痰が絡むし咳が続く!どうにかしたい貴方へ対処法を紹介!
<監修医師 春田 萌>
痰が絡んで咳が続く、市販薬を飲んではみたけれどあまり効果がないと、心配になりますよね。
今回は市販薬以外にできる咳を鎮める方法をご紹介します。
痰や続く咳をどーにかしたい!今すぐできる対処法!
夜や日中も咳が続いてしまって、眠れないし、腹筋が痛くなってきた…そんなことありませんか?
実はこれ、咳が出る時間帯でも出る原因が異なります。
この原因を押さえて、咳を鎮める方法をご紹介します。
夜になって咳き込むあなたへ
夜になって寝不足になるほど咳き込んでしまう、実はこれは自律神経の作用が関係しています。
自律神経は交感神経と副交感神経というものがあり、日中は交感神経が働き、夜間は副交感神経が働いています。
夜間帯になって咳が止まらなくなるのには副交感神経が深く関わっています。
リラックスモードであるのに何故、咳が止まらなくなってしまうのか?
それは時代をさかのぼり、狩りをして生活していた時代にヒントがあります。
日中は動物に襲われる可能性もあるので、大声を出しやすくなっていたり、呼吸しやすいように気道と気管が広がっています。
夜はその心配も薄いため、気道や気管が狭まる傾向にあるのです。
こうしたシステムが現代にも残り、夜に咳が止まらなくなるということになります。
その他では、環境的な原因が考えられます。
埃が多い部屋で寝ていたり、仰向けで口を開いて寝る方は喉が乾燥して咳が出るなんてこともあるのです。
そんなあなたに実践してほしいのは首を冷やさないこと、乾燥を防ぐこと、寝る体勢を変えることの3つです。
首を冷やしてしまうことで、余計に喉が詰まる感覚が強まってしまいますので首にタオルを巻くだけでも大分違うでしょう。
また、乾燥を防ぐためにマスクをして寝たり、薄くとろみをつけたかりん湯を飲むのも効果的です。
そこに殺菌作用や炎症を治める作用のあるはちみつを加えてもよいでしょう。
仰向けで寝るのが苦しいときには枕を少し高くして軽く起こした状態で寝るのも良いとされています。
出てしまう咳を我慢するなんて意識はしないでください。
「我慢」というのは精神的なストレスになってしまいます。我慢せず、その場で対処ができると良いですね。
咳に関してはこちらの記事も参考にしてみて下さい。
【関連記事】
咳が続くのに熱がないのはナゼ?原因はあの病気かもしれない!
日中咳き込みがひどいあなたへ
勤務中や映画館などパブリックな場所では特に咳というのはなんとか鎮めたいと思う場面はあるでしょう。
日中に咳が出て夜には治まってしまう場合、それは心因性からのものかも知れません。
空咳といって、痰が出ません。心因性というのは言い換えるとストレスが原因となっていることを指します。
これは、不安や緊張、悲しみや怒りなどといった心理的なストレスが神経に作用して咳が起こります。
一度どの場面で咳が出るのかを思い出してみてください。
そして、この心因性による咳であればストレスの除去が最も効果的です。
環境を変えることができればそれに越したことはありませんが、外的環境を変えることが難しいのであれば自分の意識を変えることをおすすめします。
ストレス解消をしたり、ストレスに耐えうる心を作ったりして緊張状態を克服すれば案外治まってしまうケースもあります。
また、日中ずっと咳がつづく場合は、心因性の他に気管支に炎症が起きている状態かも知れません。
気管支炎になると咳や痰に、呼吸困難が加わります。特に息が上手く吐けず、苦しいような感覚がするといわれています。
息が上手く吐けないと、体内に酸素が溜まり、過換気症候群になる可能性もあります。
ですので、息を吸うことより吐くことを意識しましょう。もちろん、痰はしっかり外に出すようにしてください。
痰が緑色の場合はやっかいな病気の可能性もあります。
【関連記事】
風邪で出た痰が緑色!原因はこんなサインです!
気管支炎の場合は早めに受診するようにしましょう。
普段の生活で気を付けるべき事
特に煙草を吸う習慣がある方は慢性的に喉を傷つけているような状況にあります。
痰が出るのも、喉が炎症を起こしているからです。
また、酒焼けなんて言われる場合もありますが、お酒を飲む習慣がある方も要注意です。
アルコールそのものが声帯や粘膜に触れ、さらに酔うことで呼吸回数は増加します。
呼吸回数が増加することで気管の粘膜上の水分を飛ばしてしまうことが明らかになっています。
この二つに共通するのは粘膜の微細損傷です。
細胞が壊れている状態なので、粘膜を作るビタミンCやビタミンA、ビタミンEなどビタミンを多くとるようにしましょう。
タバコの本数を少し減らし、失われたビタミンを補給するようにするだけでもいいのでまずは意識できるところから始められると良いですね。
【関連記事】
喉に痰が絡む病気って危険?原因を知っておこう!
痰が切れない。。痰を吐き出す3つの方法
痰が切れない状態というのは、痰の水分が少ないことに原因があります。
喉はパイプ状になっています。水分が少ない固形状態ではなかなか吐き出せそうにないですよね。
水分を多く含んだものの方が通りはよさそうです。
✅なので、まずは水分を取りましょう。冷たい水より少しぬるいお湯でゆっくりと水分を補給してください。
少しづつ飲むことで痰が柔らかくなり、吐き出しやすくなるので是非参考にしてみてくださいね。
✅2つめの方法として、姿勢変換法があります。
これは痰を自力で出すことのできない人に対して医療機関でも使用されている方法です。
どこに痰があるか、大体の見当がつく方に限定しますが、胸の前面に痰がありそうだとしたら、胸の前面に軽く手をあて大きく息を吸ってみましょう。
痰がない状態であればクリアなのですが、痰が引っかかっている状態であるとゼロゼロとした何かが引っかかるような感覚があります。
ポイントは痰が体の前面にあるのか、後面にあるのかを把握することです。
痰の位置を知ったら、痰が上にくるように姿勢を変えます。胸の後面にありそうだとすると、うつ伏せになります。
水分を補給し、痰が柔らかくなると痰は重量に伴って移動します。
これを使って痰を出す方法です。大きく息を吐きます。
普通の咳ではなく、口を「は」の形にして、「ハーッ」と肺の中の空気を出すようなイメージです。
最後まで絞り出すようにするとより痰が吐きやすくなるでしょう。
✅3つめの方法は去痰薬を処方してもらうことです。
市販でも痰を切るドロップや薬は売られていますが、医師にかかった方が原因もわかりますし、去痰薬も処方してもらえるというメリットがあります。
痰が出るということは、気道や肺に異物が入ってそれを取り除こうとしているのです。
その異物が取り除かれない限りは体は戦い続けますし、痰は止まりません。
一か月くらい咳が続き、痰が切れない方は一度病院を受診してみてください。
当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。