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左後頭部の頭痛でズキッとするのは病気?その原因!

<監修医師 ドクターTST>
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日本人の多くが経験している頭痛、気持ちも落ち込んでしまいますよね。頭痛にはただの頭痛病気のサインがあるといわれています。

 

同じ場所ばかり「ズキン」とした痛みの頭痛が続く場合、もし病気が原因だったらどうしようと不安になります。

 

そんな頭痛のうち左後頭部が痛いとき、何に気をつけたらよいのか、対処方法についてもまとめてみました。

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左後頭部が痛い!知っておきたいその原因!

 

左後頭部が痛くなる病名は以下のものが考えられます。

1.片頭痛

2.後頭神経痛

3.クモ膜下出血

 

それぞれの症状や原因について詳しく見てみましょう。

1.片頭痛

痛む場所 左側頭部、右側頭部、全体に痛む場合もある
痛み方 ズキズキ・ガンガンなど拍動性の痛みが慢性的(4~72時間程度)に起こる
頻 度 月に1~2回程度から多いときは週に1~2回
前 兆 目がチカチカする、目の奥、こめかみに重さや痛みを感じる

視野の一部が見えにくくなることも

原 因 過労、ストレス、緊張、気圧、喫煙、食品・飲料、強い日差し、騒音など
他の症状 吐き気、光がまぶしい、音がうるさい、ニオイが気になるなど
痛みの

軽減・予防

睡眠、薬物療法、ビタミンB2、マグネシウムを多く含む食品(大豆製品、ナッツ類など)

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片頭痛は偏頭痛と書かれることも多いのですが、どちらも同じことで、現在では医学用語的に「片」頭痛と表示されるようになってきています。

 

さて、その片頭痛ですが、一般的に女性は男性の約3倍、若年層(10~34歳)、40歳くらいまでの人に多く見られます。

拍動性頭痛が多いのですが、近年では非拍動性頭痛の患者も多いことがわかってきています。

 

片頭痛かどうかの判断ポイントは生活動作(歩く、階段の昇降、家事等)で痛みが増すか、吐き気、光や音に過敏かで判断されます。

「動くと痛いのに、じっとしていると頭痛が治まる」という方は片頭痛の可能性が高いでしょう。

 

反対に「じっとしていても頭痛が治まらない」という場合は、緊張型頭痛である可能性が高いです。

緊張型頭痛は首や肩のこりにより発症する頭痛ですので、そもそもの原因を治さなければ頭痛も改善されません。

 

片頭痛を誘発する食品

血管拡張作用のある食品 アルコール飲料(赤ワインなど)、ソーセージ、ベーコン
血管収縮作用のある食品 チョコレート、ココア、コーヒー、紅茶、緑茶、柑橘系果物、チーズ、スナック菓子など

前兆は上記のような症状が現れますが1時間程度で治まり、その後に頭痛が起こります。

また前兆を伴わない場合もあります。睡眠により痛みは軽減され、痛みの持続は長くても3日以内です。

 

痛みは三叉神経周辺の血管が拡張・炎症を起こして起こるものと言われています。

薬は前兆時に服用するもの、頭痛が起こってから服用するものなどがあり、ひどい場合は予防薬を投与する場合もあります。

 

いずれにしても薬の投与については専門医の診察が必須です。

 

2.後頭神経痛

痛む場所 耳の後ろ、後頭部、うなじ、頭頂部
痛み方 首から後頭部がキリキリ痛み、締め付けられるような痛み、チクチクした痛み
頻 度
前 兆 特になし
原 因 ストレス、飲酒、気圧、頸椎所、長時間同じ姿勢を続ける
他の症状 目の奥の差し込むような痛み、耳の後ろに圧痛点、肩から頚のコリ(肩こり)
痛みの

軽減・予防

冷湿布、投薬、マッサージ、睡眠

スクリーンショット (41)

 

後頭部には左右に1本ずつ後頭神経が走っています。

後頭神経痛はこの神経からくる痛みで後頭下神経痛(図③)、大後頭神経痛(図②)、小後頭神経痛(図①)の3種類あります。(×は圧痛点)

 

痛む場所が縦に移動し、耳の後ろ、髪の生え際にある骨のでっぱりを触ると痛いのが特徴です。

また一瞬ズキンとした痛みを感じる、という方も後頭神経痛のおそれがあります。

 

パソコン作業など長時間同じ姿勢を続けていると大後頭神経が頭蓋骨と頸椎に挟まれて痛みが出ます。

生活習慣の乱れから起こることが多いのでまずは規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

 

