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ミヤBM錠は安心なお薬!【効果や副作用も詳しく解説します】

<監修医師 サリー>

腹痛 

「ミヤBM錠」は整腸剤です。整腸剤にも様々な種類がありますが、「ミヤBM錠」はアトピーや花粉症の時にも処方されたり、抗生物質と一緒に飲むように勧められることもあるようです。

 

一体どのような理由からこんなに幅広い用途で使われているのでしょうか。副作用の心配は?飲み合わせは大丈夫?

 

ここではミヤBM錠の作用と副作用についてみていきましょう。

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ミヤBM錠ってどんなお薬?

 

ミヤBM錠は下痢、便秘といったお腹の不調を改善する整腸剤です。主成分は宮入菌という酪酸菌です。

 

乳酸菌に比べて酪酸菌は一般にあまり馴染みがありませんが、乳酸菌に負けないほどの優れた整腸作用を持っています。

 

その働きには、ガンを抑制する、悪玉菌の増殖を抑える、乳酸菌の餌になるオリゴ糖をつくる、ビタミンB群を生成するなど様々です。

オリゴ糖の効能についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
オリゴ糖の3つの効果に感動【便秘スッキリでダイエット!】

 

もう一つ、酪酸菌の優れた効果に、耐性があります。

 

私達が食べている乳製品や発酵食品には、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌がたくさん含まれています。

 

しかしこれらの菌は、ほとんどが腸に辿り着く前に胃酸や調理時の熱などで死滅してしまい、生きたまま腸に辿り付けるのはごくわずかです。

 

しかし酪酸菌は胃酸や加熱に大変強い性質を持ちます。口から摂取された酪酸菌は、胃酸にも耐え、大部分が腸内に到達することができます。

 

また、酪酸菌は抗生物質といった殺菌効果を持つ薬にも大変強い事がわかっています。

 

抗生物質を使うと腸内細菌のバランスが乱れ下痢や便秘を起こすことが知られていますが、酪酸菌は抗生物質にも耐え、その活動を続けるという研究結果が出ています。

 

さらに酪酸菌を含むミヤBM錠の最大の特徴は、安全性です。開発されて数十年が経過していますが、今まで一度も大きな副作用の報告はありません。このため小児から高齢者まで安全に使う事ができる整腸剤です。

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ミヤBM錠の効果はコレ!

 

ではミヤBM錠には一体どのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは考えられる作用とその詳細を見ていきましょう。

 

腹部症状の改善

酪酸菌は乳酸菌と同じく、善玉菌に分類されている菌です。腸内に到達すると、増殖を開始し悪玉菌の活動を抑えるように働きます。

 

悪玉菌の活動が抑えられることで、便秘や下痢と言った症状を緩和することができます。このため腹部膨満感や違和感、便秘、下痢に有効です。

 

また、感染性胃腸炎の時に腸内環境改善目的で処方されることもあります。

 

腸内環境についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
腸内フローラの改善!【3つの食事療法を試してみてスッキリ!】

 

抗炎症効果

酪酸菌の働きは整腸作用ばかりではありません。人が健康を保つ上で不可欠とされているビタミンB群を腸内で生成する働きもあります。

 

ビタミンB群の中でも、特にビタミンB6には抗炎症・抗アレルギー作用があるため、アトピー治療、花粉症対策にミヤBMが処方されることがあります。

 

抗潰瘍効果

酪酸菌が腸内で生成するビタミンB群の中には、抗潰瘍効果を持つビタミンB2も含まれています。

 

ビタミンB2には弱った胃腸の壁を修復する作用があり、胃腸炎や過敏性腸症候群に有効とされています。

 

その他の効果

ビタミンB群にはその他にも、アルコール代謝、脳の働きを助ける、エネルギー代謝、筋肉疲労改善、精神症状緩和(うつや無気力の改善)、神経症状の緩和といった効果があります。

 

ミヤBM錠には整腸作用の他にも、副次的に様々な効果が望めるのです。

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ミヤBM錠に副作用が少ないって本当?

