みぞおちが痛い【下痢の症状や吐き気に注意して!】
<監修医師 ドクターTST>
普段の生活で食べ過ぎたり、ふとした時にみぞおちが痛いと感じる事はけっこう多いのではないかと思います。
下痢や吐き気などを伴ったみぞおちの痛みについてご紹介します。
みぞおちが痛い原因
緊張・ストレス
一番よく体験するのが、仕事上や何かの発表など緊張する場面などでみぞおちが痛くなることがよくあります。
ひどい時は緊張からくるストレスで何日も前から痛くなることもあります。
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食事の影響
特に辛いものなど刺激の強い食べ物を食べ過ぎたり、暴飲暴食をすると痛くなります。
冷たいものや熱いものを急に食べると胃あたりのみぞおちが痛くなります。
食あたり
食べたものや飲んだものに食あたりし、みぞおちの痛み、激しい下痢などにおそわれる事があります。
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自律神経の乱れ
ストレスや寒暖の影響、人間関係、身体の不調などいろいろな原因で自律神経の乱れで、みぞおちが痛くなる事があります。
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冷え
身体の冷え、特にお腹部分の冷えの影響でみぞおち部分が痛くなることがあります。
タバコ
タバコを吸う事で、胃などのみぞおち部分が痛くなることがあります。
タバコのけむりが血管を収縮させ痛みを誘発させ、痛みを助長させます。呼吸が苦しい、息苦しい等の症状も併発します。
みぞおちに痛みが出る症状の病気
みぞおち部分が痛くなる原因についてご紹介して参りましたが、中には病気が原因となってみぞおちが痛くなる場合があります。
一体どんな病気の可能性があるのでしょうか。ご紹介します。
胃炎
急性胃炎の場合、胃酸過多や暴飲暴食により急激に胃の粘膜が炎症を起こし痛みが生じ、気持ち悪い感じがして、吐き気やおう吐、ひどい場合は吐血などを起します。
食中毒などによる急性胃炎では発熱や下痢を伴います。慢性胃炎の場合は、食事をしている時や食後胃にガスがたまるような感じがしげっぷを繰り返しさらに痛みや吐き気を感じます。
胃潰瘍
胃壁が欠損し出血や痛み、吐き気や嘔吐といった症状で食後に痛みがあります。
胃潰瘍の原因の第一はヘリコバクタピロリ感染で、第二は鎮痛剤服用によるものです。
十二指腸潰瘍
ストレスなどで十二指腸の壁が欠損し潰瘍ができますと、やはりみぞおちに鋭い痛みが生じます。
特に空腹時や夜になると痛みがひどくなります。比較的若い方に多い疾患です。
膵炎
膵臓の分泌液で自分の膵臓を溶かす炎症性の病気で、急性膵炎はアルコール、外傷などで急激に発症しみぞおちに強い痛みや発熱、嘔吐を示します。
慢性膵炎は長年にわたるアルコールの多量飲酒で起き、みぞおちの痛みとともに背中の痛みなども伴います。
胃がん
みぞおちの痛みで重篤な場合が胃がんです。ヘリコバクタピロリによる感染や、生活・食事習慣、喫煙、ストレス等の関与で発症します。
みぞおちの痛みや血便が出たり食欲不振などの自覚症状がある場合は胃がんを疑う必要があります。
逆流性食道炎
胃液が食道に逆流し胃あたりのみぞおちが痛くなり、げっぷが出やすく咳が長引くこともあります。
胃ヘルニア、加齢、肥満などにより食道と胃の境目の筋肉がゆるみ胃酸の逆流が起き発症します。
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その他
胆嚢炎、胆石などでもみぞおちの激しい痛みや嘔吐、はきけ、発熱などの症状をおこします。
また、過敏性腸症候群では腹部の不快感やみぞおちの痛み、便秘や下痢がみられます。時に子供等にも見られますが、若い女性にも多い病気です。
急にランニングして胸が苦しい、頭痛や筋肉痛を伴い右側の脇腹に痛みが起きる事もあります。盲腸でもみぞおちや右側の脇腹の痛みが生じます。
さらに心筋梗塞など心臓の病気で急に胸が苦しくなりみぞおちが痛くなるケースもありますので要注意です。
みぞおちの痛みの対処方法
みぞおちの痛みの原因についてみてきましたが、もしも痛みが起きた場合はどのような治し方をすればいいか対処法をまとめてみました。
食生活の改善
暴飲暴食や、過食、アルコールの飲みすぎは胃などの内臓にとってよくありません。
長年そのような習慣を続けていますと胃のみならずあらゆる所に影響しメタボリックシンドロームよりさらに深刻な病気に陥ります。
内臓にやさしい食事内容と方法を実践しましょう。また、清潔な環境で新鮮な食べ物を口にしましょう。
生活習慣の改善
食事とともに生活も見直しましょう。規則正しい生活を送れるよう、ストレスを避けリラックした時間を持ちましょう。
家族とともにいる時間を増やし、仕事を持ちこまないようにすることが大事です。
もし、みぞおちが痛くなったら
痛くなった場合その治し方は、買い置きの薬を使う方法もありますが、みぞおちが痛い背景にはご紹介しました通り多くの病気が潜んでいますので病院にすぐにかかりましょう。
病院は何科を受診すべきか
病院に行く際は何科を受診する?
いざ病院に出かけるとして、何科を受診するのが正解かと言いますと、やはり内科、胃腸内科、消化器科、場合によっては神経内科を受診します。
病院における処置内容について
もしも病気が原因でみぞおちが痛い場合、病院ではどんな処置受けることになるのでしょうか。
予め知っておくと安心ですので、どんな処置が受けられるのか簡単にご紹介します。
1. H2ブロッカー、PPI(プロトンポンプインヒビター、胃液を止める薬です)などの薬で胃液をとめ胃壁の修復をはかります。
2. 入院のうえ点滴などで症状を抑えます。 3. 状態が悪い場合は、対象部分の切除など手術等を行います。 |
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