アルカリ性の飲み物は痛風に効果大【胃酸による歯疾患にも効く】
皆さんはアルカリ性と聞くと何を思い浮かべますか?
例えば小学校で習ったリトマス試験紙や洗剤でも弱酸性やアルカリ性などがありますね。人の体にも酸性やアルカリ性が関わっており、重要な役割をはたしています。
痛風はなってしまうと非常に大変な病気です。実は痛風もアルカリ性が関わっているのです。
本項ではそんなアルカリ性の飲み物と痛風について解説してゆきます。
気になる所から確認してみよう
アルカリ性とはどういうものか再確認
物質にはそれぞれアルカリ性、酸性、中性の3つの性質に別れます。
そしてこれらの強さの度合いによって更に弱酸性、弱アルカリ性、強酸性、強アルカリ性といったふうに分けられます。
これらの性質を決めるのがその物質のpH(ペーハー)です。pHは1~14まであります。
pHが7であれば中性です。pHが7より下であれば酸性です。pHが7より上であればアルカリ性になります。
アルカリ性のものは苦味があったり、ヌルヌルしたり、泡立つ性質を持っています。逆に酸はすっぱい性質をもっています。
アルカリ性の飲み物トップ5
アルカリ性イオン水
その名前の通りアルカリ性の水です。アルカリ性イオン水のpHは9~10です
アルカリ性イオン水は科学的検証によってその効果が認められた水になります。アルカリ性イオン水は胃症状の改善効果が国から認められている水です。
アルカリイオン整水器は飲料水からアルカリ性イオン水を生成することが出来ます。アルカリイオン整水器は医療機器です。
調整豆乳
豆乳のpHは大体7.3です。豆乳の原料は大豆です。豆乳はすりつぶした大豆を水で煮詰めて作ります。
豆乳は鎌倉時代から飲まれている飲料です。豆乳は体内でアルカリ性に変わります。豆乳には女性ホルモンと同じ働きをする性質があります。
この女性ホルモンは肌の調子を整えてシミやしわなどを防いでくれる働きがあります。
レモン水
以外かと思いますが、レモン水もアルカリ性飲料です。レモン水そのものは酸性です。ただしレモン水が体内へ入るとアルカリ性へ変わります。
レモン水にはビタミンCやポリフェノールが多く含まれています。ビタミンCは体の免疫機能を高めてくれるビタミンです。
ポリフェノールは脂肪の吸収を防いでくれたり、抗酸化作用によって肌のシワなどの老化を防いでくれます。
牛乳
牛乳もアルカリ性の飲み物です。牛乳にはカルシウムが沢山含まれています。
カルシウムは骨の成分で歯を丈夫にしてくれます。カルシウムは神経にも必要な栄養素です。その為、イライラするといった神経の高ぶりにも効果があります。
牛乳には人が活動してゆく上で欠かせない、必須アミノ酸8種類全てを含んでいます。
コーヒー
コーヒーは酸性だったりアルカリ性であったりします。それは何故か?答えは砂糖を入れる・入れないの違いにあったのです。
砂糖を入れない場合、つまりブラックコーヒーはアルカリ性です。砂糖をいれるとpHが変わって酸性になります。
虫歯に効かないアルカリ性は胃酸による酸蝕歯は効果あり
酸蝕歯は歯が酸によって溶ける歯の状態です。歯の表面はエナメル質で出来ています。酸によって歯が柔らかくなり、歯に含まれるミネラルが無くなります。
ミネラルが無くなって柔らかい状態で歯磨きや歯ぎしりなどを行うとエナメル質が剥がれて歯が薄くなってしまいます。
酸蝕歯では熱いものや冷たいものを食べるとしみます酸蝕歯では歯が黄色くなる事があります。酸蝕歯はほっておくと歯の中の神経が傷つけられて激痛が走ります。
酸蝕歯の原因となるのは胃酸や酸性の食べ物や飲み物です。酸性の食べ物飲み物はトマトや肉、コーラなどがあります。
口を酸から守るのは口の唾液です。口の唾液はアルカリ性です。アルカリ性の飲み物は唾液と同じく口の中を酸から守り酸蝕歯を防いでくれます。
アルカリ性飲料の最大の効果は尿酸値の低下
痛風の原因は尿酸です。尿酸は人がエネルギーを消費した後などにできる老廃物です。尿酸は基本的には腎臓から尿と一緒に排泄されます。
しかし、この尿酸の処理が上手くゆかずに、血液中に高い濃度で残ってしまうのが高尿酸血症です。
尿酸は普通は体液に溶けています。高い濃度を保ったままの尿酸は溶けきらずに針のようになります。
針のようになった尿酸は足などの関節に溜まり、激痛を引き起こします。これが痛風です。
尿酸はアルカリ性であれば尿中に溶けやすくなります。尿中に溶けた尿酸は排泄されるため、尿酸値は低下します。
アルカリ性の食べ物や飲料は尿をアルカリ化するので尿酸値を下げて痛風の予防になると言われています。
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痛風結節
痛風結節は手足の関節やアキレス腱、耳たぶなどにコブができる痛風の合併症です。痛風結節は痛風を治療せずに放置した人が起こしやすい病気です。
痛風結節が進行すると関節が変形したり、脱臼しやすくなり、日常生活に支障をきたします。
慢性腎臓病
慢性腎臓病とは腎臓の機能が失われて、それが元に戻らない状態のことを指します。
痛風の人では尿酸が長年貯まるため、慢性腎臓病になりやすいといわれています。痛風による腎臓機能の低下のことを痛風腎とも呼んでいます。
尿路結石
痛風では尿酸が結晶となって腎臓や体の節々に現れます。尿酸の結晶が尿の通り道である尿路にでき、尿路結石として現れる事があります。
尿路結石は尿酸だけでなくシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどからも出来ている石です。尿路結石は尿をアルカリ化することで体外へ排出しやすくします。
アルカリ飲料と共にプリン体の少ない食品で痛風を治療しよう
痛風にはプリン体が大敵!
痛風の原因となる尿酸はプリン体から作られます。プリン体は飲み物や食べ物にも含まれています。
プリン体の多い飲み物は主にビールです。プリン体の多い食べ物はレバーや干物になります。
プリン体の少ない食べ物を選ぼう!
肉類や魚は比較的尿酸が多い食べ物です。しかし、これら肉類、魚でも尿酸を抑えられているものもあります。
プリン体の少ない肉は豚肉のバラ肉や牛肉のレバー以外の部分です。プリン体の少ない魚はボタンエビやアンコウです。
野菜ではカリフラワーやほうれん草がプリン体が少ないです。他にも赤味噌がプリン体の含む量が少ないです。
アルカリ性食品で尿酸を出す
アルカリ性の食品は尿をアルカリ性に傾けます。
尿がアルカリ性に傾けば尿酸が尿に溶けやすく尿酸が外に排出されるため、血液中の尿酸が減り、痛風結晶が出来にくくなり、痛風の痛みが起こりにくくなります。
アルカリ性食品は海藻やキノコ、野菜が多いです。アルカリ性の海藻にはひじきや昆布、ワカメがあります。
アルカリ性のキノコ類には干ししいたけがあります。アルカリ性の野菜にはゴボウやサツマイモ、ほうれん草などがあります。
アルカリ性の飲み物と痛風について解説しました。痛風は飲酒や生活習慣が原因となっておこる病気です。
バランスよくアルカリ性の野菜などを取り入れながら、将来、痛風に悩まされないような生活を送れるように心がけてゆきましょう。
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