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口臭の元!取れない舌苔を撃退!【原因や取り方を解説します!】

<監修医師 豊田早苗>

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口臭には様々な原因があります、ニンニクやアルコール等の食べ物や歯を磨かずに不衛生にしたままにするなどは原因としてよく知られていますが、今回は舌に焦点を当てて、口臭の原因となる舌苔(ぜったい)について解説と対策を紹介します。

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そもそも舌苔とは何か

 

基本的に舌の表面はピンク色をしています。舌苔ができることで白い色となり、場合によっては口臭の原因となります。

ではこの舌苔は何でできているかというと、舌の細胞が硬化し角質となり剥がれたもの、舌の隙間に入った細菌や食べカスなどの汚れ等、様々のものから出来ています。

 

舌苔が出来たからといって必ずしも口臭を発するわけではありません、食べかすが溜まりすぎて発せられる臭い細胞が繁殖しすぎてそこから発生するガスなどが口臭の原因です。

 

舌苔ができる3つの原因

 

食べかすが溜まるのは、やはり歯みがきが十分でないことがあげられます。細菌の増殖や細胞の角質が増える原因の1つが唾液量の減少とそれに伴う乾燥です。

 

唾液に含まれる成分には口腔内の細菌を殺菌する抗生物質のような効果をもっていますので、唾液の減少や乾燥により細菌が増えてしまいます。

舌が乾燥すると舌の一番表面の上皮細胞が水分を失い硬化し角質となりやすくなります。口呼吸や舌運動の低下などは乾燥や唾液量を減らす原因の1つです。

 

また基本的に舌は口の上部に当たっており、口腔の上部がヤスリのような働きを持っている為、これにより舌苔は削り落とされるのが普通です。

しかし、低舌位と呼ばれる舌が口腔の下方に位置し、口腔の上部に当たらない人は舌苔が落とされず、舌苔が溜まりやすいと言え、低舌位の方も舌苔ができやすい原因の1つとなります。

 

唾液が少ない原因についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
唾液が少ない原因はこの病気かも!【2つの対策を試してみて】

 

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舌苔が付着しやすい人にはこんな特徴がある!

 

口腔の唾液量の減少と乾燥が舌苔の付着しやすい原因であることは解説しました。唾液は加齢とともに減少してゆくのですが、生活習慣に気を付けないと若くても減少してしまいます。

 

口呼吸の原因として、花粉症やアレルギー性鼻炎など鼻に問題がある、よく噛んで食事をしない為に口の筋肉が弱い、左右の歯で平等に噛まない為に歯並びが悪く口が閉じない、意識せずに癖で口呼吸になっているなどがあります。

 

人の舌は構造上、食べ物を噛んで食べる咀嚼(そしゃく)している状態では舌は連動して上下に動きます。この際に食べ物を細かく砕きやすくし、飲み込むために唾液の量が増えます。

食べ物をあまり噛まずにすぐ飲み込んでしまう人は舌運動が十分に行われず、唾液の量も不十分な状態になります。

 

口呼吸の治し方についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
口呼吸の6つの治し方!【大人でも諦めないで改善しよう!】

 

他にも舌苔の原因となる生活習慣は様々です。仕事や人間関係、ダイエットなどによるストレス、野菜や果物を食べないような偏食の方はビタミンが不足し、免疫力が低下し舌苔の原因となります。

 

朝食を食べないと1日の唾液量が十分に出ないという研究結果も出ています。喫煙についてもタバコに含まれるニコチンやタールが口腔の血液量を減らすことで唾液の量を減らしてしまいます。

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危険!白い舌苔を放置しないで

 

口臭には種類がある

口臭の原因が基本的に舌苔だけの場合であれば、臭いは硫化水素ガスによる卵が腐ったような臭いがします。

 

このガスは基本的に舌苔がよほど多くない限り口腔外には排出されず、気になるような匂いにもなりませんし、水分補給や舌掃除、ストレスを溜めないような生活を送るなどを心がけ舌苔を増やさないようにすれば大事にはなりません

 

問題となるのは歯周病を合併した時

歯周病になるとメチルメルカプタンが多く生成されます。このメチルメルカプタンは玉ねぎの腐ったような臭いがします。

しかも硫化水素とは違い口腔外に出やすい為、自身だけでなく他人にまで不快な思いをさせてしまいます。

 

歯周病は歯茎の痛みや他の病気を引き起こすとも言われており、専門科での治療が必要ですので口臭が強く玉ねぎが腐ったような臭いがする場合は早めに歯科や口腔外科を受診しましょう。

