膝を曲げると痛い6つの原因!重い病気の可能性アリ?
<監修医師 まっちゃん>
階段の上り下りの時に膝が痛む、痛みで正座やしゃがむことができない。
こんな時、湿布を貼ったり軟骨組織の成分が含まれたサプリメントなどを飲むことで済ませていませんか?
その膝の痛み、実は病気のサインかもしれません。
今回は膝を曲げた時の痛みの原因や、その対処法、さらには膝の痛みから繋がる病気についてお伝えします。
膝を曲げると痛い原因
膝を必要以上に動かす
下肢の関節には、股関節(こかんせつ)、膝関節(ひざかんせつ)、足関節(そくかんせつ)という3つの関節があります。
その中でも膝関節は重要で、下肢の関節において中心的な役割を担っています。
膝関節には、階段昇降時に約2倍、走行時には5倍以上もの負荷がかかることがあります。
長時間の負荷や、急に激しい運動などをして膝を動かすと、必要以上に膝関節を酷使することになり
長い間酷使し続けることにより関節の間にある軟骨がすり減って炎症や変形を起こして痛みとなって表れるのです。
関節以外にも、膝を支える筋肉自体が痛みの原因となることもあります。
膝を曲げる時に使われる筋肉はいくつかあり、長時間動かしたり通常以上の負荷をかけることにより疲労や硬直を起こし、痛みに繋がります。
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運動不足
普段から足を動かさないでいると、筋肉が衰えてその分関節に負担がかかってしまいます。
さらに運動不足から体重が増加すると、膝への負担がよりかかって悪循環になってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
足の外傷
足を怪我することにより、膝を痛めることもあるのです。
骨折や捻挫などにより、患部をかばいながら生活することで、膝に通常とは違う力がかかり関節や筋肉を痛める原因となってしまいます。
痛みを回避するために無意識に無理な動きをしてしまうと、かえって良くない結果を招くこともあるので、怪我をした時に無理は禁物です。
考えられる病気
変形性膝関節症(へんけいせい しつかんせつしょう)
膝の関節にある軟骨組織がすり減り、炎症を起こしたり、時間が経ち軟骨や骨が変形してしまう病気です。
初期では自覚症状がほとんどなく、重症化して強い痛みを生じるのが特徴です。
軟骨組織は加齢とともに減少するため、高齢の方がなりやすい病気ですが、関節に負荷をかけ過ぎることで軟骨が摩耗しやすいので、気を付けなければなりません。
半月板損傷(はんげつばんそんしょう)
半月板損傷とは、膝関節にある半月板が損傷または断裂した状態をいいます。
成人若年男性に多く、スポーツや交通事故などの外傷が原因として挙げられます。
痛みの他に膝の腫れや歩行障害があり、酷いと手術をしなければならない場合もあります。
関節リウマチ
身体の関節に炎症が起こり、痛みが生じる病気です。
もちろん膝の関節にも起こることもあります。
原因は完全に明らかになっていませんが、自己免疫の異常によるものだといわれており、細菌やウイルスの感染、遺伝などにより起こるとされます。
主に手指の第一関節の痛みや腫れから起こることが多く、他の症状としては、朝や長時間動かさないでいるとこわばったりして何となく動かしにくく感じることがあります。
原因不明のため根治治療が期待できず、主に痛みなどの症状の緩和や悪化の予防などを主体に治療を行います。
今回ご紹介した病気はいずれも悪化すると酷い痛みが伴ったり、手術が必要な場合もあります。
そのため、何か異変を感じたら早期に診断してもらうことをお勧めします。
膝を曲げると痛いときの対処法
今回はまだ初期の軽い膝の痛みや病院に行くまでの措置としての対応をご紹介します。
我慢できないほどの強い痛みや、腫れがある場合は早急に病院を受診しましょう。
マッサージ
主に筋肉を痛めた時に効果があります。硬直した筋肉をほぐしてあげることで、痛みの緩和に繋がります。
マッサージは強く指圧などをしてしまうと、さらに筋肉を痛めてしまい逆効果になることもあるので、自分が気持ちいいと思う程度で行いましょう。
温める
膝を温めることで筋肉や関節がほぐれ、痛みが軽減できます。
お風呂でゆっくり全身を温めることはもちろん、足湯でも十分な効果が得られます。
ただし、外傷などにより腫れを伴う場合は患部を冷やした方が良いこともあるので、病院で相談して判断しましょう。
適度な運動
運動不足の方は、筋力をつけることで関節の負荷を軽減させる必要があります。
急に激しい運動を行うのは逆効果ですので、まずは軽いストレッチなどで筋肉を刺激することから始めるのが良いでしょう。
水泳も浮力により体重の負荷を軽減しながら運動できるのでお勧めです。
膝の痛みを病院で診てもらうなら何科を受診すればいい?
主に整形外科を受診するのが一般的です。
治療だけでなくリハビリまで指導してもらえる病院もあるので、ネットで調べてみるのも良いでしょう。
重症の場合は治療やリハビリが長期になるので、友人や知人の口コミを聞くなどして信頼できる病院を探すことをお勧めします。
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