土踏まずが痛いのは病気?5つの原因があった!
<監修医師 まっちゃん>
「突然土踏まずが痛くなった!」や「土踏まずの痛みが長く続く・・・」など、
仕事や私生活が忙しかったりすると放ったらかしにしがちですよね。
しかしこれは体が悲鳴を上げているサインです。
放っておくと悪化してしまう病気だったり、思わぬ自分の行動が原因になっているかもしれません。
土踏まずの役目
土踏まずとはご存知の通り、足の裏で土につかないくぼんだ部分のことを言います。
このわずかなくぼみ、何か役に立ってるの?
と思ってしまいますが、これも人間にとって重要な役目を果たしているのです。
一つ目に、足の裏のアーチが、歩いたり走ったり運動をした時に、地面から受ける衝撃をやわらげ、クッションのような役目を果たしているということ。
二つ目に、体のバランスをとるセンサーの役割をしているということ。
足・股関節・お尻の筋肉の制御をして、バランスを保つためのセンサーの役割をしているのです。
これがあることによって、私達は二足歩行という不安定な状態でも十分に安定して、歩くことが出来ているのです。
土踏まずが痛い原因
私たちが何気なく歩いたり運動しているときでも、重大な役目を果たしている土踏まず。
この土踏まずの痛みが長く続いていたり、なかなか痛みがとれないとき、何か怖い病気なのかも・・・と不安になってしまいますよね。
しかし病気の可能性を考える前に、まずは自分の最近の行動を振り返ってみましょう!もしかしたら?
自分の行動に原因があって突発的に痛くなっているのかもしれません。
私生活の中から考えられる土踏まずの痛みの原因は、いくつかあります。
☑ 普段しない激しいスポーツをした。
☑長時間歩くことがあった。 ☑普段から運動をあまりしない。 ☑歩き方を指摘されたことがある。(骨盤の歪み) ☑ 偏平足(へんぺいそく)と言われたことがある。 |
偏平足とは・・・簡単に言うと、土踏まずがない人のことを言います。
よく偏平足で土踏まずのない人は走るのが遅い、なんてことを言うことがありました。
しかし、偏平足の人は、通常の土踏まずの人よりクッションがないので、足裏の負担が大きく傷つけやすいことがあります。
上記で上げた項目に該当する場合、もしかしたらその習慣や行動が、原因になっているのかもしれません。
土踏まずが痛いと病気なのか
足裏の痛みは、スポーツや立ち仕事など、私生活の習慣が原因になることが大半です。
しかし、その痛みを放っておくと、適切な治療をしなければ治らない病気になってしまうことがあります。
考えられる病気は、大きく分けて2つあります。
足底筋腱膜炎(そくていきんけんまくえん)
足底筋膜炎は、足の裏の痛みの代表的な疾患の一つです。
人間には「足底腱膜(そくていけんまく)」という土踏まずを作る腱が、かかとの部分にあります。
この部分が炎症を起こすと土踏まずに痛みが出ますし、また腱膜の中央付近(かかと)でも痛みが出る場合があります。
気になる症状ですが
☑ 朝起きたとき、最初の一歩目に激痛を感じる。
☑長時間立っていると足裏が痛くなってくる。 ☑歩いたり走ったりすると、足裏・かかとが痛い。 ☑土踏まずを押すと痛い。 ☑足裏がしびれる感じがする。 |
などなど・・・もしいくつか該当する場合、足底筋腱膜炎の可能性があります。
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足底線維腫(そくていせんいしゅ)
一般的に土踏まずが痛いという症状の上、足裏の病気として診断されることが多いのは「足底腱膜炎」です。
しかし、また別の病気として「足底線維腫」という病気も考えられます。
足底腱膜は足の土踏まずを形成するために伸長性があります。
一見、土踏まずが痛いという訴えで、足底腱膜炎のように思われがちです。
症状も歩くときに痛むとか、押さえると痛いなどの足底腱膜炎と同じ症状があります。
が、足底線維腫の部分を触ると腫瘍は動かず、かたく緊張した腫瘤が触れるのが足底線維腫の特徴です。
足底線維腫は土踏まずの中央や、踵に近い部分で腫瘤として触ると触れてわかります。
足底腱膜炎と思って治療をしても改善しない、足底板をしても痛いというときには、足底線維腫を疑って
このように足底線維腫は足底腱膜炎の症状とひどく似ていますが、足底腱膜炎よりもやっかいで治りにくいことが特徴として挙げられます。
回復が著しくない場合、エコー検査などを医療機関でしてもらうのも、病気を明らかにする一つの方法ですよ。
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土踏まずの痛みを解消する方法
足底腱膜炎や足底線維腫など、足裏の治療方法はさまざまあり、自分にあった治療を施すことが重要です。
自分で出来る治療法
突発的に出た痛みや、軽い症状であれば、普段の習慣を改善するだけで治る場合もあります。
☑履き心地がよいと感じる靴を履く
→女性であれば、ヒールなど足に負担がかかるものを履かないことです。
スニーカーやインソールが柔らかいもの(ムートンブーツ)などがオススメです。
☑激しいスポーツは控える。
☑痛い部分にサポーターをして負担を軽減する。
☑ 柔らかいインソールを靴に入れる。
→仕事上、どうしても革靴やヒールを履かなければいけない場合は、少しでも負担がないように柔らかいインソールを靴に入れてみましょう。
☑自分でマッサージする。
→かかと側からつま先方向に向かって親指で押してください。
特に土踏まずの内側の部分は、足底筋膜があり、入念にマッサージしてください。
自分が気持ちいいと思う力加減で行い、力が足りない場合は両手で押しましょう。
もし、マッサージをして痛みが強くなった場合は、足底筋膜が断裂している可能性がありますので、すぐに病院で診てもらいましょう。
病院で出来る治療法
・ 鍼灸院や接骨院で、マッサージやハリなどの治療を受ける。
・ 骨盤の歪みの矯正。
・ 土踏まずの病気が原因で引き起こす様々なトラブルの改善。(偏平足・外反母趾・内反小指など)
・ 自分の足にあった足底版(インソール)の処方。
・ 炎症を抑えるステロイド注射。
他にもさまざまな治療法がありますが、自分にとって最も効果のある治療を施してくれます。
自分で治療をしてみても痛みが改善しない場合は、病院で相談してみましょう。
足裏(土踏まず)が痛くなる根本の原因である体の歪みや、膝関節・股関節・足関節など関節部分に悪いところがないかも診てもらえます。
また便秘になると排出する際に下半身に力を入れることが多くなるため足裏が痛くなることもあります。
そこから引き起こすさまざまな症状を予防することも出来ますので、ぜひ早めに受診して下さい。
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