 

薬に副作用がないなんてにわかには信じられない話ですが、過去数十年間にわたり副作用の報告がないお薬です。

 

1933年に宮入菌の有用性が発見され、製品化されて「ミヤBM錠」が誕生したのが1968年になります。製品化されて現在まで数十年経過していますが、大きな副作用の報告はありません。

 

ただし、酪酸菌を摂取することで増えすぎた善玉菌が原因となり軟便を起こしてしまう場合もあります。

 

しかし酪酸菌が過剰に増えたとしても、体に大きな問題があるわけではありません。増えすぎた酪酸菌は自然に排出されるため、すぐに正常な量に戻ることになります。

 

注意点としては、ミヤBM錠を作る工程で、ごく微量ですが脱脂粉乳を使っている事があります。

 

そのため乳製品アレルギーなどをお持ちの方は注意するようにしてください。アレルギー症状が出現したら、服用を中止し医師の判断を仰ぐようにしましょう。

 

アレルギー体質を調べる方法についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
【アレルギー検査の費用】と種類を徹底解説!

 

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ミヤBM錠は小児にも優しいお薬

 

ミヤBM錠は副作用がないということだけでなく、無味無臭であること、様々な腹部症状に対して有効であるということから、小さな子供から高齢者まで処方されるお薬です。

 

また胎児や乳児への影響もないため、妊婦さんや授乳中のお母さんも安心して飲むことができます

 

小さな子供への飲ませ方

錠剤の摂取が困難な赤ちゃんや乳幼児には「ミヤBM細粒」が処方されます。

 

一般的に薬を飲ませる時は、通常であればミルクや離乳食には混ぜないよう指導を受けますが、「ミヤBM」は無味無臭のため、ミルクに混ぜて飲ませたり唇に塗って内服させることができます

 

妊娠中や授乳中も安心

また妊娠中は安易に下剤を飲まないよう言われています。それは下剤の種類によっては早産や流産の危険性が高まる恐れがあるためです。

 

しかしミヤBM錠は腸内環境を整える安全性の高い薬ですので、妊娠中、授乳中も内服することができます

 

アレルギー予防にも?

花粉症やアトピー、鼻炎といったアレルギーの原因に、腸内環境のバランスが原因という研究もあるようです。

 

医療機関でもアレルギー対策に、ミヤBM錠や乳酸菌成分が含まれた内服を処方するところがあります。

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処方薬のミヤBM錠と市販薬とはどう違うのか

 

ミヤBM錠は処方薬のため、医師の処方箋が必要なお薬です。

 

それとは別に、同じ宮入菌を含有した市販薬にミヤリサンというお薬があります。ミヤリサンは指定医薬部外品のため、医師の処方なくとも全国のドラッグストアで購入できる消化整腸薬です。

 

ではこの二つに違いはあるのでしょうか

 

成分量と価格

病院処方のミヤBM錠は、20mg/錠の錠剤タイプと40mg/gタイプの細粒があり、1日3~4回に分けて飲みます。

 

一方、ミヤリサンは、10mg/錠の含有量のため、同じ成分量を摂取するためには錠剤数を増やす必要があり、費用は割高になります。

 

効果の差と利便性

ミヤBM錠、ミヤリサンどちらも同じ菌を使用しているため、用法用量を守っていれば期待される効果は同じになります。

 

ミヤBM錠は医師の処方がなければ購入することができませんが、ミヤリサン錠は全国のドラッグストアでいつでも購入が可能です。

 

忙しくて病院に行く時間が取れない人にはミヤリサン錠の購入という選択も良いでしょう。ドラッグストアの薬剤師に相談することもできます。

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即効効く!便秘の解消法5選

 

本題から少々外れますが、お薬以外の便秘解消につながる方法をご紹介します。

 

ツボ押し

人の体には数百ともいえるツボがあります。その中でも、特に便秘や腹部症状改善に良いとされるツボを選びました。

 

