セフゾンカプセル100mgの7つの副作用【風邪への効果はコレ】
<監修薬剤師 cinnamon>
セフゾンカプセル100mgという薬をご存知ですか?このお薬は抗生物質の一種なのですが、細菌性による病気に関して効果を発揮するお薬なのです。
今日はこのセフゾンカプセル100mgについて風邪への効果や副作用や解説をいたします。そもそも、抗生物質とはどんなくすりなのでしょうか?
気になる所から確認してみよう
セフゾンカプセル100mgの効果
抗生物質とはカビ・放線菌等の微生物により生じる有機物です。
1928年(88年前・昭和3年)にフレミングがアオカビから見つけたペニシリンが世界で初の抗生物質となります。その後、様々な研究があり現在の多種多様な抗生物質が発見され使われてきました。
まずは、どのような病気の時にこのお薬が処方されるのかご説明しましょう。
どのような病気に処方されるのか?
✅ 外耳炎(がいじえん)
⇒ 耳掃除などで、外耳道に傷がつき炎症をおこす
✅ 中耳炎(ちゅうじえん)
⇒ 中耳の部分に菌が入りこみ炎症をおこす
✅ 急性気管支炎(きゅうせいきかんしえん)
⇒ 気管支の粘膜に細菌やウィルスなどで感染し炎症をおこす
✅ 子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)
⇒ 子宮以外の場所で子宮内膜が増殖や剥離をおこし炎症や痛みをおこす
✅ 歯冠周囲炎(しかんしゅういえん)
⇒ 歯肉に埋もれた(親知らず等)歯のまわりが感染
✅ 歯周組織炎(ししゅうそしきえん)
⇒ 虫歯等から周りに感染したもの
✅ 腎盂腎炎(じんうじんえん)
⇒ 尿道から膀胱に入った細菌が腎臓まで運ばれた事が原因で感染をおこす
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✅ 尿道炎(にょうどうえん)
⇒ 微生物の感染が原因
✅ 膀胱炎(ぼうこうえん)
⇒ 外部からの腸内細菌が尿道から膀胱の中に細菌が入り込むことにより感染
✅ 乳腺炎(にゅうせんえん)
⇒ 乳腺のつまり
✅ 肺炎(はいえん)
⇒ 細菌や・ウィルスが体内に入り肺の炎症をおこす
✅ 瞼板腺炎(けんばんせんえん)※マイボーム腺
⇒ 細菌による化膿性の炎症
✅ 慢性膿皮症(まんせいのうひしょう)
⇒ 膿をもったニキビのような症状でブドウ球菌・化膿レンサ球菌により感染
✅ 表在性皮膚感染症(ひょうざいせいひふかんせんしょう)
⇒ とびひ等水泡やびらん症状があり黄色ブドウ菌により感染
いかがですか?耳鼻科・皮膚科・婦人科・歯科・泌尿器科・内科・眼科。いくつもの診療科からこの「セフゾンカプセル100mg」が処方されています。
薬の効果
次に、「セフゾンカプセル100mg」の効果についてご説明します。この「セフゾンカプセル100mg」はセフェム系の抗生物質に分類され、ペニシリン系に近い効果を出します。
✅ 病の原因となる細菌の細胞壁の合成を妨げ細菌の増殖を抑えることにより抗菌作を発揮します。
✅ 細菌による感染症の原因となる「菌」を殺します。
市販されている抗生物質についてはこちらを参考にして下さい。
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セフゾンカプセル100mgの風邪への効能
では、セフゾンカプセル100mgを風邪の時に処方された場合はどのような効果が見られるのでしょうか?
✅ 咽頭(のど)の痛みや発熱
✅ 急性気管支炎・肺炎の症状 ✅ 中耳炎 |
上記のような風邪の諸症状に効果がみられます。この薬は風邪が原因で体力が弱り免疫力が低下している際の二次感染を防ぐ働きがあるのです。
セフゾンカプセル100mgの副作用
お薬といえば病気を治してくれるものですが、やはり副作用も気になる所です。このお薬は他の抗生物質よりも副作用が少なく安全な抗生物質ですが腸内細菌のバランスが崩れて副作用を起こすことがあります。
主な副作用
✅ 発疹
✅ じんましん
✅ そう痒もしくはかゆみ
✅ 発熱
✅ 頭痛
✅ 腹痛、下痢
✅ 胃部の不快感
このような症状に気付いたら、担当医師(処方した医師)・薬剤師にご相談ください。
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稀に起こる可能性がある重大な副作用
✅ アナフィラキシー様症状
✅ 黄疸
✅ 肝臓障害
✅ 劇症肝炎
✅ 呼吸困難
✅ 浮腫(むくみ)
✅ 紅班
以上の稀な副作用については全ての症状について記載してはいませんが気になる症状が現れた際にはすぐに担当医師の受診し相談をしましょう。
セフゾンカプセル100mgの服用にあたり使用上の注意点
どの処方薬も同じですが使用上留意すべき事項あります。
✅ 服用時
→ 尿の色が変わる(赤っぽくなる)ことがありますが心配はありません。
→ 鉄を含むものと一緒に摂取した場合、便が赤くなることがありますが、心配はありません。
→ 妊婦、及び妊娠の可能性がある場合は医師と相談し使用する事ができるお薬です。
用法用量
副作用を出さない為にも用法用量はかならず守らなければなりませんね。
※1日3回の服用になりますが、担当医からの指示で回数はかわる事があります。
✅ 成人 1回1カプセル
≪注意≫
飲み忘れた場合ですが、すぐに気づいた場合は出来るだけ早く1回分をのみますが、次に飲む予定の時間迄が近い場合は1回分(飲み忘れ分)をとばし、予定の1回分だけを服用します。
絶対に2回分を一度に服用してはいけません。誤って多く服用した場合は担当医、もしくは薬剤師に相談してください。また、医師の指示がなく自己判断で薬の服用をやめないで下さい。
飲み合わせに注意しよう
最後になりましたが、このお薬には「飲み合わせ」に注意しなければならないものがあります。
薬どうしの飲み合わせに注意が必要
✅ 鉄剤(経口タイプ)
⇒ 鉄欠乏性貧血等の治療に使われます。
✅ ワルファリンカリウム
⇒ 血液を固まりにくくする作用がある(血液凝固防止作用)
✅ アルミニウム含有制酸剤・マグネシウム含有制酸剤
⇒ 胃腸薬の一種です。
気を付けたい食べ物
✅ 鉄分を多く含む食品
→ 海苔
→ ひじき
→ あさり 等
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は病院で処方される抗生物質セフゾンカプセル100mgについて解説いたしました。
副作用についてもご案内しましたが、このセフゾンカプセル100mgは比較的に副作用の少ないお薬で症状によっては妊婦さんや授乳時にも処方されるお薬です。用法用量をしっかり守りご利用ください。
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