とびひの治療期間はどれ位?この方法ですぐに治る!
<監修医師 Dr.masa>
とびひは大人にも子どもにも起こりうる病気です。
主な症状はかゆみや水泡が全身に出ますので、とてもつらいですよね。
今回はとびひの治療法や治療期間についてお話しします。
とびひの治療期間はどれくらい?
まずとびひとはどんな症状が出るのでしょうか?
とびひとは?
とびひには「水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」と「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」の主に二つがあります。
「水疱性膿痂疹」は水ぶくれが出来、かゆみがあります。
その水ぶくれが手で搔いたりすることで破れ、その掻きむしった手で他の場所を触る事で別の場所へと感染します。
主に顔の方から発症してその後全身に広がります。
「痂皮性膿痂疹」は水ぶくれが厚いかさぶたになる事で、炎症が強くリンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みが起こる事があります。
主に全身に発症します。
とびひの原因とは?
とびひは虫刺されうやあせもなどを掻きむしった際、小さなケガなどの際に傷口から細菌が入り込んで起こる病気です。
とびひの治療は症状が落ち着いてかさぶたが取れるまでは注意が必要です。完治していない場合には再発する可能性があります。
とびひの治療期間は?
完治までは平均1週間程度かかるようですが、かざぶたが取れても乾燥やかゆみが続く場合は通常の湿疹と同じ治療をする事もあります。
完治までには個人差がありますが、きっちりと治療をする事で完治しますので、痒みがなくなったりしたからと言って、自己判断で治療を止めることは避けましょう。
とびひの治療方法について
とびひは原因となる細菌を退治する事が大切です。
治療法には身体の外側からの治療(塗り薬)と内側からの治療(飲み薬)が主になります。
飲み薬の治療
飲み薬は細菌を退治するための抗生物質、痒みを鎮めるための抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を服用します。
塗り薬の治療
塗り薬は水泡が出来ている個所に抗菌剤の塗り薬を塗ります。
痒みがある場合はかゆみ止めの薬(ステロイドの入った薬)を塗り薬を塗ります。
患部が水泡でジュクジュクとしている場合には、塗り薬を塗った後に患部にガーゼを当てて他に感染しないようにすると良いです。
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市販薬の治療
とびひは完治しなければ、再発する可能性がある事は前述にてお伝えしました。
出来れば皮膚科での治療が望ましいところですが、市販薬の「テラマイシン軟膏」がとびひの菌を退治してくれる効果があります。
治療には塗り薬、飲み薬の服用も重要ですが、自分でも抑制・予防できるケアがあります。
とびひは自然治癒はお勧めできません。
市販薬も併用して自分でスキンケアなどもこまめに出来れば良いですが、悪化する可能性もありますので、出来れば早い段階で皮膚科を受診するようにしましょう。
自分で行えるケア
自分で行えるケアについては主に3つあります。
1.爪を短く切る
爪が長いと皮膚を搔いてしまった際に傷ができやすくなってしまいます。
爪はなるべく短く切って清潔に保ちましょう。
2.汗をこまめに拭く
汗をかいて長時間皮膚が湿った状態になっていると、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
なるべく汗をかいたらこまめに拭いて清潔な状態を保つようにしましょう。
3.かゆくても搔かない
搔いてしまうとかゆみが悪化してしまい、水ぶくれが破ける原因にもなります。
かゆみ止めを塗って、かゆくても搔かないように心がけましょう。
とびひはうつるの?
とびひは完治させなければ再発の可能性がある事をお伝えしました。
では、とびひはうつるのでしょうか?
とびひはうつるのか?
とびひはうつる病気です。
学校保健法でも「第三種の伝染病」と区分されています。
大人は知っていれば感染に注意することが出来るかと思いますが、子どもは知らずに痒くてかいてしまったり、その搔いた手で他のお友達に触ってしまったりする事で感染してしまう可能性があります。
とびひは感染してもすぐに発症する訳ではなく潜伏期間がだいたい2、3日程あります。
人によっては5日間くらい潜伏期間があり、感染に気付かない方もいますので、症状が出たらなるべく早く皮膚科の受診をする事が望ましいです。
とびひがうつらないようにするには?
とびひの感染力、症状が強いのは発症してから3日間程です。
その期間は注意が必要です。
とびひの水ぶくれが破けた後の液を拭いたものには絶対に触らない事。
感染した人のタオルや触れるものは出来ればこまめに変えて、発症時期には同じ物を使わずに洗って清潔を保つ事が大事です。
知らずにタオルなどを共有してしまった事によって、あっという間に家族全員に広がるということも考えられますので、十分に注意が必要です。
とびひは感染力が強く、大人でも子どもでもうつる可能性は十分にあります。
皮膚を普段から清潔に保つことで予防する事が可能です。
感染に気付いたら、出来るだけ早めに皮膚科を受診するようにし、感染の拡大を避けるようにしましょう。
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