✅ 天枢(てんすう)…内臓全体の働きを改善します。

おへそから横に指幅3本両外側にあります。3本指で痛くない程度に数回優しく押してください。ツボを押すときは仰向けになりながら押すと効果的です。

 

✅ 大巨(だいこ)…内臓機能全体と婦人科系の症状に総合的に効果があるとされています。

大巨は天枢の指幅2~3本分下がった場所にあります。3本指で痛くない程度に軽く押すようにしましょう。

 

✅ 合谷(ごうこく)…便秘、下痢、頭痛、慢性疲労、睡眠改善、精神安定といった万病に効くツボです。

場所は手の甲側で、親指と人差し指の骨が合流する部分のやや人差し指寄りの位置です。

指で辿っていくと、小さなくぼみを見つける事が出来ます。押すと鈍い痛みがあります。逆の手の親指で気持ち良いと思える強さに数秒押しましょう。

 

✅ 支溝(しこう)…「便秘の名穴」として有名なツボです。

腕にあるツボです。手の甲側の手首から指幅3~4本下にあります。2本の骨の間に位置しています。親指を使ってやや強めに押しましょう。マッサージするように押すと効果的です。

 

オリーブオイル

古来よりオリーブオイルは天然の下剤として使用されてきました。その働きには便を柔らかくするだけでなく、便の排出を助け、腸の蠕動運動を促進する効果があります。

 

料理に使うことでも十分に効果はありますが、朝起きて食事の前にティースプーン1杯ほど飲むとさらに効果的です。飲むのが少し難しいようなら、食事にかけてしまいましょう。

 

ストレッチや筋トレ

便秘解消に一番なのは、やはり運動です。運動することで腸の働きを促し、溜まっている宿便を排出することができます。

 

✅ エアー自転車こぎ

仰向けに寝て足を垂直にできるだけ高くあげましょう。手で腰と背中を支えます。

そのままの姿勢で自転車こぎを10回ずつ、1~3セット行いましょう。

首が弱い人は痛みを感じたらすぐに中止してください。

 

✅ うつ伏せストレッチ

これは簡単です。うつ伏せになり10分間ゴロゴロと転がるだけです。こうすることで腸をマッサージできるほか、全身の筋肉トレーニングをすることができます。

広い場所やベッドの上など障害物がない所で行うようにしてください。

 

十分な水分摂取

食物は胃で消化された後、大腸、小腸、直腸を通って排出されます。この過程で水分や栄養分が吸収され、徐々に便としての形をとっていきます。

 

体内に十分な水分が満ちていれば腸内にある便から必要以上に水分が吸収されることはありませんが、体が水分不足に陥っていると水分が余計に奪われ、便が固くなってしまいます

 

このタイプの便秘であれば水分を摂取してあげることで改善することがほとんどです。目安は1日1.5L~2L程と言われていますが、一度にたくさん飲むことはおすすめできません。

 

理想は1時間にコップ1杯程度を複数回に分けて少しずつ飲むことです。トイレに行ったら水を一杯飲む、という風に習慣づけてしまいましょう。

 

酪酸菌と他の菌を組み合わせて

酪酸菌はビフィズス菌や乳酸菌といった他の善玉菌を一緒に摂取することで、元からある整腸作用をさらに高める事ができます

 

市販薬の整腸剤の中には、乳酸菌と酪酸菌を一緒に錠剤に組み込んでいるタイプもあるようです。

 

納豆やヨーグルト、乳製品と組み合わせて使用してみるとより効果的です。

ヨーグルトの効能についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
風邪はヨーグルトで解消!【驚きの効果や予防対策のススメ】

 

ミヤBM錠は効果が現れるまで個人差があります。早い人は1日で、遅くとも1週間程度で整腸作用を実感するでしょう。

 

もし1週間以上飲んでも効果が得られない場合は、宮入菌がお腹にあっていない事も考えられます。

 

医療機関で処方されるお薬には、ビオフェルミンやラックビーといったビフィズス菌を含むお薬もあります。ミヤBM錠を1週間ほど飲んでも効果を得られない場合は、医師に相談してみても良いでしょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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