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メクリジンで身長が伸びる効果に驚愕!【副作用は脳に影響!?】

<監修薬剤師 いちかわえつこ>
薬 

メクリジンとは、乗り物酔いする人ならお世話になったことも多いモノ。市販の酔い止め薬にもよく使われている成分なのですが、テレビ番組で紹介されたのをきっかけに「身長が伸びる」効果もあると広まりました。

 

もし本当だとしたら、乗り物酔いする人が得な気もしますね。メクリジンで身長が伸びるメカニズムについて、注意したい副作用と一緒に解説していきたいと思います。

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メクリジンとは?

 

メクリジンは、鼻炎薬などでもお馴染みの抗ヒスタミン薬です。

ただし、使うのは花粉症や風邪薬としてではなく「鎮うん薬」として。鎮うん薬とは、酔い止め薬や使われる薬のことで、めまい予防や制吐作用などがあります。

 

市販の酔い止め薬にも“塩酸メクリジン”として使われていることが多く、第2類医薬品に分類されるため、ドラッグストアなどで手軽に購入することが可能です。

 

効き目としては、即効性では劣りますが、持続性があるため、長時間乗り物に乗らなくてはいけない旅行の時などに便利な薬です。

酔い止め薬として飲む場合には、乗り物に乗る30分~1時間前に服用しましょう。

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メクリジンの効果

 

吐き気を抑える

メクリジンは抗ヒスタミン薬。嘔気や嘔吐といった症状が起こるのは、ヒスタミンが嘔吐中枢という部分を刺激してしまうため。メクリジンがヒスタミンの作用を抑えることで、嘔吐中枢も守ることができるのです。

 

それにより、乗り物酔いによる嘔気や嘔吐を予防することが可能です。メクリジンは安全性の高いお薬です。

 

めまいを抑える

ヒスタミンは、内耳にも影響を与えます。乗り物酔いをすると、目が回るような、グルグルとしためまいを起こすこともありますよね。これも、ヒスタミンにより、内耳の自律神経に誤作動を起こさせてしまうため。

 

回転性のめまいや、内耳が関係する平衡障害の治療にも使われることがあります。

めまいの原因についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
頭痛に吐き気やめまいがする原因とは!簡単に解説!

 

身長を伸ばす!?

さて、いよいよ今回の本題です。メクリジンは本当に身長を伸ばすのかというと、その可能性は大いにあると言えるのではないでしょうか。

 

これを研究しているのは、名古屋大大学院の医学部・整形外科の鬼頭浩史教授らによるチーム。ラットを使った実験により、メクリジンには骨を伸ばす効果があることを発見しました。

 

“骨が成長しない病気”の状態にしておいたラットの細胞に、トータルで1186種類の薬をかけてみた結果、メクリジンをかけた細胞には骨の伸長促進効果が見られたそう。

 

この、骨の伸長促進効果を作り出しているのは、大きく分けて3つの作用。

✅ 骨の成長を邪魔する物質が活性化するのを抑える。

✅ 骨を縦方向に伸ばす。

✅ 軟骨細胞も増殖させ、分化を促進する。

つまりは、骨を成長させて伸ばすことにより、身長も伸びるという仕組みなのですね。

 

これらの作用を利用すれば、軟骨無形成症という、遺伝子の異常により身長が伸びない難病の治療にも使えるのではないか、というのが研究チームの出した結論。

現在は、まだ人での臨床試験などは行われていませんが、これからに期待が持てますね。

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メクリジンの副作用

 

薬はサプリメントではない!

メクリジンには骨を伸ばす効果があることが分かりましたが、それ目的で、酔い止め薬をサプリメント感覚で飲んではいけません。メクリジンは、あくまでも医薬品。副作用もありますし、1日の許容量なども決まっています。

 

市販薬の酔い止め薬では、1日分の含有量が50~70mgほどに決められているものが多くなっています。1回の服用量も、25~50mgほど。必ず添付文章などを読んで、そこに書かれている用法容量を守って飲んでくださいね。

 

また、小児の安全性や有効性に関しては確立していないので、子供の身長を伸ばすために自己判断で使うことは危険です。

身長への影響についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
牛乳の効果や効能に驚き!【胸や身長への影響は本当?】

 

副作用の眠気に注意!

メクリジンは抗ヒスタミン作用のある薬ですが、抗コリン作用も一緒に現れやすくなってしまうという特徴があります。

 

抗コリン作用とは、脳や全身ではたらくアセチルコリンの作用を抑えるもので、副交感神経の働きをブロックします。

それにより、抗コリン作用の効果を期待して飲んでいない場合には、様々な副作用として身体に現れてしまうことがあるので注意が必要です。

 

まず気を付けたいのは「眠気」

乗り物酔いとして服用することが多いかとは思いますが、自分では運転しないように。仕事で機械操作をするという人も注意したほうが良いですね。また、アルコ―ルでより眠気が強くなってしまうので気を付けましょう。

 

「排尿困難」「眼圧上昇」などもあるので、腎機能障害や緑内障の人は、服用前に医師や薬剤師に相談するようにしてください。

また、稀に重度のアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。発疹や痒み、腫れ、めまい、呼吸困難などが見られる場合は、すぐ医療機関を受診しましょう。

 

身長を伸ばしたいからと飲み続けることは大変危険です。

【関連記事】
薬の副作用で眠気が。。【この対策方法でシャキッと解消しよう!】

 

薬に頼らず身長を伸ばす方法

子供の頃、背が高くなりたいと牛乳を毎日必死に飲んでいた、なんてエピソードをお持ちの人も多いのではないでしょうか。カルシウムも骨の形成には大切ですが、それ以外でも身長を伸ばす方法はたくさんあります。

 

まず、大人でも効果が期待できるのが「ストレッチ」です。大きな筋肉のある部分を伸ばすことで、こわばりをほぐして柔軟性を持たせます。

 

✅ 背中:四つん這いになった状態で、背中を反らせたり丸めたりしましょう。

✅ 前もも:正座をして、そのまま後ろにゆっくり倒れます。

✅ ももの裏:足を前に出して座って前屈をします。

このあたりをお風呂上りなどに行うと良いそう。ただし無理はしないで、気持ちいいと思える範囲で行ってくださいね。

 

また、育ち盛りの子供に最適なのは、寝ること。“寝る子は育つ”とも言いますよね。

実は、身長を伸ばすために欠かせない成長ホルモンは夜、睡眠中に分泌されているのです。それと一緒に、適度な運動をすればベスト。運動をすることでも成長ホルモンの分泌量は増えます。

 

一部の筋肉に負荷がかかるものではなく、骨に適度な刺激が与えられるような運動をしましょう。

特に、縦方向に身体を伸ばすような運動(バレーボールやバスケットボールなどのジャンプするスポーツ、縄跳びなど)が効果的なようですよ。

薬に頼らず、健康的な方法で身長を伸ばすようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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