 

舌苔は胃や腸の病気に関わっている

胃痛を伴う胃潰瘍や胃がん等の胃の病気や下痢を引き起こす胃腸炎や十二指腸炎、過敏性腸症候群はその兆候として舌苔が現れやすいです。

 

胃や腸は食事からの栄養を吸収する器官を担っています。何らかの病気で胃や腸が弱ってしまうと栄養不足で口腔内の免疫力が落ちて細菌が溜まり舌苔が出来やすくなります。

 

過敏性腸症候群についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
過敏性腸症候群の食事療法を紹介!【原因を知って治療しよう!】

 

舌苔は肺炎の原因にもなる

高齢者では舌苔が原因で誤嚥性肺炎を起こすことがあります。

誤嚥性肺炎とは食べ物を飲み込んだ時に通常は食道を通って食べ物が胃に到達するのですが、誤って気管を通ってしまい、その際に細菌も肺に入りかけることで炎症が起こり肺炎となってしまう病気です。

細菌の温床である舌苔が多くある状態だと誤嚥性肺炎にもなりやすい状態と言えます。

 

誤嚥性肺炎の原因についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
誤嚥性肺炎の症状と治療法をどこよりも分かりやすく解説!

 

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舌苔の正しい取り方を紹介!

 

専用の道具を使う

最近では舌専用の舌ブラシが販売されています。ドラッグストア等で探してみましょう。

 

歯ブラシや歯磨き粉は使わない方がよいです。なぜなら毛先や歯磨き粉に含まれる重曹が舌を傷つけてしまうので角質が増えたり、舌にキズがついて隙間に食べカスや細菌が入ってしまうからです。

 

取りすぎに注意

舌苔を必要以上に取りすぎようとすると、舌の上皮に存在する味蕾(みらい)という味を感じやすくする器官を傷つける為、ひどい場合は味覚障害になってしまいます。

 

ココナッツオイルでうがいをする

ココナッツオイルでうがいをすることをオイルプリングと呼びます。ココナッツオイルには舌の細菌を除去してくれる効果があるのです。

オイルプリングを行うのなら細菌が一番溜まっている朝の起床時に行うのが良いでしょう。

 

はちみつやパイナップルで舌苔が取れる

はちみつやパイナップルに含まれるプロテアーゼという酵素はたんぱく質を分解、除去します。

細菌はたんぱく質を構成成分としているのではちみつやパイナップルで細菌の増殖を防ぐことができます

 

道具を使わなくても取れる

舌を口腔の上部にこすりつけるだけでも舌苔は取ることができます。舌の運動にもなるので、唾液が分泌され、舌苔の増量の予防になり一石二鳥です。

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舌苔になりやすい舌に要注意

 

舌苔ができやすい生活習慣については解説しました。今度は舌そのものに焦点を当ててゆきます。

 

舌に深い溝ができる溝状舌というものがあります。溝が深い為、細菌や食べかすが溜まりやすいです。

溝状舌は生まれつきもっている先天性のものと、生活習慣が原因となる後天性のものがあります。基本的に治療は必要ありません、口腔内を清潔に保つこと生活習慣の改善が必要です。

 

薬の副作用でも舌苔が増えやすくなります。とはいっても薬そのものが舌苔を増やすわけではありません。薬により口腔内の唾液量の減少や乾燥、免疫の低下が起こることで二次的に舌苔が増えるのです。

 

うつ病や統合失調症など精神疾患に用いられる薬は抗コリン作用によって唾液量が減少します。風邪薬にも抗コリン作用を含むものがありますので、気になる方は薬剤師に相談しましょう。

 

高血圧の治療薬の中でも尿を出しやすくする利尿剤と呼ばれるものは体から水分が抜けてゆくので脱水状態となり、口腔内が乾燥しやすいです。

 

皮膚疾患や喘息などで使われる飲み薬のステロイドは長期的に服用することで免疫低下が起こる為、舌苔の原因となる細菌が増殖しやすいです。

 

舌苔の原因と対策について解説しました。生活習慣の改善や特に予防の大前提は口腔内を清潔にすることにあります。

 

臭いが強い場合は歯科や口腔外科などで診てもらいましょう。清潔にしているのに舌苔が多い、そんな場合は胃や腸の疾患が考えられますので異常を感じたらすぐに病院で診てもらうことをお勧めします。

舌から始まるサインを見逃さずに健康的な生活を送れるようにしましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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