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モービック錠10mgの強さや効果はコレ【6つの副作用に注意】

<監修薬剤師 サリー>
薬 

モービック錠10mgは2005年から販売されている、非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)に分類される薬です。

NSAIDsとはステロイドではないお薬の事を言い、いわゆる「解熱、鎮痛、消炎作用」のある薬です。

 

NSAIDsの消炎鎮痛剤は色々な種類がありますが、今回はモービック錠10mgの効果や特徴、痛み止めとしての強さや副作用などについて解説していきます。

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モービック錠10mgの薬効はコレ

 

モービック錠10mgは炎症を引き起こす成分を抑制する事で「解熱・消炎・鎮痛作用」を発揮します。一般名はメロキシカムと言います。

 

対症療法薬になりますので、痛みや熱そのものの元の原因となっている病気などを治療する薬ではありません。

 

モービック錠10mgは非ステロイド系腸炎鎮痛剤(NSAIDs)に分類される事を挙げましたが、そのNSAIDsの中でも強さとしては個人差がありますが「中等度」と言われています。

 

また同様のNSAIDsの中でも副作用として出やすい胃腸障害が少ない事が報告されていて、利点としては1日1回の服用で良いとされるところです。

 

他のNSAIDsのお薬が基本的に1日3回の服用を目安にしている事に対し、モービック錠は1日1回の服用で良いのですが、

服用後の半減期(お薬を服用してから血液中の濃度が半分になるまでの時間)は約28時間、最高血中濃度達成が7時間です。

 

そのため早く痛みを止めたいという時などには、効き目がなかなか現れないという事です。

急な腰痛をすぐに治したいという方はこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
痛い!急な腰痛の治し方はコレを試してみて!

 

モービック錠10mgの効果効能

 

では、モービック錠10mgの効果や効能についてお話ししていきましょう。

 

モービック錠10mgの効果

前述でもお話ししたように「消炎・鎮痛作用」が挙げられます。

 

モービック錠10mgが効くとされている疾患

✅ 関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・肩関節周囲炎・頸肩腕症候群の消炎、鎮痛に使用されます。

 

しかしながら、この症状を「改善」する目的ではなく症状を緩和する為のお薬として用いられるので、症状を緩和させるだけでなく、その根本となる病気を治すような治療を併用する事が必要になってきます。

関節リウマチについてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
リュウマチの初期症状チェック!【4つの治療方法も解説!】

 

モービック錠10mgの正しい服用方法

 

モービック錠10mgを服用する事でどのような効果があるかをお話ししてきましたが、正しい服用方法について見ていきましょう。

 

モービック錠10mgの正しい服用方法

モービック錠10mgは長く効くお薬です。モービック錠10mgを1日1回、食後に経口服用します。

年齢や症状によって、適宜増減し調整する場合もありますが、1日の最高投与量は15mgまでとされています。

 

モービック錠10mgを服用する事で起こる身体の中の作用

服用方法を知ったところで、体内でどのような作用があるのかも見ていきましょう。

 

モービック錠などのNSAIDsはシクロオキシゲナーゼ(COX)という物質のはたらきをブロックするはたらきがあります。

COXとはプロスタグランジンが作られる時に必要な物質であるため、COXがブロックされるとプロスタグランジンが作られにくくなります。

 

過剰なプロスタグランジンの生合成により炎症や痛み、熱を引き起こすので、COXの働きをブロックする事で、解熱・鎮痛・消炎作用が発揮されるのです。

 

ちなみにCOXにはCOX1とCOX2という種類があり、胃の粘膜などに関係するのがCOX1、炎症などに関係しているのがCOX2になります。

 

つまりCOX2に効き目があれば、胃腸障害などの副作用を少なくする事が出来るという事ですね。

 

実際、他のNSAIDsのお薬がCOX1とCOX2を同等にブロックする事に対して、モービック錠はCOX2をCOX1よりも約12倍強くブロックする事が確認されています。

 

胃腸障害が少ない事は服用する患者さんにとっても有り難い事ですよね。こういった胃腸障害の少ないNSAIDsのお薬を「選択的COX2阻害薬」とも呼びます。

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モービック錠10mgの注意したい副作用

 

モービック錠10mgがNSAIDsのお薬の中でも胃腸障害の副作用が少ない事をお話ししましたが、お薬に変わりはありませんので全く副作用が無いとも言い切れません

 

モービック錠の副作用についてお話ししていきます。

 

モービック錠の主な副作用

モービック錠もNSAIDsに変わりはないので、主な副作用は胃腸障害です。

発生する確率は約6.5%という報告がありますが、主な症状としては胃部不快感、上腹部痛、発疹、悪心、胃炎、口内炎などが挙げられます。

 

副作用が少ないとはいえ、全くないとは言えません。長期に服用する方、高齢者の方が服用する際には注意が必要になります。

 

モービック錠の重篤な副作用

稀に起こる重篤な副作用として挙げられる症状に以下のものがあります。

 

消化性潰瘍、吐血、下血等の胃腸出血、大腸炎、喘息発作、急性腎不全、

水疱、多形紅斑、ショック症状としてアナフィラキシー反応、アナフィラキシー様反応、

血管浮腫、肝炎,重篤な肝機能障害が挙げられます。

 

頻度は稀ですが、重篤な副作用を引き起こさない為にも、異変を感じたらすぐに主治医に相談し、定期的に胃の検査、血液検査などを定期的に受けるようにしましょう。

【関連記事】
肝臓の血液検査の数値や料金について【病院では何科に行くべき?】

 

また妊娠中の方に服用すると胎児に影響を及ぼす可能性が報告されているため、服用は控えます。

 

モービック錠10mgは中等度の効き目のあるお薬であり、緩やかに効き目のあるお薬ですので、即効性を求める「頓服」的な使い方には不向きです。

痛みや熱などを早く抑えたい場合などには主治医と適宜相談し、服用する事が重要になってきます。

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