射よりも多い場合に用いられます。

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皮下注射はどんな部位に打つのか

 

真皮と筋肉の間が皮下組織であり、その部分というのは全身に存在しますよね。実際に皮下注射はどのような部位に注射されているのでしょうか。

 

主に注射する部位は「上腕の外側(肩峰と肘頭を結んだ正中線の下1/3、肘から1/3上の部分)、大腿部(太もも)、お臍の周り、臀部(おしり)」になり、毛根や瘢痕の無い場所を選んで注射します。

 

皮下注射は上腕の外側に注射する事が最も多いですが、上腕部に注射できない場合や定期的に注射をしている場合などには、大腿部やお臍の周り、臀部に注射します。

インシュリンの自己注射をされる方は、お臍の周りなどにされている方が多いようです。

 

また気を付けたいのが皮下注射を「避ける部位」です。

上腕外側でも下部の方は、橈骨神経を傷付けて損傷する可能性のある部位になりますので、針を刺すのを避けるようにします。

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刺す角度によって刺入深度が変わる

 

皮下注射を行う際には皮下組織に注射針を刺しますが、その際に刺す角度によって刺入深度が変わりますので針を入れる角度にも注意が必要になります。

 

皮下注射における刺入方法

まずは皮下注射の針の刺入方法と深度についてお話ししていきましょう。

 

皮下注射を行う際にはまず患者さんの注射部位の皮膚を、手でつまみます。皮下組織をつまむ事で刺入時の痛みの緩和と皮下組織の厚みを推定する事が可能になります。

 

注射部位は約2.5cm程の厚みがあれば大丈夫です。次に10~30℃の角度で、針を1cm程度刺入し固定します。

 

皮下注射における角度について

普通体型の方であれば、針を刺す角度は30℃程度の角度で大丈夫ですが、脂肪層が少ない患者さんであれば10度程度の角度で針を刺す場合もあります。

 

皮下脂肪の厚さによって刺入角度や刺入の長さを調整する事は良くあります。また男性は女性よりも皮下脂肪が少ない為、注射の際には注意が必要になります。

上腕に皮下脂肪が少ない場合には、より脂肪の多い臀部などに注射します。

 

針の刺入の長さの目安としては5mm~15mm、注射針の1/4~2/3になります。針を刺す角度が小さくなるほど、長く刺す必要があります。

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こんな場合は皮下注射が向いている

 

実際に皮下注射を実施する際にはどのような場合が向いているのでしょうか。

皮下注射が推奨される事例としては以下の通りになります。

 

1. ゆっくりと薬液を吸収させる場合。(薬液の効力の持続時間が長くなります。)

2. 経口製剤を嚥下(飲み込む)事が困難な場合。

3. 嘔吐などによって経口投与が出来ない場合。

4. 消化液によって薬物が分解されて効力を失ってしまう場合。

5. 経口製剤によって胃腸障害を起こしている場合。

このような場合には皮下注射が実施される事が多いです。

 

注射が怖い!そんな時は痛くなりにくい準備をしよう

 

皮下注射はそれほど深部に針を刺さないので、比較的痛みは少ない注射方法になります。しかしながら痛みの程度というのは人それぞれです。

 

注射が怖い人、苦手な人もたくさんいらっしゃいますよね。その場合に注射が痛くなりにくくなるような事前の準備についてもご紹介していきましょう。

 

注射の前に患部を冷やしておく。

この方法は冷罨法(れいあんぽう)と呼ばれる方法で、知覚神経に作用する為、患部の痛みを和らげます。

痛みを抑える以外にも血管を収縮させたり、炎症を抑えたりする事も可能です。注射の前などに保冷剤などを準備しておくと良いでしょう。

 

気を紛らわす。

身体が緊張状態になり、力が入ってしまうと痛みを感じやすくなってしまいます。

 

違う事を考えたり、子どもの場合であれば、違う方に目を向けさせたりして工夫すると良いです。痛みは脳で感じますので、気を紛らわしているといつの間にか注射が終わってしまったり・・なんて事もあるでしょう。

 

針を見ないようにする。

視覚情報というのは脳の記憶に残ってしまいます。針先を見る事によって、注射=「痛いもの」と記憶してしまうと、次回の注射の時も痛いと思いこんでしまうのです。

出来るだけ針や穿刺する部分を見ないように、違う方向を向く事も一つの方法です。

 

呼吸をし息を吐いている際に、注射をしてもらう。

身体が緊張し固まっている場合には、力が入りがちになってしまいますので、呼吸を整える事で身体が緩まると注射が痛くなりにくくなります。

赤ちゃんの予防接種などの時には難しいかもしれませんが、大人の人には有効的な方法かもしれません。

 

患部を圧迫しておく。

注射する患部を針を刺す数秒前から圧迫しておく事で、皮膚の圧迫激が脳への痛みを一時的に中断させ、痛みを軽減します。

 

「痛くない」と思い込む。

思い込みというのは時に現実になる事があります。「痛くない」と思い込む事は大事だと、実際に研究されている実績もある程です。

 

薬液を常温にしてもらう。

注射を行う前には看護師などが準備の際に実施していると思われますが、重要な事です。

 

局所麻酔剤を貼ってもらう。

注射の30分~1時間前に局所麻酔剤を貼ってもらう事です。

麻酔をすればその部分が麻痺するので痛みは軽減されますが、余程注射が苦手な場合以外にはこの方法は実施されないでしょう。ダメ元で聞いてみるのもありかもしれません。

 

アルコールが皮膚内に入らないようにしてもらう。

注射の前にはアルコール消毒を実施しますが、そのアルコールが皮膚に残って乾かないまま注射を行うと消毒効果が不十分なだけでなく、アルコールが針について皮内に入る事で痛みが増す場合があります。

充分に乾いた状態で注射を実施してもらうようにしましょう。

 

痛みを和らげる方法はいくつかあります。医師も看護師もプロですので、あまりこちらから指示をする事もないかと思いますが、自分で出来る方法を実践してみるのも良いでしょう。

 

注射=「痛い」と思われがちですが、どのようにして実施し、どのような部位に針を刺すのかなどを理屈として知っておくだけでも、注射を行う際の不安を取り除けるのではないでしょうか。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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