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風邪で耳が痛い時の7つの対処法!何科を受診すれば良い?

<監修医師 豊田早苗|監修看護婦 ジビ子>
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風邪をひいたらいろんな症状が出ます。

発熱、頭痛、腹痛、嘔吐、鼻水、鼻づまり、咳、くしゃみなどなどたくさんあり、どれも苦しく不愉快なものです。

 

これらの症状といっしょに耳が痛くなることがあります。今回は、風邪と耳の痛みについてお伝えしていきます。

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風邪をひいたときに耳が痛くなる原因

 

 

風邪をひいたときに、耳が痛くなるのはどんな病気によるものでしょうか。

 

中耳炎

鼓膜の奥の中耳と呼ばれている部分に、風邪による細菌が侵入して炎症を起こし、痛みが生じます。

風邪による耳の病気としては最もポピュラーなものです。

 

耳管開放症および耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)

中耳と鼻の奥とをつなぐ細い管で、中耳の気圧を外部と同じように調整する器官を耳管といいます。

 

調整のために耳管が開閉しますが、風邪による炎症のためにうまく開閉しなくなり、気圧差で痛みを感じます。

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扁桃腺炎(へんとうせんえん)

風邪で扁桃腺が炎症を起こし、その痛みがつばを飲み込む時などに神経系統を伝わって耳の痛みとして感じられます。

 

この時点では扁桃腺炎と呼び耳自体に病変はありませんが、進行すると炎症が耳管から中耳へと広がります。

痛みもつばを飲んだ時だけから、連続したものに変わります。

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急性耳下腺炎(おたふく風邪)

耳の下のだ液腺である耳下腺がウイルスのために炎症を起こして痛みが出ます。

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せきや鼻水などの風邪の症状がありますが、耳の下が痛んで腫れる点が他の風邪とは違います。そして伝染するので注意が必要です。

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風邪で耳が痛いときの対処法

 

患部を冷やす

扁桃腺炎以外は、いずれの病気による痛みでも、耳に炎症が起こっているのが共通しているので自己対処は同じでいいでしょう。

 

まずは炎症を収めるために冷やします。

夜間何もない状況でしたら、冷蔵庫の氷をビニール袋に入れ、タオルなどでくるんで痛むほうの耳にあてます。

 

氷嚢(アイスバック)、冷却シートなどがあればもっと便利ですね。

但し氷の場合は直接患部に当てるとしもやけや凍傷になります。

 

必ずタオルなどで包んでから使ってください。夏場でしたら窓を開けたりエアコンをつけて、部屋を涼しくします。

 

鎮痛剤、解熱剤を使う

市販の痛み止めや熱さましを飲ませます。

ロキソプロフェン(商品名ロキソニンなど)、イブプロフェン(商品名イブなど)、アスピリン(商品名バファリンなど)が代表的な市販の解熱・鎮痛剤です。

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うがい・マスク・喉を温める

扁桃腺炎から来ている場合は対処法が異なりますが、まずはうがいです。

喉が潤うことで痛みが軽減します。またウイルスを洗い流して悪化を防ぎます。

 

そしてマスクをつけ、喉の乾燥を防ぐと痛みが和らぎます。

またタオルやマフラーを首に巻いて喉を温めると、これも痛みには効果的です。

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安静にする

すべての症状に共通しますが、炎症の進行を抑えるためにも安静にすることが大切です。

 

応急処置後にすぐ仕事や家事を始めたりしてはいけません。

体は炎症と戦っているので、余分な負担をかけないよういたわってください。

 

以上、とりあえず行う緊急対応です。

ごく軽い症状ならこれで治まるかもしれませんが、進行するといろいろと困った病気になりかねませんので、

次の段階としては医師に診せることになります。

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風邪で耳が痛い時に何科を受診すべき?

 

受診の目安

応急処置で一旦落ち着いたら医師に診てもらいましょう。

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緊急で救急車を使うほどではありませんが、できるだけ早いほうが進行を抑えられます。

 

特に中耳炎の場合は悪化すると難聴の原因になったり、慢性中耳炎に以降して治療が困難になったりする危険性がありますので、決してみくびってはいけません。

 

応急処置のあとはきちんと診断してもらって適切な治療を受けてください。

 

早いうちだと簡単な処置でおさまって、通院も1,2回、費用も千円とか二千円のレベルで済みますが、

進行すると治療が長引き、入院、手術などの事態にもなります。

 

費用も高額になり、苦痛もより大きくなります。仕事の支障も生じてきます。

さらに難聴やめまいなどで長期間苦しむ可能性も出てきます。くれぐれも油断しないで、面倒でも医師に診せましょう。

 

何科を受診すべきか

さて医師に診てもらおう と思った時、内科かな、耳鼻科かなと迷う方が多いと思います。

 

一口に風邪といっても、症状は実にさまざまです。

人によってもAさんは喉が痛くなったりBさんは鼻水が出たりと、それぞれ個性があります。

 

同じ風邪の患者さんでも具合の悪い場所が違うので、風邪イコール耳鼻咽喉科、あるいは内科 と決めるのは難しいですね。

 

おおまかな目安として、頭部は耳鼻咽喉科、首から下は内科といった受け持ち区分があると言われます。

 

それなら喉は頭部?首?どっちなの?という新たな疑問もわいてきます。

 

一方では、世間で普通に言われている「風邪」なら、内科と耳鼻咽喉科のどちらでもいいというのが医療業界の認識だという意見も見られます。

 

一番心配なのは中耳炎の場合で、一般的に症状が重く、手術するはめになったりあとあと慢性化したりするので、

もし中耳炎だったらという状況であれば、念のため耳鼻咽喉科で診てもらうと安心ですね。

 

こういった様に苦痛が一番大きい部分に応じて判断で良いかと思います。

耳の痛みよりも胸のほうが苦しいとか熱が非常に高いなどであれば内科、呼吸器内科に行くといったぐあいです。

 

治療方法

お子さんを連れて行く時など、おとなしく診て貰ってくれるかな、などと心配しますね。

 

具体的にどんな治療が行われるのかを見てみましょう。まず一般的に行われるのが風邪そのものの治療です。

 

喉や鼻、気管などに炎症が起こって、それに伴って熱、鼻水、せきなどの症状が出てくるので、炎症を抑えるのが主目的になります。

 

薬物治療では一般的に抗生物質が使われ、診断により最適な薬剤が選ばれます。

内服、注射、点滴などで投与されます。注射点滴は即効性があるので、この方法が多いようです。

 

これによって耳管から中耳、扁桃腺に広がっていた炎症が治まり、痛みも軽減してくるという経過をとります。

 

炎症が進行して中耳炎になってしまっている時は、鼓膜の奥にたまった液体(膿やリンパ液)を排出する治療をします。

 

状況によっては、鼓膜を切開し、チューブを入れて吸引します。

 

この後一週間ごとの通院で経過観察し、液体が完全になくなったら完治となります。

 

治療期間中は薬物治療と平行して治療を続けます。

痛みなどの症状がなくなったからと中途で治療をやめると、慢性に移行して完治しにくくなります。

 

風邪に伴う耳の痛みとは、風邪を少々こじらせた結果で出てくるもののようです。

 

風邪かなと思ったら、早めに自分にあった対策をとって悪化させないようにすることが、耳の痛い思いをせずにすむ方法のようです。

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