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喉に白い膿がある!【熱もあるならコノ病気かもしれない!】

<監修医師 吉野 聖奈>
喉

喉の奥に白いツブツブのようなものができているけど、これって何と思う事があると思いますが、喉に白い膿ができる原因や熱も一緒にある場合、病気の可能性などを解説します。

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喉に白い膿! これって何?

 

扁桃腺が赤くはれて違和感や痛みがあり白いツブツブの様な白い膿ができますが、それは白苔(はくたい)と呼ばれ急性扁桃腺炎の特徴的な症状のひとつです。

 

この白苔ができたまま放置して悪化しますと、その原因の細菌やウイルスによっては急性腎炎などの腎臓病や肝臓機能障害、リウマチ熱、神経や心臓などの重大な合併症を発症する可能性もあるため注意が必要です。

 

また、喉の扁桃腺の周囲に乳白色の白い固まりができて臭いなどを発する場合があります。

 

扁桃腺の表面の多くの穴、これを陰窩(いんか)と呼び食べ物のカスや細菌などの死がいなどがここに溜まり固まりを作りますが、これは膿栓(のうせん)または臭い玉と呼ばれています。

 

健康な人にでもでき、雑菌がいるため特有の悪臭があり口臭の原因にもなります。

簡単に取り除くこともできますが出血したり更に炎症を悪化させたりすることもあり、繰り返しできるために定期的に病院で取り除いてもらった方がいいです。

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白い膿ができる4つの原因

 

では、白い膿ができる原因は何が考えられるかその原因について説明します。

 

 急性扁桃炎が原因

体調不良で風邪のような症状を示してそのうち喉が痛い、扁桃腺肥大を呈し、高熱が出る、寒気がする、その上白い白苔が付着していますと、急性扁桃炎で小児や成人に多く罹患します。

 

慢性(習慣性)扁桃炎が原因

年に数回扁桃炎を繰り返す場合、慢性(習慣性)扁桃炎とよばれます。ストレスや体の疲れなどで免疫力低下した時に発症しやすくなります

 

扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)

扁桃腺が感染を起し白い膿がたまると扁桃周囲膿瘍になります。

この症状は溶連菌によるものが多く、暴飲暴食や過労による疲労、口呼吸による喉の乾燥が原因です。

 

ウイルス性扁桃炎が原因

アデノウイルスやEBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)、エンテロウイルスなどのウイルスが原因でウイルス性扁桃炎を発症します。

その場合も白い膿ができ白苔が付着します

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熱があるならコノ病気かもしれない!

 

扁桃腺に白苔が付着して熱もある場合は、病気を疑ったほうが賢明ですが、その際可能性のある病気について解説します。

 

 急性扁桃炎

扁桃腺肥大で、痛みがある扁桃炎で急に熱が出た場合、急性扁桃炎と考えられ、38度以上の高熱が特徴で全身の倦怠感、頭痛、関節痛などを伴います。

 

扁桃腺周囲炎

急性扁桃炎が治りかけた頃に扁桃の炎症が悪化する場合扁桃腺周囲炎と呼び高熱と激しい痛みがあり、扁桃の周囲に膿瘍(のうよう)ができ化膿するために口臭がする場合があります

 

アデノウイルス感染症

アデノウイルスが原因で発症し、喉の痛み、5日間程度続く高熱、扁桃が赤くはれ白苔が付着します。

アデノウイルスは検査ですぐに出ますので検査をして症状の確定をします。

【関連記事】
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溶連菌感染症

溶血性レンサ球菌が原因で発症し、激しい喉の痛みを伴い発熱とともに身体に赤い発疹が出て、扁桃も赤く腫れ白苔が付着し、時に吐き気なども伴います。

溶連菌の検出も検査で簡単にわかりますので、診断の確定は早いです。

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【要注意】溶連菌感染症の大人の症状!熱が続いたら危険?

