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タケプロンod錠15㎎は市販薬がない!【副作用や効果を解説】

<監修医師 サリー>

だるい 

タケプロンという薬は一言で言うと胃薬の一つです。しかし、胃薬にはたくさんの種類があるのをご存じでしょうか。

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タケプロンod錠15㎎とは

 

消化を助ける薬や弱った胃の働きを高める薬・胃粘膜を修復する薬や胃酸の分泌を抑える薬など一言で胃薬と言っても様々な種類の胃薬があります。

このタケプロンという薬は胃酸の分泌を強力に抑える薬の種類になります。そのため、胃酸により症状が悪化する胃潰瘍や十二指腸潰瘍・逆流性食道炎などに使用されます。

 

そして、od錠とは口の中で溶ける薬のことを言います。内服するにあたって水を必要としないため、薬を飲み込むことが苦手な方でも服用しやすい薬となっています。

 

そして、このタケプロンod錠はいちごの味がついているため、口の中で溶かしても不快感が少なくとても飲みやすく作られているのも大きな特徴です。

 

急な胃痛の原因とその対処方法についてはこちらを参考にして下さい。

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タケプロンod錠15㎎の働きをしっかり把握

 

タケプロンという薬は胃酸を抑える薬です。では、実際にどのような働きがあるのかを見ていきます。

 

胃酸は食べ物が口に入ったのを脳が感知することで、胃酸の分泌指令がでて分泌されます。

 

胃酸は、食べ物を消化し、また外から一緒に入ってくる細菌などを殺菌する働きがあります。そのため、胃酸は私たち人間が生きていく上で必要不可欠なものなのです。

 

胃は酸に強くできているのですが、一部に傷ができてしまうと胃酸による攻撃を受けてしまいます。その状態が続くと、胃粘膜が荒れて胃潰瘍などを引き起こします。

 

胃酸は胃粘膜の壁細胞にある酵素の働きによって分泌されます。つまり、胃の壁細胞に胃酸分泌の最終段階のプロトンポンプというものが作用し、胃酸を分泌します。

 

このプロトンポンプの役割を阻害して胃酸の分泌を抑制するのがこのタケプロンの特徴です。

 

このような作用がある薬をプロトンポンプ阻害薬:PPIと言います。これらの薬は胃の中の酸に触れると、効果がなくなるという特徴があります。

 

そのため、胃ではなく腸で溶ける腸溶剤といわれる薬に分類されます。腸溶剤は小腸で吸収され、血中から胃の壁細胞に移動し作用を発揮します。

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タケプロンod錠15㎎が効果的な病気

 

タケプロンは胃酸の分泌を抑える薬です。では、実際にどのような病気の時に効果があり、処方されるのかをみていきます。

 

消化性潰瘍

消化性潰瘍とは胃・十二指腸など消化器にできる潰瘍のことを言います。

 

胃や十二指腸の粘膜の表面は、普段は強力な胃酸に負けないようになっています。

 

しかし、胃や十二指腸の表面を守る防御機能が低下し傷つくと、胃酸にさらされる事により粘膜が荒れ、ひどい場合は組織の一部がえぐりとられたような形になってしまいます。

 

さらに重症では、穿孔といって胃や十二指腸に穴が開いてしまうこともあります。

 

潰瘍を起こす原因は、防御機能を低下させるストレスや解熱鎮痛剤の長期服用などがありますが、一番の要因はピロリ菌であるといわれています。そして、潰瘍が悪化していく原因は胃酸です。

 

そのため、まずは潰瘍が悪化を防ぐために胃酸を抑えることが第一選択になります。そして、タケプロンは胃酸を強力に抑えることができる薬です。

 

ピロリ菌が確認された場合にはピロリ菌の除去も勧められます。

 

吻合部潰瘍

この潰瘍も胃酸によって生じる潰瘍のため、胃酸を抑えるためにタケプロンを使用することがあります。しかし、消化性潰瘍とは違いストレスなどの外的要因はあまり関係がないと言われています。

 

吻合部潰瘍とは、胃切除術後に胃と腸をつなぎ合わせた部分にできる潰瘍で一般的に術後3カ月~2年後に生じることがあるとされています。

 

これは、胃を切除し胃が小さくなっていても分泌される胃酸の量が変わらない場合などに起こりやすくなります。

 

この潰瘍を治療するためには、胃液をコントロールすることが必要なため、タケプロンのような胃酸を抑制する薬が使用されます。

 

逆流性食道炎

逆流性食道炎は胃液や胃の中で消化している途中の食べ物が食道に逆流し、炎症を起こすことを言います。

 

症状としては、胸焼けや胸の痛み・咳など様々な症状があらわれます。炎症が進むと粘膜がただれることや潰瘍ができることがあります。

 

通常、食道と胃の間は下部食道括約筋という筋肉により閉じられています。

食べ物を食べた時にだけ緩み、胃に食物を送り込みすぐに閉じる仕組みになっているため、通常であれば逆流することはありません。

 