この痛みは通常1週間ほどで自然になくなりますが、つらい場合は消炎鎮痛剤が効かないので医師の診察の元、薬を出してもらう必要があります。

神経ブロック注射で緩和させる場合もあります。

 

また、よく似た症状が出る病気として椎骨脳底動脈解離性動脈瘤脳腫瘍などがあります。

違和感を感じたら早めに医師の診察を受けましょう。

 

3.クモ膜下出血

痛む場所 後頭部、前頭部、頭全体(出血部位による)
痛み方 ハンマーで殴られたような強烈な痛み・激痛、激しい頭痛
頻 度 突然発症
前 兆 数日前から頭痛、めまい、吐き気、けいれん、血圧の乱れ、首筋の痛み
原 因 高血圧、喫煙
他の症状 吐き気、嘔吐、意識不明
痛みの

軽減・予防

定期健診 禁煙、規則正しい生活、適度な運動

 

クモ膜とは脳の表面を覆う膜(軟膜、クモ膜、硬膜)の一つで、軟膜とクモ膜の間の空洞部分が出血した状態をクモ膜下出血といいます。

40~50歳代では男性に多く、60歳以降は女性が多く発症します。

 

強烈な痛みが襲う場合が多いのですが、出血が少ないとうなじあたりに痛みを感じたり首や肩がコリを感じることもあります。

異常を感じたら脳神経外科で診察してもらいましょう。

 

リスク要因

高血圧 死亡リスクは健康な血圧の人の3倍です。

血圧が高いとそれだけ破裂の危険性が高くなります。

喫 煙 罹患率は非喫煙者の2.2~3.6倍です。

例え喫煙本数が少なくてもリスクはあまり変わりません

家族の病歴 家族に脳梗塞、クモ膜下出血、脳出血になった人がいる場合は罹患率が高いです
輸 血 輸血歴がある男性の場合4.2倍のリスクがあります。

 

予防

血圧のコントロール 高血圧の場合は薬を飲むなどして安定させます
食 事 塩分を控えます。塩分を体外へ排出する働きがあるカリウムを多く含む野菜をたくさん食べましょう。アルコールは控えめにします。
運 動 激しい運動は避け、ウォーキング、階段を使うなど日常生活に簡単に取り入れられる運動を定期的に行います。
体重管理 急激な体重増減をさせないようにしましょう。
定期健診 異常値が出ていないか、身体の違和感がないかチェックします。

 

もし、倒れた場合はすぐに救急車を呼びます。意識がある場合はそのまま横にして安静にしましょう。

意識がない場合は横にして気道を確保し、肩の下にバスタオル等敷いて首をそらせて呼吸しやすいようにします。

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嘔吐する場合は身体を横向きにして窒息、誤嚥を防いで下さい。緊急を要する病気なので1秒でも早く処置ができるようにしましょう!!

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病院を受診するなら何科?

 

慢性的な頭痛の場合は頭痛外来、神経内科、脳神経外科を受診します。

頭痛外来 頭痛専門
神経内科 脳や脊髄、神経、筋肉に関係する病気の内科的治療
脳神経外科 脳や脊髄、末梢神経、その付属器官を含めた神経系全般の外科的治療

 

その他気を付けておきたいこと

「頭痛と一緒によく出る他の症状がある」という方は、別の病気の疑いがあります。特に気を付けたいのが、「発熱」です。

頭痛と発熱が同時にでることは、実は稀なケースなのです。

 

風邪の予兆という軽いケースから、髄膜炎という脳に支障をきたす重篤な病気まで、程度は様々です。

頭痛以外にも自覚症状がある場合は早めに病院で受診するようにしましょう。

 

また、「朝は必ず後頭部に頭痛を感じる」という方は、枕が原因である可能性が高いです。寝起きの頭痛は寝過ぎが原因であることがほとんどです。

頭痛を感じる時間帯が決まっている人は、自分の生活習慣を見直してみるのも頭痛を治す第一歩になります。

 

まとめ

しるし   

頭痛は誰もが一度は経験したことがあるものです。しかし、種類によっては命に係わる病気ということもありえます。

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どのような症状なのか、いつから痛いのか、ときどき同じ場所ばかりが痛むのか、それとも突然痛むのかなど状況をしっかり見極め、医師に伝えることが大事です。

我慢をせず、おかしいなと思ったら病院に受診するようにしてください。

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