試して!口臭の原因を知って対策を始めてみよう!
<監修医師 まっちゃん>
私たちは会話を使って他人とコミュニケーションを取りますよね。そんな時、相手に対して口臭を感じることはありませんか?
自分の臭いには疎いけれど、人の臭いには敏感になりますよね。 しかしもしかすると、自分も臭っていることがあるかもしれません。
今日はそんな口臭の原因と対策をみていきたいと思います。
口臭には病気によるものもありますので、注意が必要です。
気になる所から確認してみよう
口が臭くなる原因
内臓の病気
肝臓の病気や腎臓の病気ではアンモニア臭がします。
肝臓ではアンモニアの毒素を無毒化する働きがあるのですが、肝硬変などに陥ると肝機能が著しく低下してしまいます。
そうすると、アンモニアは無毒化されずに、血液の循環とともに体内に残ってしまうのです。
腎臓は老廃物を尿として排出するのですが、この時腎臓は、体に必要なものを体内に残してくれます。
しかし腎機能が低下すると、尿として排出しなければいけない尿素などが体内に残ってしまうのです。
その為、上記のような病気では、アンモニア臭がするようになるのです。
糖尿病(糖尿病1型)ではアセトン臭と言って、りんごの腐ったような臭いがすると言われています。
糖を摂取すると、体内では糖をエネルギー源に変える働きが行われます。
しかし糖尿病では、この糖をエネルギー源に変えるという糖代謝が正常に行われません。
そして糖の代わりに脂肪をエネルギー源に変えようとする働きをしてしまいます。
この脂肪の代謝を行う際に出来る物質をケトン体と言うのですが、これがりんごの腐ったような甘酸っぱい臭いの元となっています。
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口腔内の病気
虫歯や歯周病も口臭の元となってしまいます。
虫歯では歯に穴が開くことによって口臭を引き起こしたり、神経が腐ってしまうことで引き起こされたりと、様々な原因があります。
また、歯の神経が死んでしまうと、そこは空洞となってしまいます。
すると細菌がたまり、根の先に膿の袋が出来てしまいます。
やはりそれも口臭の原因となってしまうのです。
歯周病とは、前まで歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ばれていました。
歯茎から膿が出る病気ですが、その他にも症状があるため、現在は歯周病と呼ばれるようになりました。
歯周病は歯垢の細菌によって引き起こされる病気です。炎症が起こると、歯を支えている骨が溶けてしまうのです。
これが進行すると膿がたまり、悪臭を放つようになります。
また、歯周病での口臭は生ゴミのような臭いだと言われています。歯周病は、心臓などの臓器にも影響を及ぼすと言われています。
歯茎から血が出るなど、歯周病の症状があれば歯医者さんへ行かれることをお勧めします。
唾液の不足
口がネバネバして口臭がある場合は、唾液の不足が考えられます。唾液は口臭の元になる菌の繁殖を抑える役割をしてくれます。
しかしストレスや体調不良、病気などによって分泌が減ってしまいます。唾液の分泌不足の場合は、休息を取るように心掛けましょう。
歯磨き粉やマウスウォッシュ
本来は口腔内を清潔に保つために使用しますが、殺菌成分も強いため、胃に負担をかける場合があります。
それによって口臭が発生してしまうのです。
歯磨き粉やマウスウォッシュは自分にあったものを選ぶようにしましょう。
刺激の少ない歯磨き粉もあるので、是非お試しになってみてはいかがでしょう?
副鼻腔炎
副鼻腔炎とは、副鼻腔の粘膜に炎症が起こっている状態で蓄膿症(ちくのうしょう)とも言われています。
副鼻腔に膿がたまってしまうことで、罹患(りかん)している本人も異臭に気付きます。
この溜まった膿が喉に流れてしまうことで、口臭の原因となってしまうのです。
【参考記事】
蓄膿症の頭痛が治らない。緩和する3つの方法!
副鼻腔炎は眠りを妨げたりと、口臭以外にも生活に影響を及ぼしますよね。
一度治ったと思っても繰り返すようであれば、耳鼻咽喉科や耳鼻科を受診されることをお勧めします。
口が臭い時の対策方法を解説
なた豆
なた豆に含まれる成分には膿を排出したり、炎症を抑える効果があります。
その為副鼻腔炎のような疾患には効果があるようです。
なた豆を使用した歯磨き粉もありますが、お茶なども売られています。
味自体も飲みやすくなっていますので、一つの選択肢としてお勧めします。
今すぐ治したいとき
持続するものではありませんが、今臭いを抑えたい!というときは、冷たいお水や氷をお勧めします。
口の中の温度が下がることによって細菌の増殖が抑えられ、臭いが出にくくなるのです。
舌のお掃除をする
口臭の原因となる細菌はほとんどが舌で作られます。
それが舌苔(ぜったい)と混ざり合って口臭を引き起こしているのです。
口臭が気になる方は、1日1回程度の頻度で優しく舌のお掃除をしてみて下さい。
ただし「ポイント」やりすぎは逆に口臭の原因になります。
舌苔は必ず存在するものなので、舌のお掃除はあくまで臭いが気になるときに行うようにしてください。
水分を取る
口腔が乾燥することによって唾液が減ってしまいます。
唾液は口臭を抑えてくれるものなので、水分を取って乾燥を防ぎましょう。
特にお友達との会話では、ついつい水分をとることも忘れて夢中になることがあると思います。
おしゃべりをするときは近くにお茶を置いておくなど、水分を取れる状況にしておきましょう。
飲み物の工夫
甘いものやコーヒーなどカフェインが含まれているものは、唾液の分泌を抑えてしまう場合があります。
甘いものでは、口の中で酸化を起こしてしまうので、唾液の分泌量が少ないと酸化が強くなって口臭の原因となってしまうのです。
そのため、臭いが気になる方はお水を飲むことが一番の対策だと言えます。
食べカスを残さない
普段きちんと歯磨きをしているのに虫歯が出来た、口臭がきついという方がいらっしゃると思います。
この食べカスは歯と歯の間に残ることが多いため、なかなか歯磨きだけで取ることは難しいのです。
その為、歯と歯の間に食べカスが残ると虫歯になったり、それが臭いの元となったりしてしまいます。
これを予防するために、歯間ブラシを活用しましょう。
強くしすぎると歯茎から出血することがありますので、気をつけて下さい。
ガムを噛む
ガムを噛むことによって唾液の分泌が促進されます。
キシリトール配合のガムであれば、虫歯予防にもなるので一石二鳥ですよね。
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