しかし何らかの原因で食道に逆流すると、食道の粘膜は胃液に弱いため胃酸に触れ炎症を起こすことがままあります。

 

逆流の原因は食事が大きく影響していると言われていますが、加齢による食道括約筋の低下や肥満や猫背などによる腹圧の上昇も原因の一つとされています。

 

逆流性食道炎も胃酸による症状であるため、タケプロンのような胃酸の分泌を抑制する薬が使用されます。

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逆流性食道炎に効く7つの市販薬【これを参考にしてみて!】

 

非びらん性胃食道逆流症

逆流性食道炎のような明らかな炎症やただれが見られないけれども、逆流性食道炎と同じような症状がおきている場合をいいます。

 

実際に、内視鏡でみても炎症を起こしている所見がないため診断が難しいとされています。

 

症状を引き起こす原因は逆流性食道炎とほぼ同じであるため、治療法も胃酸の分泌を抑える薬の使用となります。

 

薬の内服による潰瘍の再発抑制

薬の中には副作用として胃酸の分泌を増やすものがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こすことがあります。

 

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)低用量アスピリンなどがこれに当たります。これらの薬による潰瘍は急激な痛みをもたらすことはあまりなく、いつのまにか潰瘍ができている状態を引き起こします。

【関連記事】
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そのため、胃酸の分泌を抑え予防していくために一緒に胃薬(タケプロンなど)が処方されることがあります。主治医の指示に従って服用しましょう。

 

タケプロンは15㎎と30㎎の規格がありますが、再発予防のための処方は15㎎に限定されています。

 

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌補助

胃潰瘍はピロリ菌が原因となることがあります。また、ピロリ菌は胃潰瘍だけでなく胃がんの原因にもなることがあるため、近年、ピロリ菌が確認された場合には積極的に除菌が勧められます

 

ピロリ菌除去の際、抗生物質の効果を最大限に生かすためにタケプロンのような胃酸の分泌を抑制する薬が一緒に処方されます。

 

抗生物質の効果が胃酸によって減少することがないようにタケプロンが使用されます。

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タケプロンod錠15㎎の副作用

 

副作用としてよく見られるのは「便秘」「下痢」「軟便」です。

 

下痢や軟便はピロリ菌除去として使用された場合に起こりやすく、その際は抗生物質も一緒に投与されているため、副作用がどちらの薬によるものか判断しにくい場合もあります。

 

また、AST・ALT・γGTP値の上昇など「肝機能障害」が副作用として起こることがあります。

 

ごくまれに、重篤な副作用を起こすこともあります。

 

アナフィラキシー(全身発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血顆粒球減少、血小板減少、貧血、黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う重篤な肝機能障害、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、間質性肺炎、間質性腎炎などは頻度がわずかな副作用ですが、重篤な症状を引き起こした例もあるので、異常が認められた場合には服用を中止し医療機関で適切な処置をうけてください

 

肝機能の異常チェックには血液検査が有効です。くわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
肝臓の血液検査の数値や料金について【病院では何科に行くべき?】

 

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タケプロンod錠15㎎の用法用量をしっかり守って

 

副作用でも肝機能障害について触れましたが、この薬は肝機能が低下している人が内服すると血中濃度が上がりやすいため注意が必要です。

 

そのため、肝臓病の人高齢者の人は副作用が出る可能性が他の人よりも高いため慎重に投与する必要があります。

 

タケプロンは胃酸を抑制させる作用のため、他の薬に影響を及ぼすことがあります。

抗エイズウイルス薬のアタザナビル・リルピビリンは薬の吸収を低下させ作用が減退するため一緒に内服することはできません。この場合は必ずエイズの治療を優先させる必要があります。

 

他にも、一緒に内服することで併用薬の効果を弱めてしまう薬や逆に作用を強めすぎてしまう薬があります。服用している薬は必ず医師に報告しましょう。

 

タケプロンod錠は口の中で溶けますので唾液か水で服用できます。ご自分の飲みやすい方法で内服してください。

 

タケプロンは疾患によって投与期間が決められています。タケプロン15㎎が併用薬の副作用予防のために、長期に渡って処方されることもあります。

 

その場合は肝機能や腎機能に異常がないか定期的な血液検査を受ける必要があります。

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タケプロンod錠15㎎は市販で手に入らない

 

タケプロンは胃酸の分泌を抑制する作用が強く、一回の内服による持続時間も長い特徴を持ち、医師による処方箋が必要な薬です。OTC薬品には認定されていません。

 

胃酸の分泌を抑制する作用を持っているH2ブロッカーと分類されるお薬がありますが、その中には「ガスター10」のようにOTC薬品に認定されている薬もあります。

H2ブロッカーはPPIとは効果や作用が異なりますが、胃酸分泌を抑制する薬です。

 

今回は胃薬の一つであるタケプロンod錠について解説しました。

胃薬には様々な種類があります。ご自身の症状が気になるときは、医師に相談して適切な治療をうけることが大切です。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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