いぼ痔が痛くないけど出てる【これ放置しても平気?】
いぼ痔が出てるけど痛くない。そんな風に痛みがないと、そのままいぼ痔を放置してしまう方も少なくはないと思いますが、気になるのは放置しても大丈夫なのかという事ですよね。
今回はそんないぼ痔の原因や症状・治し方について解説いたします。
痛くない、いぼ痔の原因や症状
症状
いぼ痔(疣痔)はお尻の穴の奥の方にできた内痔核と、お尻の穴の外の方にできた外痔核に分ける事ができます。
このうち痛みがないと言われているのが内痔核になります。さらに「痔」とは、この内痔核と外痔核のいぼ痔(痔核)と切れ痔である裂肛、痔瘻の3種類があります。
原因
いぼ痔になる原因は、便秘・香辛料の取りすぎ・同じ姿勢をとり続けるなどが挙げられ、女性の場合は妊娠中や産後は特にいぼ痔、またはきれ痔になりやすいと言えます。
さらに、臨月ではいぼ痔が悪化する事も多くあります。痔は肛門の違和感だけでなく、かゆみの症状が出る場合もあります。
痛くないいぼ痔が出たまま。放置しても平気?
いぼ痔は段階ごとに分けることが出来ます。
1. 第Ⅰ度(初期段階)
痛みも感じにくく、おトイレの際にいぼが便に触れて血が出る事で初めて気づく事が多いです。
2. 第Ⅱ度
痔核が大きくなり、排便する時にいぼは校門の外に出てくるようになります。これを脱肛と言います。
3. 第Ⅲ度
この段階では、排便時に出たいぼは排便が済むと自然に肛門の内側へと戻ります。この状態になってしまうと、脱肛した痔核は指で押し込まないと戻らなくなってしまいます。
いぼが外側から見える状態なので、パートナーのいる方にはとても深刻な状態であるとも言えます。
4. 第Ⅳ度
第Ⅲ度では指で押し込めばいぼは戻っていましたが、この状態になると押し込んでもいぼが戻らず、常にいぼが出ている状態になってしまいます。
普段からいぼが出ている事で、粘液や便が肛門の外に出てしまい肛門の周囲に付着します。
すると、肛門周辺の皮膚に害を及ぼし炎症の原因になります。ですので、脱肛が起きた場合は病院を受診するようにしましょう。
第一段階で気付けた場合は、すぐにでも病院へかかるようにしましょう。放置する事で症状はどんどん進み、いぼは戻らないままになる可能性も高くなります。
痛くないいぼ痔の治し方
手術
いぼ痔の大きさ・痛み・出血・脱出状況などは人によって様々です。医学的には脱肛のⅢ度以上が手術適応の目安とされています。
しかし大きな脱肛があっても、本人自身が手術の必要性を感じていないのであれば、痔とうまく付き合うという選択肢もあります。
治療方法は様々なものがありますが、自分に合った治療法を主治医の先生とよく相談されることをお勧めします。
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市販薬
痔に対する市販薬はボラギノール(天藤製薬)やプリザエース(大正製薬)など様々なものがあり、更に座薬や軟膏、注入タイプなどがあり、自分の症状にあったものを選ぶことが大事になります。
かゆみを伴う場合は軟膏タイプがお勧めです。また、プリザエースにはメントールが配合されている物もあるので、苦手な方は入っていない物、またはボラギノールを選んでみてください。
また妊娠中の方や授乳中の方はステロイドの入っていない物を選ぶようにし、必ず薬剤師さんや主治医に相談するようにしましょう。
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患部を冷やさない
痔がある人は、お尻を冷やさないようにしましょう。また、排便時に長時間力んだりすることもよくありません。痔の原因であるうっ血の改善には軽い運動やストレッチも効果が期待できます。
また入浴中にイボを押し込み、押し込んだ後は肛門を閉める運動をし、空き時間などにもやるように心がけてみてください。改善が期待できます。
生活習慣を見直す
下痢気味の方・便秘気味の方、どちらも痔が悪化するリスクがあります。下痢気味の方は香辛料をとり過ぎない事、便秘気味の方はお野菜中心の生活をするなど心がけてみてください。
更に、デスクワークの方は同じ姿勢を取り続けないようにするなどの工夫をするように心がけてくださいね。
痛みが気になる時は、円座(ドーナツ状のクッション)を使うことで痛みに軽減も期待出来ます。また、きちんと水分を取るようにしましょう。