 

伝染性単核症(でんせんせいたんかくしょう)

EBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)感染による疾患です。白血球の一部(単核球)であるリンパ球が増殖するために発症する疾患です。

咽頭痛、長引く発熱、首のリンパ節の腫脹があらわれ扁桃に白苔が付着します。

血液検査で診断しますが、悪化しますと入院が必要になります。

 

他の疾患

扁桃周囲膿瘍、化膿性扁桃腺炎等も原因と考えられますが、溶連菌による急性糸球体腎炎、リウマチ熱、アレルギー性紫斑病(しはんびょう)などの合併症の恐れもあります。

 

同じような症状を示す病気で猩紅熱(しょうこうねつ)があります。

また、咽頭クラミジアが原因で風邪のような症状を示し、扁桃炎と同じ自覚症状がありますが、この症状は性病の一種ですので混同しない事が重要です。

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白い膿を治す対処方法

 

では、次に白い膿を治す対処方法は一体何があるか、紹介します。

 

白苔の場合

白苔は扁桃腺炎が原因ですので、病院で扁桃腺炎を治療することが先決です。

 

細菌が原因の場合、ペニシリン系、セファロスポリン系の抗生物質を服用、または点滴による注射などが有効です。消毒剤で喉の消毒をしたり、うがいをすることも効果的です。

 

ウイルスの場合は単純ヘルペス以外薬剤はありませんので、鎮痛解熱剤や化膿止めを服用する対処療法で炎症の軽減を図ります。

 

膿栓の場合

自分で固まりをとろうとすると、簡単にとれたりしますが喉の粘膜を傷つけて出血したり炎症を悪化させる可能性がありますのでやめておくべきです。

耳鼻咽喉科で膿栓の吸引や陰窩の洗浄の処置を受ける事が大事です。

しかし、症状は繰り返し発症しますので、その都度同じ処置を受ける必要があります。

【関連記事】
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自分でする対処方法

その他に自分でできる対処方法があります。

✅ 軽い運動やストレッチ等を行い身体の免疫力を高めたり、はちみつなどを使った高栄養価の食事をとり免疫力を高め病気への抵抗力をつけます。

 

✅ 喉のツボを押したり喉の扁桃腺付近をマッサージしますと効果があります。

 

手術を検討する

何回も扁桃腺炎が再発したり、高熱が高い場合が続く様ですと扁桃摘出手術などを考慮する場合があります。

扁桃の炎症を起こさない事や合併症(関節リウマチ、腎炎など)を防ぐ目的で行われます。

 

白い膿を予防するには

 

では、白い膿を予防するにはどんなことをすればいいのかを解説します。

 

生活習慣による予防

普段の生活において、手洗いうがいの励行、特に食事後のうがいを行い規則正しい生活をしストレスを溜めないように、十分な睡眠をとり身体に疲労を残さないようにします。

また、適度な運動を行い免疫力のアップをはかります。

 

食事による予防

高栄養価の食べ物、特にはちみつなどの栄養価の高い物を食べる事や、バランスのとれた食事を心がけ免疫力のアップを図ります。

風邪や扁桃腺炎予防になるようビタミンCの接種も有効です。

一日少しずつ水を飲むなど水分の摂取も必要です。

 

乾燥を防ぐ

部屋の湿度に注意を払い加湿器を使って加湿を行い、またマスクを着用し喉の乾燥を防ぎます

口呼吸をやめ鼻呼吸をすることが重要ですし、もちろんたばこを控える事は必須条件です。

口呼吸の改善方法についてくわしくはこちらを見て参考にして下さい。

【関連記事】
口呼吸の6つの治し方!【大人でも諦めないで改善しよう!】

 

白い膿ができる原因やその症状・対処方法を解説しましたが、自分で処置するのではなく病院に速やかにかかり原因となる扁桃腺炎を治療して白苔や膿栓の予防をはかる事が重要と言えます。

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