右胸がチクチク痛んだり鈍痛がある!原因や対処法を紹介!
<監修医師 豊田早苗>
突然感じる右胸のチクチクした痛み、場所が場所だけにひやりとしますよね。
チクチクした鋭い痛みの他にも鈍痛を感じたり、痛み方にも程度は様々です。
どれくらい痛いと病気の疑いがあるのでしょうか。それとも自分で対処できるレベルの具合の悪さなのでしょうか。
気になる右胸の痛みについて、調べてみました。
気になる所から確認してみよう
右胸がチクチクする原因は? 何かの病気なの?
右胸にある器官は肺・肝臓・胆嚢で、その上を肋骨が覆っています。
右胸にある器官のうちどの部位が痛むのかで原因は分かれますので、可能性として挙げられる病気を並べてみます。
①肋間神経痛
身体の側面に近い右胸が、何かに刺されるような痛みを感じたら肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)のうたがいがあります。
持続的な痛みではなく、一瞬感じるようなチクチクした痛みを感じませんか?
原因は複合的なものが多く、治療は出来ても原因を特定するまではなかなか至らない場合が殆どです。
何らかの原因で神経が骨や筋肉に圧迫されて痛みを感じます。
ストレスで痛むこともあります。病院を受診する場合は整形外科か麻酔科がおすすめです。
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②神経に腫瘍が出来ていた
右胸の神経に腫瘍が出てきていた場合、肋間神経痛に似た痛みが症状として出ます。
レントゲンをとると腫瘍はハッキリと分かりますので、早めに病院で診察してもらいましょう。
発見が早ければ早いほど、治療に効果が上がります。
③乳腺が詰まった
出産した女性に多く見られるのが胸の痛みです。チクチクする痛みは乳腺が詰まった可能性があります。
あまりにも我慢しすぎると「乳腺炎」に発展する可能性がありますから、早めに対処しておきましょう。
乳腺の詰まりはマッサージや食事改善で比較的かんたんに解消できます。
右胸がチクチクする時はどうやって対処すればいいの?
右胸が瞬間的に痛む場合は、症状が出ている際に手当てをしなければ意味がありません。
もし痛みが比較的長く続くようでしたら、痛み止めや湿布を試してみると効果があります。
特に肋間神経痛の場合、原因が特定できない場合が多く、病院を受診しても湿布しか処方されない場合もあります。
劇的に効果のある方法は、原因をきちんと特定できない限り難しいですので、応急処置としてならば痛み止めを服用しましょう。
服用する痛み止めは、普段使用しているもので十分です。
乳腺が詰まった場合ですが、マッサージや食事の見直しで治すことが出来ます。
授乳の前後にほぐすだけの簡単なマッサージでも効果があります。
食事の見直しですが、脂肪分をとりすぎると乳腺は詰まりやすくなります。
和食など脂肪が少ない食事に切り替え、キチンと水分補給するようにしましょう。
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右胸に鈍痛がある原因は?何かの病気?
右胸に鈍痛を感じる場合考えられるのは「腎結石」(じんけっせき)です。
右胸から腰、あるいは右胸から背中にかけてが痛むようならば可能性は高いです。
腎結石とは尿路結石という症例の一部で、似たような原因の病気は腎杯・腎盂・尿管・膀胱・尿道などの尿が通る器官に生じます。
その他にも器官内に石が出来る病気は胆嚢炎、胆石症があります。
いずれも右胸を中心に生じる痛みです。
右胸の痛みなどからは様々な病気の可能性が考えられます。
詳しくは以下の記事を参考にしてみて下さい。
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右胸に鈍痛がある時はどうやって対処する?
もし腎結石が原因の場合は、石を粉砕させる手術を受けるか、石を洗い流すための水分摂取、投薬などの方法があります。
自力で何とかするのは難しいので、病院を受診しましょう。
ストレッチで痛みを軽減させる方法もありますのでご紹介しておきます。
参考動画:息を吸うと胸や肋骨が痛い時の対処法
ただしもし内臓のどこかに亀裂や破裂がある場合は、痛みを増幅させますのでストレッチは避けましょう。
心配な場合は医療器官を受診した方が確実です。右胸の痛み方により、疑われる病気は変わります。
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ただ神経性のものが原因の場合は、痛みを気にしすぎると返ってストレスとなり余計に痛みを感じるという負のスパイラルにはまってしまいます。
健康診断を定期的に受けるようにして、その都度お医者さまに自分の身体の中の気になる不調について相談しておくと安心です。
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