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肺が痛いし息苦しい【原因となる病気を徹底解説】

<監修医師 ドクターTST>
胸が痛い

特にタバコを吸う方で、肺が痛い、息苦しい等の経験はありませんか?

チクチク痛む、急激な痛み、いずれも様々な原因が考えられます。肺の中には神経が無いため、痛みを感じるのは表面の膜の部分です。

 

もし肺の中が痛いと感じるならそれは錯覚ですが、本当に肺にダメージがある場合もあります。

酸素と二酸化炭素を交換する大切な器官だけに、甘く見ないほうがいい肺の痛みと症状についてお伝えします!

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肺が痛いし息苦しい原因

 

ストレス

身近な例として、ストレスによって肺が痛むことや息苦しさを感じる場合があります。

この場合は疲労やストレスなどで突発的におこる肋間神経痛が、痛みの正体です。

【関連記事】
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肋間神経痛は、その名の通り肋骨の間にある神経である肋間神経が痛みを感じます。発作的に起こり、急激な痛みです。

 

身体を捻じったり、かがんだり、深呼吸をした時に痛みが増す、右か左のどちらかに痛みがでる、笑うと痛い、朝起きたら痛みが出る、などが特徴で、筋肉痛との見分けが付きにくかったりします。

 

また、神経ではなく肋骨にヒビが入っているときの痛みも要注意です。くしゃみや咳でもヒビが入る場合があります。

【関連記事】
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タバコ

タバコを吸っている人は要注意。喫煙でも肺に痛みを感じる症状がでます。

タバコの煙により肺の表面が黒く変色していきます。さらに肺を構成している肺胞が破壊されてしまうと肺が欠けたように穴があいてしまいます。

 

肺にの表面積が減ってしまうので、空気を吸い込む量は同じでも血液から二酸化炭素を取り出して、酸素を吸収させる働きが少なくなってしまいます。

 

そうなると息苦しさを感じ、さらに呼吸不全や呼吸困難へとつながってしまいます。

免疫力・体力も低下し風邪や感染症を引きやすくするリスクも指摘されています。

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肺が痛いし息苦しい!考えれれる病気

 

気胸

気胸は、肺、胸に強い痛み(ときにチクチクする痛み)が突然起こり、呼吸困難に陥ることもあります。

少しすると痛みが治まるのでよくなったと思いがちですが、そうとは限りません。

 

気胸は、肺表面の嚢胞(のうほう)で「ブラまたはブレブ」の破裂や損傷により、肺の表面に穴が開きます。

そこから、空気が漏れて胸腔内に入り込むと胸腔内の気圧が上がります。この時点で痛みは出始めます。

 

そして胸腔内の圧力が高まり、圧迫された肺が縮んだ状態になると症状が重くなります。

息苦しさを感じる場合は、すぐに治まっても警戒しておいた方がいいと思います。

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胸膜炎

肺炎の一種である胸膜炎は、ウイルスや細菌の感染により肺の表面に炎症が現れます。

 

呼吸すると肺、胸に痛みを感じる、咳が出るなどが代表的な症状です。

風邪の症状に近く、風邪のウイルスが原因になることもあります。痛みは脇腹にでる場合もあります。

 

呼吸や咳などで痛みが出る為、風邪だけでなく、肋間神経痛とも間違えられやすそうです。

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胸膜炎の症状を確認!【4つの原因も解説】

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肺が痛いし咳がでる!考えられる病気

 

肺炎

肺炎とは、細菌やウイルスにより肺に炎症が起こる病気です。肺が痛く、咳、痰や息切れが出ますが、これらの症状が軽く、熱がでる場合もあり、風邪と見分けるのを難しくしています。

代表的な原因は、肺炎球菌やマイコプラズマ肺炎とインフルエンザからの肺炎です。

 

エアコン、加湿器などでカビが繁殖し、このカビを吸い込んでおこる過敏性肺炎の可能性もあります。

この場合は、エアコンや加湿器等を使用していたり使用後に症状が強くなります。

 

風邪がなかなか治らない、いつも効いている風邪薬が効かないなどの場合は疑った方がいいかもしれません。早めに受診しましょう。

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マイコプラズマ肺炎の症状チェック!その治療法も解説!

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肺がん

肺がんは2種類に大別できます。肺を気管へとつなぐ気管支の近くにできる中心型肺がんは風邪に似た症状が出ます。

肺の奥にできる末梢型肺がんは進行してくると胸や背中に痛みが出ます。肺がんは、初期症状が現れにくく発見が難しいと言われます。

 

それにもかかわらず、肺で酸素を受け取った血液は全身へとおくられることから、ガン細胞が増殖するとこの血液の流れに乗って全身の各気管へ転移する恐れがありとても危険です。

 

肺の痛みや咳が続くときは、風邪で片づけないで病院を受診した方がいいかもしれません。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDは、気管支に起きた炎症で呼吸困難になる病気の総称で、はじめは痰が絡み、咳がでて、喉が痛いので風邪によく間違えられます。

 

肺の痛みはチクチクするような痛みです。気管支の炎症から肺の機能が低下する為すぐに息切れを起こすのが特徴的です。

 

これらの症状はタバコを吸う人は日常的に感じる症状なのかもしれません。

「タバコ吸い過ぎかな」「最近、体力が落ちた」と思っていたらCOPDだったという可能性もあります。

 

肺をもとの状態に治す方法は今のところありませんが、ジョギングやプール、ウォーキング等の運動で心肺機能を高めるのが予防につながり症状を遅らせます。

 

禁煙も良い考えです。電子タバコにニコチンガムなど方法はたくさんあります。

また、すぐに禁煙に踏み切らないにしてもCOPDは病気です。深刻でないうちに受診して症状を確認しましょう。

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肺が息苦しく咳も出る!考えられる病気

 

肺血栓塞栓症

静脈内で発生した血栓が、血液の流れに乗って心臓と肺の間にある肺動脈で詰まってしまう為に起こります。

血栓は、血液が固まったもので、同じ時間を長時間続けると起こりやすくなります。

 

血栓のリスクは産後やデスクワーク、車や航空機での長時間の移動(エコノミークラス症候群)で高まります。肺動脈は心臓から肺に血液を送る重要な血管です。

 

ここが詰まると、酸素を取り込めないだけでなく、心臓から血液を押し出せなくなる恐れがあり最悪の場合は、突然死につながります。

 

自覚症状は、呼吸が苦しく、突然の胸や肺の痛み、咳が止まらないなどです。

この病気は一刻を争うケースもあるので、怪しいと思ったら早めに受診しましょう。

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