ふくらはぎの肉離れの症状と治療法!早くなんとかしたい!
<監修医師 まっちゃん>
ふくらはぎに痛みを感じた事のある方は多いのではないでしょうか?
何度も繰り返す事で肉離れを起こし、数か月以上も歩けなくなってしまう事もあるのです。
特にふくらはぎは肉離れを起こす事が多いとともに症状も重く、また再発もしやすいのです。
そこで今回は肉離れの症状と治療法、そして予防法についてもお伝えさせて頂きたいと思います。
ふくらはぎの肉離れの症状を解説
ふくらはぎの肉離れの原因
ふくらはぎの肉離れはスポーツをしている時だけに起こる訳ではありません。
普段の何気ない日常生活の中でも簡単に起こるのです。
一般的に肉離れとは筋肉の収縮が急に行われた時に、筋肉の一部もしくは全部が切れてしまう事をいいます。
普段全く運動をしない方だけに起こるものではなく、誰でも起こり得るものなのです。
筋肉は筋繊維の集合体であり、ほんの一部の筋繊維が切れる事も肉離れです。
普段は平気だけど、少し歩き過ぎた時や、軽い運動をした時に痛むという方は要注意です。それは軽度の肉離れかもしれません。
ふくらはぎの肉離れは大きく分けて3段階に分ける事ができます。
軽度、中度、重度それぞれの症状をご説明したいと思います。
軽度の肉離れ
症状は非常に軽く、部分的に断裂が起きている状態です。
軽度の肉離れの場合は痛みはありますが、自力で歩く事が可能です。
また治療に関しても、特別な治療はせずに安静にする事を心掛ければ数日から数週間のうちに回復してきます。
中度の肉離れ
筋繊維の一部断裂、筋膜の損傷、皮下内出血が起きている状態です。
中度の肉離れの場合は痛みも強く、自力で歩く事は難しくなってきます。
治療に関しても、病院で治療を受ける必要があります。
我慢すると重度になってしまう事も考えられますので病院に行きましょう。
重度の肉離れ
筋繊維に深い部分断裂が起き、痛みのある部分を指で圧迫しながら確認するとその部分には陥没が見られます。
重度の肉離れの場合は非常に激しい激痛が起き、自力で歩く事はほぼ不可能となってしまいます。
必ず病院での治療が必要となりますが、重度の肉離れの場合は完治までの期間も長くなり、軽度・中度の肉離れと比較すると倍以上の治療期間が必要になります。
ふくらはぎの肉離れの治療法と治療期間
次はふくらはぎの肉離れが起きた時の応急処置の方法、また病院での治療法についてお話させて頂きます。
応急処置の方法
まず肉離れが起きてしまった時には、決して焦らずに症状の確認を行ってください。
症状を確認し、軽度・中度の肉離れの場合はスポーツの応急処置の基本のRICE処置(ライスしょち)を行っていきます。
RICE処置はRest(安静)Ice(アイシング)Compression(圧迫・固定)Elevation(挙上)の処置方法の頭文字をとった治療法。
この際、重度の場合は行ってはいけませんので、ご注意ください。
肉離れだけでなく様々なスポーツでの応急処置の基本とも言える治療法ですので、覚えておかれるといいかもしれません。
ポイントは適切かつ迅速に行う事です。
応急処置の仕方で治療期間も短くする事が可能になります。
肉離れを起こした時には安静にする事が何よりも大事です。
肉離れが起きた直後は、大量の内出血を伴うケースがとても多いため、迅速に抑制しなければなりません。
例え軽度の肉離れであっても運動はすぐにやめてください。
✅まず患部を動かさないようにテーピングなどで固定し、冷却(アイシング)をします。
✅次に患部を圧迫し、既に切れてしまった筋繊維を離さないように注意しながら肉離れをした部分を心臓より高くする事(挙上)により、腫れの状態を軽減する事ができます。
絶対にしてはいけない事は揉んでしまう事です。
安静にして血流を抑える事で、腫れも抑えられ内出血の状態も軽くなります。
病院での治療法
診療科は整形外科です。たとえ歩ける状態であっても安静が第一です。
タクシーなどを利用して歩かずに病院に行きましょう。
応急処置をして、肉離れの症状を抑え、その後は重症度によって安静・湿布・塗り薬・内服薬などの治療法が必要となります。
肉離れの治療では筋肉が完全に断裂してしまうなどの重症でない限りは手術を行うケースは少ないです。
治療の基本は保存療法であり、人間がもともと持っている自然治癒力を活かしながら治していきます。
テーピングやサポーターで抑え、痛みの程度によってお薬を処方して頂きます。
きちんと医師の診断・指示に従い、痛みが落ち着いてきたら軽めの痛みを感じない程度のストレッチをする事で治療にも予防にも繋がります。
決して自己判断での自己流の治療法は行わないようにしましょう。
治療期間について
症状の度合いにも関係してきますが、目安と致しましては、軽度の肉離れの場合は2週間程度中度の肉離れの場合は1~2か月程度。
重度の肉離れの場合は3か月以上の治療期間が必要です。
肉離れは脱臼や捻挫のようにクセになりやすいため、自己判断でもう治ったと思い負荷を掛けてしまったり、スポーツを行うとまたすぐに肉離れの再発を起こしてしまいます。
肉離れの程度に関わらずに完治するまでしっかりと治療に専念しましょう。
ふくらはぎの肉離れを予防するには?
ふくらはぎのストレッチ方法
ふくらはぎの肉離れの予防にはストレッチがとても効果的です。
肉離れは筋肉が十分にほぐれていない状態で、過度な負荷が掛かる事によって起こります。
簡単なストレッチですので、運動する前はもちろんの事、普段から意識的にするように心掛けましょう。
1. 片足のつま先を前に向けたまま、反対の片足を後ろにぐっと伸ばします。この際後ろに伸ばしていない方の足は軽く膝が曲がっている状態です。
2. 後ろに下げた足のかかとを浮かさないように意識しながら、ふくらはぎの筋肉を伸ばしていきましょう。 3. もう片足も同じ要領で行いましょう。決して無理のないように行ってください。 |
痛みを感じている時のストレッチは症状の悪化を招きますので、絶対に行わないでください。
予防としてのテーピング
テーピングは関節や腱の働きを補助する役割を持っていて、事前にする事で肉離れの予防にもつながります。
また以前に肉離れを起こした部分は再発を起こしやすいため、テーピングで補強し、保護する事で予防をする事ができます。
今は、テーピングをしたままお風呂に入れるものや、付けていても邪魔にならないもの、様々なタイプのテーピングが出ておりますので、ご自分に合ったものをお使いください。
日常的にできる予防法
日頃簡単にできる事は、普段から車や電車などの乗り物で移動をしている方はなるべく少しでも歩く事を意識しましょう。
また、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使うなど、心掛け次第でできる事から始めましょう。
マッサージやストレッチを行い、筋肉をほぐす事も大切です。
スポーツを行う方はウォーミングアップとクールダウンを必ず行いましょう。
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また気温の変化で肉離れを起こす事もありますので、足や腕、身体を冷やさずに常に温める事もとても大事です。
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