胸骨の痛みの原因!何科で受診すればいいの?
<監修医師 ドクターTST>
毎日、酷使し続けている体。
慌ただしい日々の中で不意に不調に襲われることがあります。
経験したことのある痛みなら予想もつき、対処もできますが初めての症状は誰でも不安になるものです。
医療機関を選べる時代になりましたが、診療科目ごとに分かれているため自分の症状が何処に該当するのか迷う方もいるのではないでしょうか?
今日は胸骨と胸部周辺の痛みについて考えていきたいと思います。
気になる所から確認してみよう
胸骨が痛い原因
胸骨は胸郭前面の正中部にあり、血液の30%位の骨髄は胸骨で作られている、とても大切な部位です。
胸骨が痛くなる原因として多いのは、交通事故でハンドルに胸を強打するなど。
外部的な圧力によって引き起こされるものと突発的に肺や心臓、背中に生じる突き刺すような激しい痛みが出現という2つが考えられます。
胸骨や胸周辺部が痛い時に考えられる病気
胸骨が痛む時に考えられる病気は局所圧痛と肋間神経痛などが挙げられます。
その他胸周辺部の痛みの場合、心臓・肺・神経・消化器・心因性なものと色々な原因が考えられます。
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特徴的な病気を羅列してみましょう。
心臓
・狭心症 胸部が締めつけられるような感じや圧迫感
・大動脈解離 突然引き裂かれるような激痛
肺
・気胸 突然の胸痛、息苦しさや呼吸困難
・急性肺血栓塞栓症 足などの静脈に血栓ができ肺の血管を塞ぐ
・胸膜炎 細菌感染、発熱・悪寒を伴う
神経
・肋骨骨折 外傷や激しい咳によって肋骨が折れる
・帯状疱疹 発疹が肋間神経に帯状に広がる激しい痛み
・悪性腫瘍 腫瘍が胸壁まで浸透すると、持続性の強い痛みが出る
消化器
・逆流性食道炎 嚥下困難や胸やけの症状がある
・急性膵炎 胸部に痛みが放散することがある
心因性
・心臓神経症 精神的負荷がかかったとき胸痛を感じる
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ここで少し専門用語について少し掘り下げていきます。
○骨髄
ゼリー状になっており赤血球や白血球の血液成分のもとになる造血細胞が含まれているもの。
○赤血球
全身へ酸素を運び、不要な二酸化炭素を放出する働きがあります。
健診などで
赤血球は少ない=貧血症状、
多い=血液の流れが悪くなり血管が詰まりやすい状態。
ちなみに赤血球が増える可能性がある習慣としては喫煙・肥満・ストレス・高血圧が挙げられます。
血液をサラサラにする食材
タマネギ・ヨーグルト・大豆製品・しょうが・らっきょうなど。
○白血球
体内に侵入した最近や異物を取り込み、殺菌・消化分解し体を守る働きがある。
白血球が多い=感染症にかかっている可能性・ストレス・運動・喫煙
白血球が少ない=免疫力の低下・ストレス・ガンや血液疾患などの病気の可能性
何科で受診すればいいの?
体は繋がっているのに診療科分かれすぎですよね。。
どこでどう線引きしてるのかな?と思うこともしばしば。病院によって診療科目もバラバラです。
調べても判断できない時はプロにお任せするのが一番です!病院に問い合わせるのが、手っ取り早く、確実だと思います。
そのためには症状を細かく伝えられるようにメモする習慣をつけておくと病院の対応もスムーズになったり、
実際の診察時に医師を目の前にして緊張しても忘れずに話を聞くこともできたりと良い事づくしなのでオススメです。
病院選びで迷ったら・・
緊急度が高いと判断したときは迷わず救急車を呼びましょう。
いつもと違う症状でも行動できる場合なら、検査ができる総合病院に連絡して症状を伝え、判断してもらうと良いと思います。
軽度であれば、近隣のかかりつけ医を速やかに受診するのが安心です。
まとめ
緊急度など時と場合にも依りますが、普段から気をつけておくことはかかりつけ医を決めておくことです。
いきなり大きな病院に行ったとしても紹介状がないとダメだったり、重症になってから急に近隣の病院を頼ったとしても、迅速な対応が難しいことがあります。
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早急に対応してもらうためには患者自身の普段からの様子や既往症などの情報がとても重要になってくるのです。
いつ何が起きるか解らない未来の為の保険として、忙しくても、億劫でも自分で道筋をつけておくことは、自分の命を守るとても大切な作業だと思います。
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